見かけないなあ

　テレビを観ていて、うどんの話になり、思い出したことです。

 

　子どもの頃、自分の家で麺類を茹でた記憶がほとんどないのです。

　家で茹でる麺類って、素麺や冷や麦ぐらいで、他の物は出前って事が多かったのですが、家で冷やし中華や焼きそばを作ったり、鍋にうどんを入れたり、そんなこともしたのです。

　そんな時、大概、茹で麺や焼きそばなら蒸し麺を買ってきたのです。

　今と違い、当時はスーパーなんてほとんどなく、袋入りの茹で麺なんてなかったし、いわんや冷凍麺なんてものは皆無でした。

 

　じゃあ、どこで買ったかっていうと、当時は（今でも？）大概の商店街に製麺所があって、そこで、生はもちろん、茹で麺や蒸し麺も変えたのです。

　例えば、茹でたうどんを５個ください、っていうと、経木に今の袋入りの茹でうどんみたいになった玉を菜箸でのせ、包んでくれたものです。

　今でもそんなお店、私が生まれ育った辺りの商店街にはあるかもしれないですが、こちらでは見かけないですねえ。