AManTo天然芸術研究所

大地のため、時代のため、消費されないアートを求めて…
EART(天然芸術)の今を紹介するブログ

鍋の中の宇宙!

2004年09月16日 | Weblog
大阪北区中崎町、ここは大阪駅から歩いてこれる大都会。
しかしその中心部半径400Mほどのエリア(中崎西と呼ばれるエリア)は
戦火を免れ、戦前の町並みと人の生活が切り取れらたよに残っている街。
最初、この街に来たときそのレトロさと隣接しぐるっと周りを囲む高層ビルの景観ギャップに
感じるものがあって、この街の住人になる決意をした。
すんでみると、夏祭り、回覧板、隣組、など様々な昔の生活がそのまま生き残っていた。
子供達は縦社会のまま路地裏で遊んでいるし過疎地であるかゆえに子供は少なく、ほとんど全員覚えられる
範囲。地域の行事が世代間を交流させ皆が顔見知りになる。
地域の情報は風呂屋の脱衣場で噂の伝言ゲームであっというまに広がる。
(ネットやメールより早いよ)毎日家の前の道を90代のお年寄りが銭湯に乳母車押しながら通り過ぎる。
ご丁寧にお地蔵さまに囲われたエリアに爆弾が落ちなかったという神話までついている。

本当にここは梅田?!

僕の驚きは、さらに感動になった。

言い訳ではなくこのブログ読んでくださってりる方はご存知の通り。
僕は今足を怪我している。
したがって長時間立っている事ができない。
だから築50年近いレトロ(オンボロ?)アパートの台所では
洗物が溜まりっぱなし…!
やっと少しの時間なら立っていられるようになったので洗物しようと
2週間ぶりぐらいで台所にたつ。
すると
鍋にボーフラが住んでいるのだ!
ボーフラ(蚊の赤ちゃん)は元気に鍋の中を上に下に泳いでいる!
「ウーッここは本当に大都会大阪の中心地なのか!」

確かにずっとズボラしていた僕が悪い!
言い訳ではなくと言ったがやっぱり言い訳。ゴメン!(ペコ)

確かに僕の部屋は夏は蝉の声今は秋の虫の音、昼間は隣の児童公園の子供達の声
ととっても風流。

そこで気づいた。僕らは大都会に住んでいるのではなくここは大自然の又だ中なのだという事。
この前しばらく続いた関西地方の地震。取り残された下町。鍋の中の蚊の赤ちゃん。
ここはつい最近まで田舎とそう変わらない生活をし、今は見てくれで騙されているけど、
実は未だ大自然の法則の支配する原始の森なのだ。都会とは宇宙船「地球号」に、ほんの少しできた
ひと時の仮の姿なのだ。地球の視点で勢力の優位でいえば、地球スタンダードから見て、
都会という現象は一番ローカルなカビみたいな局所現象だったのだ。」

鍋を見つめる僕の視線はゆっくり天井に移り、剥がれそうな天井を通り過ぎて天高く空に向かう。
見下ろすとそこは緑豊かな地球が真空の宇宙にポツンと浮かんでいた。
そこで思った。
「みんな仲良く、せにゃあーね。」

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