AManTo天然芸術研究所

大地のため、時代のため、消費されないアートを求めて…
EART(天然芸術)の今を紹介するブログ

Salon de AManTo天人六周年の言葉

2007年07月26日 | Weblog
Salon de AManTo天人六周年の言葉

毎年、矢のごとく過ぎ去っていく1年…
この1年もあっというまでした。

僕、個人としても毎月のツアー定例化しつつある海外公演をやらさせてもらいながら、
旅する学校…「あまんとみち」の拠点として提携をしてくれそうな場所を探しながら
芸人のルーツ「旅」という感性の交流を続けてきました。
この1年で自然発生した、様々な海外プロジェクトは次の1年大きく物理的距離を無視して
展開していく事でしょう。

世間ではSNSなどのソーシャルメディアがもてはやされる中、
ここ数年でバーチャルのリアルへの進出が現実のものとなってくると予想しています。
しかし、天人ではバーチャルのリアルへの進出の前に
すでにバーチャルより面白い、リアルが仮想現実をツールとして使い、大地にその活動を還元していく
事を前提とした「天然芸術(EART)」が、盛んに動き出しています。
近年、様々な町づくり、地域活性化の専門家、研究者がお見えになって僕らの話を聞きにいらっしゃります。
しかし僕らが地域の活性化どころか、この国内外を股にかけた活動になっている事に驚かれます。
僕らが真顔で地球の生態系に寄与するための芸術をするため活動していますというと、目を丸くして少し不振な顔をしながら
「現実は進んでますね…」といってもらえます(笑)

さらに天人の特徴としてはニート、引きこもりや、障害の有無を乗り越える「天職探しの無料学校」的な側面があります。

このミクロからマクロまでを含んで展開する、スケール、ホリスティックな活動に最大の特徴があると自己分析しています。
これも専門を分化せず「目標達成」「願望達成」をしない「必然達成」という方法論により起こる現象の特徴です。

僕はその考えの創始者と実践者であり研究家である立場から、このホリスティックな経営術をyura-ismの考えを
使いこなす事によってミクロマクロを分けない場作りを実験してきました。
具体的に例を挙げましょう。

ミクロな視点ではカフェ天人の経営者として
厨房リーダーをさせていただきました。
日々シフトに入りともともに汗を流し、苦しかった経済面とナカナカ人の育たなかった人材育成に関して
陣頭指揮をとらさせてもらいました。みんな本当に良くついてきてくれたと思います。
スタッフなくしては今のスタッフありません!
みんな本当に有り難う!

現在過去最高といっていいチームワークを背景に、経済的にも何とか朝日の見える所まで持ってこれました。

マクロな視点では「あまんとみち」の開拓者として2009年のエクリプス(皆既日食)までに
国内の拠点整備を終える見通しと奄美大島での祭りの計画をたてさせていだだきました。

これらをネットとリアルを駆使して有機的に相互協力して成り立たせていきます。

天人2.0として始まったものも順調です。
バーチャルな視点でのポッドキャスティング、ビデオキャスティングも両方なんとか放送を継続…
担当者には本当頑張ってもらいました。

自選型寄付付きネットショップ「純環」もゆっくりではありますが確実に充実してきています。
今年は天人出版がその中でスタートする予定です。
この「純環」、ネットビジネス未熟な僕らに、この地球規模での姿勢を持ち、夢に向かって努力する事は、安易な競争を抑制し、
不調和やストレスから僕らの成長を解き放ってくれました。
その姿勢は日々の営業にも影響し、互いが互いの夢のために相互協力し、人の成功を自分の成功として喜び応援できる人間関係を創ります。そして僕らにモチベーションを与えてくれました。これはどんな資本金より
無限の可能性を秘め、どんな有名大学より、時代にマッチした生きるための無料大学として機能しています。

確証を得た私は自分たちの行為をさらに大地により還元するため
7年目を迎える今日から、売り上げの1割を強制的に日々各方面に寄付する事にしました。
僕らの活動が惑星に対する「純環するアート」になるために…。



さらに今日7月26日から天然芸術研究所はリニューアルオープンします。
中崎町の実験ライブスペースとして稼働していきます。
ともに自分の活動を天然芸術として行きたい人!大募集です!
お問い合わせ下さい!


前年度、様々な国内外のショーをいただいた映像制作グループ「天影公司(tenei-konsu)」は、自主制作の枠を超え
資本を背景とした映画、もしくは劇場公開を視野にいれた作品に参加協力企画していきます。
そのため中崎町にあたらしく「天影公司(tenei-konsu)」の活動拠点として「Office AManTo天人」をオープンしました。


この夏には「天人的~」をテーマにしたプチギャラリー「天雫(仮題)」もオープンします。
こちらも共同運営者募集中です。

今年度の仮題です。スタッフの充実により、天人のゲストハウス「天女庵」がスタッフで一杯になり、
全室が長期滞在者となり、旅人にやさしい天人が運営するゲストハウスは現在
機能しなくなってしまっています。
皆さん今しばらくお待ち下さい!

