治療中

柑ちゃん
尾鰭の発赤は無くなった
口周りに拡がった発赤も薄くはなってきている
薬浴３日目
治療のため絶食してるので
いささかぼんやりしている
暴れるように泳ぐことはなくなった

行く道帰り道

徒歩で劇研に向かう途中
小学校低学年男子が一人で石蹴りながら帰っていて
彼は私の後ろで石を蹴っては追いかけ蹴っては追いかけ
その石は私の足元まで転がってきたり
二、三歩先に転がってきて
彼より先に私がそこに着くから
彼は私が通り過ぎるのを待ったりしてぼちぼち歩いていた
バリューローソンに寄ってる間に追い越され
出てきたら彼は信号待ちをしていた
横に並んでちらっと見ると足元にさっきからの大きい石
なぜかほっとして彼を見たら
花壇のツツジをいっぱい取ってもしゃもしゃしながら落としていた
いっぱい取ったんね
と話しかけたら返事に困っていた
信号が変わって私が先に歩きだし
彼はまた後ろで蹴っていた
しばらくしたら石の転がる音がしなくなったので振り向いて見たら
手に持ってた
蹴るのやめたのかと思った
音がしなくなったから
持ってたんやね
というと返事はしなかったけどこっちを見てた
知らない人に話しかけられて
彼は大層困ってるだろうなと思いながら
劇研の角にきて曲がったら
「さようなら」
彼が言ってくれたので
さようなら と言ってお別れした

五月も終わる

こないだ
小学校グランドにわんさか咲いてる躑躅を
2年男子が
美味しいから食べてる
と見せに来た
懐かしいなあと食べたら甘かった
そしたら他の子もわらわらやってきて
何してるのときいてくるので
躑躅は雄蕊雌蕊取って根元を吸うと甘いよ
と教えたら
めっちゃ美味しい！と歓喜して食べまくっていた
あんまり知らない子ばっかりだったみたいで
花を吸う学童さんがあまりにも可愛くて目玉を食らった
最初に来た彼は雄蕊雌蕊をピンクの鼻毛にして
無駄なく楽しんでいた
私の子どもの時は食べまくってたけど
汚いとかで大人は教えられんのかな
あとで知れたら怒られるかもと思うと
めちゃくちゃかわいいその様子は撮れなかった
勿体無いことしてる気がするけど

どうしよう

柑ちゃん病気にしてしもた
左の尾付け根に発赤、なんか白いのついてる
口も発赤しとる

暑い夏

ドッジボール大会に向けて
今年キャプテンを務めたい運動神経抜群少年と
会うたびに
決め球投げ合いをしている
私は筋肉痛になる
肩をかなり振らないといけませんから
キャッチしてすぐ投げる
という投球練習をしているのですが、
抜群少年もすぐ疲れるくらいには
疲れる練習です
気持ち燃えるんですけどね。
私ばかり彼のボールキャッチ得意になっても…
誘っても抜群少年とそれ以外の子はなんか隔たりがあるみたいで
周り育てないと抜群少年はここからの成長が進まないのに…。
悩みどころ

食べてる

タスクどんだけこなせるかな

心の闇というやつ

毎朝

柑ちゃんが死んでたらどうしよう

と思いながら起きる

生きててほっとする

夢の中で水から出て呼吸できない！てなる夢を見る

買ってきて一晩目なんかは

柑ちゃんが跳ねて自ら飛び出し絨毯の上へ落ち

やばいやばいとなんかで掬って水槽にパシャと入れたら

水面に打たれたということでお好み焼きみたいにぺったんこで鍋敷きみたいになってしまい

ぎゃー！変な形になったしぼんやりしてる！どうしよう！どうやったら元の形になるんだろう！？

と焦っていた

金魚いっぱい死なせてるし

ベタも二匹死なせてるからな

それだけでもないかもしれんけど

私は「これ」と思いを決めた生命体の生命力を信じられんらしい


柑ちゃん

長生きしてほしい

私次第だと思っている

みず

川が好き
池が好き
湖も海も
水族館も
埋没林の水中展示も

息苦しい
めちゃくちゃ怖い
から好き
心底ざわざわする
この感覚は身体からくる
頭発じゃない
潜在イメージなんだろうな命式的に

みずのそばは必ず風も木もあるから落ち着くというのもあるし

みずは 女 で 母 だから

私の人生はみずという要素に凝縮されてる

良いも悪いも好き嫌いまでも

かなわんな と 思う





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金魚えらび

どんぶり始める