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梅雨明け、今世紀末は8月に?

2006-07-21 11:36:15 | Weblog
梅雨明け、今世紀末は8月に?

2006年07月21日10時50分
 「夏の土用」に入ったのに、梅雨が明けない。猛暑あり豪雨ありで、いつもとは違う今年の梅雨だが、実は地球温暖化が進んだ場合に予想される今世紀末の梅雨空に似ている。
長雨が続き、交差点には傘の花が咲いた=21日午前、東京・渋谷で


 「中国の揚子江流域、東シナ海、西日本と列島の南海上で降水量と雨の強度が増加する。梅雨明けが8月まで遅れる傾向がある」

 気象研究所気候研究部の楠昌司室長(地球温暖化予測)らは、地球温暖化が進んだ約100年後の梅雨時をこう予測する。二酸化炭素濃度が現在の2倍になった場合を想定し、地球シミュレーターを使って計算した。

 楠室長によると、温暖化が進むと、太平洋高気圧が日本の南で強まり、居座る。このため、梅雨前線が北上せず、列島にかかったまま梅雨明けが遅れるという。

 高気圧の西端を回り込むように、湿った暖かい空気が前線に流れ込む。気温が高くなれば、それだけ多量の水分を含むことができ、大雨をもたらす。集中豪雨の回数が増え、西日本では梅雨時の降水量は5割近く増えるという。

 今年の梅雨を連想させる結果だ。では、今年は温暖化の先駆けなのか。

 気象庁気象大学校の谷貝(やがい)勇教授(気候学)は、前線の活動を、地球温暖化との関連で調べている。温暖化が進むと夏は北日本が寒く、西日本が暑い「北冷西暑」が顕著になるとみている。

 この100年の観測結果を見ると、地球全体が暑くなると、オホーツク海高気圧が強まる関係があり、北の高気圧からの冷たい空気と、南からの暖かい空気が列島付近でぶつかり、前線の活動を強めるという見方だ。

 谷貝教授は、都市化の影響が少ない岩手県宮古市や島根県浜田市などのデータで北日本と西日本の気温差を見ている。今年の夏も「北冷西暑」となっている。谷貝教授は「今年だけを見て温暖化うんぬんはいえないが、今年の前線の活動は異常で、注目している」と話す。

 21日、台風5号は沖縄方面に進んでいる。台風は南の暖かい湿った空気を運び、前線の活動に影響を与える。沖縄、奄美以外の梅雨はまだ明けておらず、気象庁は「台風の動きもあり、梅雨明けがいつごろになるかのめどは立っていない」としている。


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