先日頂いたステキなメールです。ありがとうございます。
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ご丁寧な対応ありがとうございます。 いいデザインですね^^
プリザーブドフラワーの色は人工的であるがゆえに今ひとつなじめないものもあるのですが、御社の作品はその特性を十分に生かした新しいインテリアという気がします。
お送りした先の方にもきっと喜んでいただけるものと確信いたしております。
また何か機会がありましたらよろしくお願いいたします。
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プリザーブドフラワーの色は本当に色々出来てきました。
赤・黄色・ピンク・白という大きなくくりの色でなく、もっとバリエーションは豊かです。日本の最大手メーカーである大地農園の作る様々なバラの色などは、日本人の好むやや抑え目の色をいろいろと研究された結果、作り出されたものだと思います。私自身が好きな色も沢山あります。
とはいうものの、染料による色ですから、本物の花が持つ、独特の彩度や明度を同じように表現しきれているとはまだまだいえません。ただ、使う側がそれをどう料理するかだと思います。
生花とは別のもの、として個性豊かにアレンジするのもアリですし、生花のように自然な雰囲気に仕上げるのもアリだと思います。私自身は95%くらいが後者のつもりです。でも、生花にない色の花を使うのも楽しいので、敢えて青いバラなども使っています。(残りの5%)
実は本物のバラやカーネーションの色だって、人間が交配によって作り出したものが沢山あるのです。ある種の花に他の花の色素遺伝子を加えて作り出された色もあります。そうなるともう、どこまでは自然の色で、どこからが人工の色か分からなくなっていますよね。
だから、プリザーブドの青いバラ、均質に染まった毒々しいほどの色の花もアリだと思っています。そういったものを使って、自分の色彩感覚を最大限活用して、デザインするのが私の仕事です。うそっぱちの青いバラだって、可愛くしてやる!くらいに思って挑んでいます。だから、冒頭のメールをいただいたときは、本当に嬉しかったのです。ありがとうございました。褒められて伸びる子でありますように・・・
ま、実際には「自分だけが頼り」のお仕事なので、なーんにも涌いてこないで新作を作ることができないことも多々ありますけど。。。