あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『食戟のソーマ』第178話感想

2016-10-29 00:00:00 | 食戟のソーマ

 週刊少年ジャンプ2016年36・37合併号掲載
 掲載順第10位
 第178話 【輝く街】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 吹雪も止み、二次試験も無事クリアした創真達はそれぞれ次の目的地への乗車チケットを渡されます。
 出発までの空き時間は各自自由行動となり、創真達は札幌の繁華街へと出掛けることに。

 観光がてら食べ歩きをすることになり、それぞれ別行動となりました。
 創真は手始めにソフトクリームを食べてみたところ、その味に驚愕。
 「北海道おそるべし!!」
 そのとーり!!!
 北海道の食はまさにミラクル。ほんとファンタスティック。



 というわけで。



 創真:キラーーン☆
 タクミ:キララーン☆

 

 


 

ビバ大衆食堂コンビ☆☆☆

 

 

 

 エンジン全開なお二人に。
 超息ピッタリのお二人に。
 ほっこりほっこりああほっこり。(^^)(^^)(^^)

 「ライバル」と一応名乗ってはいるけども、実際はもう親友ですよねこの二人。



 普段はいつもタクミと行動しているイサミはというと、珍しく別行動を。
 イサミも秋の選抜を経て、一人立ちをし始めているんですね。

 アルディーニ兄弟と同様にいつも一緒にいるえりなと新戸も別行動を取り、新戸は榊達と一緒に行くことに。
 なんだかんだでこれまではえりなと極星メンバーとの交流が主に描かれていましたが、極星メンバーとの関わりが長くなっていたのは新戸も同様ですからね。
 恵にえりなの事を託す新戸。
 何故新戸はこれほど恵を信頼しているの?と疑問に思われた方は、単行本17巻収録の『華麗なる家出の日々5』をご覧ください。(宣伝)
 とはいっても、やはり新戸も変わりましたね~。
 「えりなは自分一人で守る!!」と常に尖っていた彼女が、大切な人を他者に託すことが出来るようになったのですから。



 その結果、えりなは誰と一緒に行動することになったかというと・・・。
 お~これは確かに珍しい組み合わせですね~!
 なにげに[三大ヒロイン]が一緒に行動するのも初めてです。
 そんな綺麗所と一緒ながらも、全然両手に花には見えないのがイサミの凄いところというかなんというか(苦笑)。

 恵達と歩きながら、自分の身の上話をし始めるえりな。
 皆それぞれ変わっていっているけど・・・
 えりなの変わり様はやはり群を抜いているな~~~。
 少し前までのえりなだったら、他者に自分の事など話そうともしなかったと思いますよ。


 ここのえりなの話。
 「尊敬」という点については素直に頷けます。
 ですが「畏怖」という言葉には引っ掛かりを覚えました。
 一個人の考えから言わせてもらえば、「畏怖」を用いるのは感心できませんね、とても。
 でも、それも致し方ない事だったのでしょうね、特にえりなの場合は。
 子供の身であるえりなは少しでも油断すれば、すかさず利用しよう操ろうと目論む輩が後を絶たなかったのでしょう。
 哀しい話だけど、社会というものは「畏怖」を必要とする場合が多いのも事実。
 相手を従えるには「畏怖」を植え付けることが最も手っ取り早い手段ですから。

 ・・・きっと薊もその意図でえりなにあの「洗脳」を行ったんだろうな・・・。



 あの頃の自分は何も見ようとしていなかったのかもしれない。
 そう語るえりなを庇ったのは郁魅でした。

 そう。この二人って結構境遇に似ている部分があるんですよね。
 どちらも「お嬢様」だし、家柄に縛られていた立場だったし、「強さ」を強いられていたし、父親との確執がある点も同じ。
 ただ、えりなは一人っ子の模様に対し、郁魅には兄がいますがね。(証拠元:小説版第2弾

 というわけで。
 実は個人的に、郁魅にイサミが同行していったこの展開はかなり注目していたり。
 イサミもタクミという「兄」を持つ身。
 この共通点を軸に、郁魅とイサミがどんな関わりを築くことになるのか楽しみです。
 まずは外掘から埋めなくっちゃね♪(ニヤリ)

 郁魅がえりなを依然として変わらず尊敬しているのは分かっていましたが、えりなの方は自分から切った郁魅に対して何とも思っていないのかなーとずっと気になっていました。
 それだけに、彼女も一応の後ろめたさは抱いていたようで一安心。
 これで本当に何も思っていなかったなら、えりなの人格を疑いましたよ。


