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恒例『志の輔らくご in PARCO』 で聞き初め [落語]

2009年01月25日 | 落語・演芸部
志の輔師匠、今年も「ありがとうございました~」。(「ありがとう」の気持は文七元結並に(笑))


日曜。
今年の「落語 聞き初め」はもちろん毎年恒例なコレ。


「志の輔らくご in PARCO 2009」

この時期、渋谷で看板を見かけた方も多いと思うが、この会は・・・
96年1月から毎年正月に行われており、現在の1か月連続公演形態になってからは4年目。
オイラは10回目くらいになるかなあ、そして残念なことに昨年からはつ・あと一緒に見に来てます(泣)。

てなこと、昨年も書いてたな


さて、今年の演目は・・・
「ハナコ」
食品偽装が次々と問題になる中、トラブルを起こさないよう神経質になって
何事も過剰に説明しまくる旅館の女将が主人公の新作噺(本公演がネタおろし)。
説明がエスカレートし、ついには今夜の夕食に出てくる予定の和牛「ハナコ」を
客に紹介(もちろんこのときはまだ生きている)してしまうところが笑いのピーク。

しかし最後に、スコップを持って庭をうろついていた理由を客に問われて
女将の口から出た言葉は・・・・・・このオチいいなあ。

志の輔師の新作には「善人」しかでてこない。その善人たちの引き起こす「善意のから回り」が騒動を呼ぶ・・・
といったパターンが多いのだが、この作品もその「優しさ」が伝わってくる一作だなあ


「狂言長屋」
師の傑作のひとつ。アイデアが浮かばず自殺しようとする狂言師に、長屋の住人たちがかわるがわる面白い話を聞かせる。
狂言師はその話を参考に傑作を生み出す・・・という噺。

この噺の目玉は、なんといっても途中で高座があっという間に(高速座布団隠しあり(笑))ホンモノの「狂言」の舞台に変わり、
志の輔師とホンモノの狂言師が一幕演じる。いやーおみごと!

ここ数年のパルコ公演では、こういった演出が必ず入るのだが、
オイラこれは志の輔師の師匠、立川談志の唱える「イリュージョン」の進化したものだと勝手に捉えている。

落語の可能性を広げる試みに、拍手

~中入り~

「柳田格之進」

誇り高い武士の生きざまを描いた、古典人情噺の傑作。

実はこの噺は昨年も聞いている。それがつ・あには不満だったらしく「また柳田!」と文句タラタラ。

ホント、バカだねえこいつ(笑)。

よく聞けば…昨年とはコンセプト&演出が変わってるます。
・侍の話をするときには「袴」をつけるのだが、それがない→話の主眼を、柳田以外にフォーカスさせるという意思表示
・主人と番頭のからみのシーンが長く、濃くなっている→二人の繋がり、関係などを浮き出す
・ラストの詰問場面に娘も同行し、父を諌める→女性視点から見た「けじめ」のつけかたを描く

などなど。
いやー感動!古典もしっかり進化させてます、この人
志ん朝師の「柳田」も名作だが、それを超えてるとオイラ思うなあ

ここ数年に聞いた「柳田」でも最高傑作だあね



最後は恒例、師の三本締めで〆

志の輔師匠、今年も『落語のすばらしさ』を教えてくれてありがとう!




…大満足の締めは、なぜか赤羽の『みやざき屋』にて宮崎地鶏三昧。
ここはホントにも安くてウマい♪
(あんまりダッシュで食いすぎて、〆の宮崎名物「冷汁」を食べられなかったのが心残り・・・今度また行こうっと)


あー笑った―喰った―な一日

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