弛まぬ空

酷く個人的かつ内面的な日記

夏の終わり~プログラム終了

2017-09-05 12:21:51 | 思考
段々、涼しくなっていくなかで今日だけ夏の暑さが戻ってきている。
庭でセミが一匹、孤軍奮闘しているが、その鳴き声が妙に耳障りに感じる。

もう繁殖相手はほとんど土に還っているのに、何が彼を掻き立てるのか。
彼も終わりが近づいているのに、何を足掻いているのか。

個体としての彼の活動は報われることなく終わろうというのに。。

そう考えていると、やはり、命というプログラム自体が勝手に律動し、そして終了していくだけなのだ。
虫もそうならば、人間も必然。
勝手に始まり勝手に終わる。何という残酷さ。

人間には自由意志があって、続行も強制終了もそれに基づくものだというけれど、本当にそうなのか。全て、プログラムで決まっているのではないか。


社会など関係ない。レミングの集団自殺は否定されているし、アポトーシスのように個を犠牲にしてまで守る統一体ではない。社会というものは。
プログラム自体は複雑かつ精密だが目的自体が利己的なものだと評価できれば、これほど単純なものもない。
そんな得体の知れないものに振り回されたくはない、と言ったところで、振り回されている主体という概念すら人間の活動の賜物。

全体が勝手に動いて、個体も集団も想定の範囲内で動いていただけだ。
そうなると、全体すらプログラム通りなのだが、全体を停止する権能を個体が持てるほどになっているのは皮肉。

いずれ全体も終了するなら、無慈悲に一瞬で終わって欲しい。

・・あのセミの鳴き声も聞こえなくなった。



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