あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『食戟のソーマ』第110話感想

2015-03-19 23:30:00 | 食戟のソーマ

 『ワールドトリガー』キャッチコピーのコンテスト。
 投稿作全てに目を通して審査してくださった葦原先生ですが、その数に絶句。
 いちまんはっせんぷらすさんびゃく・・・(眩暈)。
 そんな『ワートリ』は次回休載。
 ・・・葦原先生・・・ゆっくり休んで・・・。(T‐T)


 巻末の作者&編集者の巻末コメント。
 毎回目を通していますが、今回は『ソーマ』の担当の中路さんがコメントされていたのでピックアップ。
 中路さんが「天才!」と思わされた、松岡さんの演技。
 第一話でなくて第二話で、というのが興味深いですね。
 ・・・と思ってたら、その事が公式ツイッターにも挙げられていました。

 そしてやっぱりアニメの創真も容赦なしで美形v

 そんなアニメの放送まであと半月ほどですが、春にアニメが開始されるジャンプ作品陣の中で『ソーマ』は一番早い模様。(そしてやっぱり深夜枠だった・・・/凹) 
 ということは、放送直前にあたる3月30日のジャンプの表紙は『ソーマ』になりそうかな?

 ・・・あ゛あ゛あ゛佐伯先生のご多忙さを考えると素直に喜べない自分がいる・・・。





 週刊少年ジャンプ2015年16号掲載。
 掲載順第4位
 第110話 【魔術師再び―――!!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まず始めに言っておきます。

 スミマセン、DIYってなんですか???(真顔)

 でもここのコマの四宮は今回のベストシーンです(笑)。





 わーい期待通り創真単身だー♪ 四宮とガチンコ勝負だー♪(←研修です)

 と思ってたら、まずは内装工事&お掃除から。
 あんだけ文句言ってたのに手伝ってもらう気満々じゃん。

 それにしても、どうしてこうぷにソーマの後姿はカワユイのやらv


 どうやら今回の新店舗展開はほとんどの人達から大反対された中無理に決行したらしく、予算的にあまり余裕が無い模様。
 しかも内装や食器類にかなりこだわった事もあって尚更。
 うん、四宮ってこだわり強そうだもんね(苦笑)。
 そんでもって見栄っ張りだもんね(再苦笑)。
 でも「自分で出来ることは自分で」という考えは尤もだと思います。
 それに、自分で手を入れた方がお店により愛着が持てますし。(^^)

 
 改めてスタッフの方達と挨拶を交わす創真。
 でも四宮の右腕である副料理長はなんだか創真に対して仏頂面・・・と思ったら。

 単なる嫉妬でした☆

 高校生に嫉妬する社会人て・・・。(^^;A)
 ま、それだけ四宮が慕われてるという事か。
 顎鬚のお陰で最初分かりませんでしたが(笑)、この人は第26話(※単行本4巻収録)の回想で四宮に意見していたスタッフさんでしたか。
 当時は独裁者状態だった四宮に正面から意見してくれていたその姿から、四宮に対して反感を抱いていなかったというのは当時から感じてはいました。
 そのこともあって、四宮も彼に信頼を置くようになってくれたのですね。良かったね。(^^)


 そしていいタイミングで四宮の変化を話し合うスタッフさん達。
 引きつる四宮。
 そりゃそうだ。
 変わった原因が今目の前にいるんだから(笑)。
 というわけで。
 怒られた。
 ツンデレツンデレ(大笑)。



 そんな中、三ツ星獲得のための大事な今の時期に、どうして日本に出店してきたのかを創真も尋ねます。
 案の定、答えない四宮。

 逆に四宮も、創真がさり気なく口にしていた「四宮の店に研修に来れてラッキーだった」という言葉の意味を聞きます。(自分のスパルタ振りには自覚があった模様/苦笑)
 四宮とは違って素直に(笑)答える創真。
 前回誓った、自分の新たな決意を。

