『鉄コン筋クリート』

今ごろだけど、年末に観ようと思っていた3作目の最後が『鉄コン筋クリート』。原作を読んだ人にも支持している人が多いってことで、ちょっぴり期待（原作読んだことありませんが…）。

その感想は、と言うと…ちょっと微妙。
原作を読んでいるとわかるのかもしれないけど、シロとクロが引き離されなければいけなかった理由、クロが闇に飲み込まれそうになってしまったこと、それをシロが助けたこと、2人のつながり。
細かなところでなかなか理解しにくいのです。

モチロン、シロとクロが強い絆で結ばれていること、じっちゃんが言っていたようにシロは見た目よりずっと強くて、クロは思ってるほど弱いってことは、すごくよくわかった。だからこそ、精神の均衡を崩してしまったんだと思うし。

でも何よりもストーリーの根底に流れているものを、つかみきれなかった…。
きっとすごく奥深いメッセージがあるのだと思うけど、私の貧相な感性じゃわからなかったよ（涙）

「一緒じゃないと見つからない」
「あんしん、あんしーん」
「クロにないもの、シロがみーんな持ってる！」

このあたりにキーワードがあると思うんだけど…。
シロとクロのつながりを書きたかったのか。漠然とわかるような気がするんだけど、胸にせまってくるものが小さかったと言うか。

写真を素地にしたようなリアルさのある街の風景はよかったし、声優陣はそれぞれ役にピッタリだった（特に蒼井優がすごい！）ので、総じて言えばつまらなくなかったのだけど、ちょっと期待はずれ感があり、残念。