 郁魅の思い遣りに触れたえりなは、恵にも夜行列車でのお茶のお礼を伝えます。
 その際に、例の少女漫画の持ち主を知ることに。
 うん。やはり恵でしたか。
 面白い漫画を読むのも楽しいけど、その感想を誰かと語り合うのもまた楽しいものです。超純情っ子同士、話が合いそうですしね。(^m^)
 ・・・例えば。
 もしいずれ、二人がその漫画の感想を語り合う機会が設けられたとしたならば・・・。

 えりな:「ここのシーンなんだけど、出会ってまだ半年も経ってないのに、て、手を繋ぐんだなんて早すぎるんじゃないかしら!?」
 恵:「う、うん。ちょっと早いかもね。でも二人とも幸せそうだし・・・。」
 えりな:「それにしたって誰に見られるかも分からないのに破廉恥ですっ。・・・・・・・・・・ち、ちなみに田所さんは・・・。」
 恵:「?」
 えりな:「その・・・と、殿方と手を繋いだことはあ、あるのかしら・・・?」
 恵:「!? そ、そそそそだなごどあるわけ・・・!!」
 不意に恵の脳裏に浮かぶ声。
 田所・・・
 恵:(・・・!)
 ほら、立ちなよ
 
えりな:「田所さん?」
 恵:(ハッと我に返り大赤面)「!!! いや!!あの!!あれはそうゆう
のじゃなくて自然に!!じゃなくて!!えとあのそのそそそそだなごとないんだあ~~~!!!」(思わず脱兎)
 一人残され茫然と見送るえりな。

 えりな:「な、なんだったのかしら・・・?も、もしかして田所さんはもう誰かと・・・?(悶々)」 

 なーーーんてやり取りがあったら私としてはもう拍手モノですね!!
 ええ、分かってます。とんでもなくこっ恥ずかしい妄想を晒してしまったことを(爆)。
 でもですね。
 本編では本当にさらりと描かれていましたが、創真と恵が初めて手を繋いだのはあのシーンなんですよ。
 しかもあの時は蹲る恵を創真が立ち上がらせてくれたという、もう一つの意味でもとても重要なシーンだったと私は思っています。
 なので、この少女漫画の件がえりなだけでなく、恵にも恋愛面での意識に何らかの切っ掛けを与えてくれることをちょっとだけ期待。



 そんなえりなと恵の所に突如現れる大衆食堂コンビ。
 ここの創真とタクミ、さり気にシンメトリーになってるのが堪らない。
 附田先生ありがとう佐伯先生さいこー。

 大衆食堂コンビに誘われ、えりなと恵は食事を一緒にすることに。
 店へと向かおうとした時、ふと目の前の風景に気付くえりな。
 改めて、えりなは思います。
 本当に、今までは何も見ようとしていなかったと。
 既に訪れていた筈だった街。
 其処の綺麗さに気付けていなかったのだから。
 そう思うえりなの表情は、その風景と同様に輝いていました。(^^)





 こうして楽しい自由時間を終え、創真達はチケットに記載されていた時間の列車に乗り込みます。
 そこに、新戸から電話が。
 その電話で一同は知ることに。
 新戸達が乗っている列車は、もうとっくに出発してしまっていたことを。
 そう。
 創真達は他の仲間達と分断されてしまったのでした。

 そこに現れたのは竜胆先輩。
 竜胆先輩は試験についての補足事項を伝えます。

 次の三次試験は十傑とのガチ対決になるということを。



 いやはや、それにしても。

 

ラストの創真と竜胆先輩のツーショット映えるな~~~(感心)。

 

 


 

 

 いやもう素晴らしい完成度でした。
 大満足です♪

 ここ最近の不満がこの回だけでかなり払拭されました。
 バトル描写もお上手ですが、安定感で見るならばやはり日常話の方が附田先生は長けていると思います。
 それぐらい今回はえりなを中心に全てのキャラクターが活き活きと動いてくれていました。
 読めて幸せな気持ちになれましたよ。(^^)



 第175話の延長とも言えた今回。
 創真から教えて貰った事を基に、相手に素直に「自分」を打ち明けていくえりなの姿は実に感慨深いものがありました。
 初期の頃の悪役振りからは想像もつかないようなこの変わりよう。
 やっと、私が望んでいた姿を見せてくれるようになりましたね。(⌒-⌒)
 第175話では“温かさ”がキーワードでしたが、今回は“輝き”。
 それは街であり、創真達。
 そしてそれらの眩しさに目を逸らすことなく素直に向き合えたえりな自身です。