 その創真の答えに笑む四宮。
 そして先程の創真の問いに答えるのでした。

 「今の俺が上へ行くのに必要なこと・・・だからだ」  

 ・・・ん~・・・。
 漠然とした答えですが、これはかなり深く読むことが出来ます。
 「目に見える実績を残すこと」という今回のスタジエール研修の合格基準といい、附田先生って敢えて漠然とした言葉を提示して、その意味を読者に考えさせようとしてきますよね。
 まったくもう、考察し甲斐があるったらありゃしません♪



 そうしてお昼時となり、まかない料理を四宮が作ってくれることに。
 これは非常に珍しい事のようで、かなり興奮するスタッフ達。
 四宮のこの行動はきっと開店準備を手伝ってくれたスタッフ達への労いでしょう。でもそれだけでなく、創真への“投げかけ”も感じられます。

 思えば地獄の合宿編では、四宮の調理描写は全くと言っていい程描かれてませんでしたよね。
 そう思うと、中々注目させられるものがありました。

 四宮が作ったのは「キッシュ」!
 ゴボウにキノコ類、そしてチーズ、味付けに醤油も使ってるのかな?うわこれは美味しそう・・・!
 私達読者にとっても味がイメージしやすいだけに、尚更食欲が掻き立てられますね~。
 森崎先生ナイスセレクト!
 これは単行本にレシピが掲載されるに間違いない!!

 キッシュの説明のしがてら、創真にちょいと嫌味を飛ばす副料理長。

 あ~言っときますが

 創真さんに皮肉は通じませんのであしからず。

 

 かくしていざ、いただきます☆
 「魔術師」の魔法は健在でした。
 っていうかむしろパワーアップしてね(汗)?
 この漫画のリアクションである「コスプレ」と「脱衣」。
 それを同時にさせるという高等テクを披露しております。
 笹がきゴボウということで、コスプレ衣裳も笹がきにしてしまうとは。
 相変わらず上手いというかなんというか。(^^;A)

 
 創真まで脱いじゃってたらどうしよう。
 そうハラハラしながらページを捲った私。
 ・・・脱いでなかった。良かった。(こんな私でごめんよ創真)



 欧米ではあまり使われていないゴボウ。
 あ、歴史関係の文献で読んだことがあります。
 外国の人からしてみると、ゴボウって「木の根っこ」というイメージがあって敬遠されやすいそうですね。

 そんな日本特有の食材であるゴボウをフランスの郷土食へと用いた料理に、スタッフ達は大いに賛辞。
 ですが、創真だけは目にしていました。
 これほどの料理を作りながらも、不服な四宮の呟きを。


 この研修で、確実にスペシャリテへ近づけると創真に断言する四宮。
 ただし、それは自分の仕事に最後までついて来れたら。

 うっわこれは身が引き締まる・・・!!

 次回から第二スタジエール本格始動です!

 




 ・・・しっかしまあ、ホントこの人はふんぞり返った姿が似合うこと。(^^;A)

 

 


 

 

 今回の扉絵は地味に良かったなあ~♪
 合宿編をリアルタイムで追ってた時はこんな扉絵を目にする時が来るなんて夢にも思っていませんでしたよ。



 そんなこんなで今回は最初から最後まで四宮ワールドでしたね。
 カドが取れたことでようやく明かされた四宮本来の魅力が、余す所なく描かれていました。

 スタジエール編開始時(第105話)の郁魅・伊武崎・新戸もそうでしたが、今回の四宮もまた小説版に裏付けられた姿が描かれていましたね。
 言いたいことを臆面なく口にしながらも、確かな尊敬と信頼を集めている。
 そんな良好な関係をスタッフ達と築けている四宮の今の姿は、見ててとても嬉しかったです。(^^)

 創真の決意を聞いて笑んでいた四宮。
 それは創真の姿勢が自分と同じだったから。
 楽な道を選ばず、より己の料理を輝かせるため、新しい世界を知るために、敢えて厳しい道を選ぼうとする創真。
 それは己の夢を果たすために、フランスという厳しい“外”の世界に単身で旅立ったかつての自分と同じ。
 
小説版を読んでいなかったら、四宮の心情をここまで読み取れなかったと思います。
 ほんと小説版を読んでいて良かった・・・!




