雨風食堂

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『考えないヒント』

2006-12-19 19:54:36 | books
大好きな小山薫堂さんの『考えないヒント』を読みました。
アイデアに貧困だと自覚してるので、これまでに『考具』とか『アイデアのつくり方』とか『アイデア×アイデア』等々、決して数多くはないけれど、それなりに読んできました。が、やはり好きな薫堂さんの本だからというアドバンテージを除いても、一番おもしろかったです。(考具などはまだ完読すらしてない)

やっぱりPCや机に向かってもアイデアなんてわいてこない。「偶然力」を身につけることで、いろいろな事柄が何かにつながっていく。世の中には“不思議と何かを引き寄せる”人というのが存在しますが、それに近いものなのかな。でも単に待っているだけではなくて、「偶然力」が身につくように、薫堂さんは自分から進んで動いています。
たくさんの人と会うのもそう。いろいろなものに興味を持つこともそう。何より相手に喜んでもらえるように、自分も楽しめるように…というモットーで行動している薫堂さんの周りに、様々な「偶然」が起こるのは確かに「必然」のように思えます。

本編もかしこまらず、普通に語りかけるような文調や、随所にもりこまれる楽しいハプニングやイベント(遊び)に引き込まれ、あっという間に読み終わってしまいます。
肩肘はらずに、楽しもうよ。そんな感じ。アイデアってきっとその延長線上にあるものなんでしょうね。

私が好きなのは、放送作家としての薫堂さんというよりも「楽しんでいる人」としての薫堂さん。それは仕事かもしれないし、遊びかもしれないし、食かもしれない。全力で全てを楽しもうとする、その姿にすごく憧れます。
考えないヒント』にもそんな薫堂さんがにじみ出ています。
アイデア云々はもちろん、もっといろんなことを楽しみたいなーと思ってる人にもオススメの1冊です。