さらに今年度の使命は、集まったスタッフの天職プロディースです。
その拠点を「あまんとみち」のモデル拠点として
必然達成型店舗はその地域を活性化する…という持論を中崎町だけでなく証明していく事です。

そうした地域が繋がるとこの地球の恒常性に寄与する天然の芸術ネットワークができる事を証明していきたいと思います。
誰も管理しないより高次元の自然現象に近い発展(yura-ism)を人類が手にいれる日を目指して…

さらに天人2.0を行って、一番気づいた点は、自分たちの事を一生懸命していたら地域貢献になってしまった…
という去年までのスタンスから、もう一歩前進しなくてはならないかもという点でした。

去年までで僕ら天人と同時期にスタートした、もしく僕らより古い店舗の相次ぐ移転、閉店ラッシュという事態が起こったからです。
もう中崎町ゼロ世代と呼ばれた店は、ほぼ皆無に近くなりつつあります…、店舗の入れ替わりも盛んになってきました。
経営というものを甘く見ていたからだ…とう指摘もありますが、僕はそうは思いません。

自分の時間を大切にし、スローライフという言葉が表れる前から、自分に正直に時代の流れに逆らって独立した人々、
そして何もネームバアリューのかなった中崎町という町に注目した彼らは、
皆、超一流のセンスと感性を持っていたと思います。

では、何が悪かったのでしょう…

僕は、それは彼ら個人の責任というより、社会の消費構造自体に問題があるのだと思っています。

スローライフを実現しようにも、消費は現金で行わなければならず、家庭ができたり、両親の高齢化、物価の高騰など
いずれも時間泥棒に自分自身で居続ける時間を奪われるような社会システムになっているのです。
店をやめていった中崎の人々の中に多くそういう人がいました。

今現在、中崎町に天人が異業種の店舗展開をし始めているのも、天人1.0と大きく異なる点です。
それはある革新的、町づくりの提案をするためです。

天人2.0の1年目には多方面への広がりをバーチャルな世界で行ってきました。
天人2.1にあたる今年、リアルな空間のローカルエリアでそこで循環するネットワークを作って地域に貢献するためです。

具体的には、お金を払いカフェでサービスを受けるといった一方通行のサロンづくり、町づくりではなく、
双方向のサービスが行き交う場の創造と生活スタイルを提案するというものです。

さらに具体的にいうと、スローライフの的である現金での消費を押さえ
できるだけ物々交換ですませれるものはすまし、そんなに現金をあくせく稼がなくてもやっていけるようにするのです。
消費革命が時代を変えると考えています。そんな仕組みは作れないかなという実験を仕掛けるという事です。
例えば、現金ではなく牛乳パックなど資源ゴミでお米が買えたら、それもそれがカフェで行われたら…
そんな町は僕は聞いた事がありません(知らないだけならスイマセン!)

地域通貨を使って運営してみて、インフレの背景には効果の高い地域通貨もデフレになるとほとんど趣味程度の効能しか
期待出来なかったという事がわかって来ました。
(それでも知的所有権の交換に地域通貨は大きく効果を発揮するという僕の主張は天人内では証明されていますが…)
地域通貨を使った無料大学は「天人カフェ大学」という名前で展開していますが、その発展は今後も期待されています。
増えすぎた教室をフォローするために天人別館としては3つ目の新しい部屋を用意する事になりました。
ここの家賃は現金で支払われます。ようするにこれをどうするのかという事です!

天人の世界で起こっているリアルな現象は3年ほどするとネットの世界で起こってきています。
ミクシィにしろセカンドライフにしろ、当時はスタッフはバーチャル版天人だ…といったもです。
しかし見かけは似ていても全く違う点があります。

それはネットの世界におけるこれらの新しいサービスはアメリカ開拓時代のままの思考に支えれた
新天地の開発という意識形態を温存しています。
対して天人は地球の生態系に人類が再構築されていくための縄文的活動である事です。
前者は競争と搾取、地主と小作の関係と同じく主従関係を作ります。
そこでの処世術はリアルと同じく、如何に現状を良くし、ポジティブに自己をとらえて
他に勝つかが勝負の世界である事になんら変わりがないのです。

後者はどうでしょう…競争ではなく共生、搾取ではなく共生、主従のない足る事を知る智慧の文化です。
そこでは何が現状かを如何に把握し、今を認め、受け入れ、環境の浮き沈みに一喜一憂しない静かな境地を目指します。
ポジティブとネガティブを同等に考えるので個はタフになり、如何に与えて役に立って死ねるかが成功者の物差しになるのです。
ここでいうポジティブは絶望の中で希望を見いだせるタフさを指し、決して都合よく解釈して自己を慰める事ではありません。

さてこのように中崎町実験ファイルも点から線、線から面の段階にやってきました。
天人の大志は「天然芸術」という芸術を使って自分自身を芸術作品としていく事。
自分の時間をアート化して行くライフスタイルが世界を変えるという主張は
荒唐無稽すぎて、ナカナカ受け入れられていませんし、未だ世間では未常識のレベルです。
僕らの発想のほんの片鱗である「セルフビルド」「日替わりオーナー」「カフェサロンによる町づくり」
「廃材と100%リサイクルは無理でもエコロジーなリノベーション、コンバージョンの天人的手法」…
これらは解りやすいのか全国多くの場所でマネをされ、広まりました。
しかし「願望達成」ではなく「必然達成」、「地域のニーズを自分のニーズにして夢は一旦捨てる」
「履歴書を受け取らない、経営者を面接してもらい誰でも無条件で受け入れる経営術」…などは
いままでほとんどマネをしてくれる人はいません(笑)。
しかし、この部分だけ真似た経営が5年以内にその多くが消えていってしまう事は
何かを証明しているのではないのでしょうか?
そして温暖化に苦しむこの星が人類に求めているのは
今まで誰も想いもつかなかったような新しい生き方、経済システムなのではないでしょうか?

僕らはこれからも様々な実験を繰り返し、「天人現象」を世に問いながら、其の完成度を上げ
世界で起こっているオルタナティブの一つとして確実に成果を積み重ね、皆さんのお役に立ちたいと考えています。

どうかこれからも天人グループを、天人現象を
ご指導、ご協力よろしくお願いします!

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