 そんな四宮が明かしていた、新店舗を開いた理由。
 あくまで私の考えですが、改めて“上”に行くためには“地盤”を見つめ直す必要があるんじゃないかな・・・と思うんですよ。
 だからこそ、自分の母国である日本を選んだのではないかと。
 彼がどうして料理人を目指すようになったのか。[“野菜”の魔術師]になったのか。
 そういった理由と関係してくるのではないかと。
 丁度「ジャンプ+」で連載されている番外編でも日本の野菜の事が触れられているので、そこと繋げてくる可能性もありそうですね。



 それと今回久し振りに彼の料理を目にしましたが、同じフランス料理といっても黒木場の料理とはまた違った雰囲気ですよね、四宮の料理って。
 まあ、四宮は「野菜」、黒木場は「魚介類」と、得意食材の違いというのもあるんですが。
 合宿編で披露した「シュー・ファルシ」もそうでしたが、昔ながらの郷土食という極めてオーソドックスで素朴な料理を、こうして自分の腕ひとつで高い次元に引き上げさせるのですからほんと凄いですよね~。
 今なら素直に感心できます(笑)。
 あ、それとここで気付いたのですが、四宮って「嗅覚」「フランス料理」と、葉山と黒木場の料理のファクターを両方持ってるんですね☆
 創真がこれから葉山や黒木場と勝負していくためにも、今回の研修は得るものが大変多くなりそう。(そうなってくると尚更タクミが水原の所へ研修に行くのを期待してしまう・・・!)



 四宮の“プロ”としての意識の高さに愕然とした創真。
 “現場”に立っている“プロ”。
 それが創真の誇りでした。
 ですが、それもやはり「井の中の蛙」的なものだったという事です。
 確かに自分の国の中であれば、創真のその誇りや考えは充分に通用するものでしょう。
 ですが、“世界”を相手にしている“プロ”は、それよりも遥かに高い志を持っているという事です。
 
 “プロ”としての姿勢を暗に見せつけた四宮。
 多くの一般論を押し切って一見不利に思える新店舗を構えることを決めたのも、「自分自身の考え」を確固として持っているからこそ。
 受け取り様によっては「頑固」ともとれてしまうでしょうが、世界のプロ達を相手に戦っていくにはそういう真っ直ぐさもきっと必要なのでしょうね。
 ラストの自信の塊のような発言も、挑戦的であると同時に一種の頼もしさのようなものまで感じてしまうのがもう凄いの一言。
 創真に“世界”の広さを教えてくれることを期待してはいましたが、まさかこれほどとは・・・。
 城一郎や堂島よりは“近く”、でも[三本柱(タクミ・葉山・黒木場)]よりは遥かに“高い”場で創真に刺激を与えてくれる立ち位置になってくれた四宮。
 おいしすぎるキャラだぞマジで。





 さて、三田村での研修では『商店街復興編』を彷彿とさせましたが、今回の研修では合宿での『朝食ビュッフェ編』的な展開を予感している私。
 非常に大きな困難に苦戦させられる半面、創真ならではの“力”も大きく魅せてくるという。
 
 なんだかんだで合宿編では四宮の料理を口にしていなかった創真。(※全課題終了時の宴は卒業生陣の合作という事で除外)
 今回初めて口にしたことで改めて彼の凄さの一端を知った事と思います。
 一方、四宮も「創真自身の料理」はまだ知らないんですよね。
 四宮という“世界で戦っているプロ”の仕事についていきながら、いかに「目に見える実績」を残すのか。
 そこを創真と附田先生は果たしてどう対処していくのか、注目です。

 

 

 

 


 でもって。



 どうかどうか

 

 




 創真のコックコート姿を・・・!
 そうまのコックコート姿を・・・!!
 そうまのコックコートすがたを・・・!!!


 

 

 

 附田&佐伯先生に念を送っておきます。(←やめんかい)  

 

 


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