 自分は何も見ようとしてこなかった。
 今回、この言葉を二度思ったえりな。
 ですが、最初と二回目とではその気持ちはまるで違っていた事でしょう。
 最初に口にした時は、「仕事」でしか外に出ることは叶わず、自身もそれを当然の責任としてただひたむきに勤しんでいたものの、振り返ればそこに己の意思は無かったという過去の自分への空しさ。
 でも二回目の言葉は、それとは真逆。
 対等に接せられる相手と共に自由に外を歩くことが出来るという、これまで知らなかった充実感。
 己を顧みることで、気付かなかった事に気付くことで、ようやくえりなの狭い世界は今ここで大きく広がることが出来たわけです。


 こうして嬉しい成長を見せてくれたえりなでしたが、郁魅との確執が回収されたのも嬉しかったですね~。
 これでえりなと郁魅の件は個人的にスッキリしました♪
 
 さ~て・・・。

 これでえりなの過去の清算を待つのは創真一人となったわけですねえ~~~。
 一体附田先生はどうけじめをつけさせるつもりなのやら。


 それにしても・・・。
 えりなの過去の所業に対して、附田先生はびっくりするぐらいえりなに気を遣った展開にしていますよね。
 私の予想としては、もしえりなのこれまでの狭く硬い価値観が変わり、創真を始めとした様々な事の価値に気付くようになったならば、その真面目な性格から、過去の自分の行いに相当の罪悪感を抱くに違いないのではと考えていました。
 そしてその罪悪感が薊の元へと戻らせる要因になるのではと。
 ですが実際は全く逆で、気付けなかった周囲の思い遣りに素直に心を開くという流れに。
 まさかこんなにも優しい流れにえりなを導くとは☆ 
 それでも違和感なく纏められているところが流石といったところです。

 確かにえりなはこれまで周囲の思い遣りに気付けていない部分が結構見受けられました。
 自分が、思うほど孤独ではないこと、思っている以上に優しさを貰っているという事に気付くのもまた、成長するためにはとても大切な事ですものね。


 ただ・・・。その一方でこうも思うんですよ。
 これほど喜ばしい方向に進んでくれているえりなですが・・・。
 だとしたら、えりなが薊の元に戻ってしまう要因は一体何になるのだろうと。
 いえ、これはあくまでえりなが薊の元に戻ることを前提としたうえでの話なのですがね。
 私としては勿論、えりなが「洗脳」を完全に断ち切って薊と正面から対峙してくれることを望んでいます。
 ですが、薊のあの余裕を見るに、まだえりなには「己を縛るもの」がありそうな予感が。
 私の頭では「父親への愛着」しか今のところ考え付きませんが、果たしてどうなるのか。
 附田先生は“上昇からの急転直下”もまたお上手な方なので、油断なりません。





 そんなわけで、早速附田先生は仕掛けてきました。
 束の間の息抜きという“上昇”から、仲間達の分断という“急転直下”を。
 確かに試験内容として事前に知らされてはいましたが、こうも突然引き離されるとはね★

 超安定した仲である大衆食堂コンビを描く一方で、新たな繋がりも予感させてくれた自由行動時のメンバー編成。
 新戸は極星陣と。
 そして郁魅はイサミと。
 さて、一体彼女らはどんな交流を・・・?と期待したら、そのまま分断されてしまうという事態に。
 これはどうやら、別行動したグループがそのまま分岐グループになったとみていいでしょう。
 
バトルは関係無しの交流を期待していましたが、そうも言っていられないようです。
 創真と一緒の反セントラルメンバーは、えりな・タクミ・恵。
 ・・・ん?
 偶然だろうけどこのメンバー、人気投票第二回目のベスト4だね 

 第172話で表示されていた地図から推測するに、どうやら4つに分断された模様。
 気になるのは創真班がどのルートに配属されたかということですが・・・。
 私の予想としては、北海道の中央を北上する「富良野方面ルート」でしょうかねえ?
 何故なら、このルートは全ルートの中で最も分岐が少ないから。
 断言させて頂きますが、この創真班のメンバーは[玉の世代]の中でも協調性・団結性において最も安定している面子です。
 きっと何か狙いがあって附田先生はこの班編成にしたのでしょうが、ならばかなり厄介な試練がこの先で待ち受けているのでしょう。
 案の定、刺客として創真班に送られたのは十傑第二席:小林竜胆。
 
竜胆先輩は個人的に見て十傑の中で最もダークホース的人物なだけに、これは中々の緊張感があります。
 果たして創真達はどう切り抜けることになるのでしょうか?


 一方で気になるのが他の仲間達。
 自由行動の時同行していなかったため、アリスと黒木場もどうなったのか分かりません。
 えりなと新戸が切り離されたわけですから、彼らも多分分断されてしまった事でしょう。
 そんな彼らは一体どのルートになるか予想した場合・・・。
 郁魅らは「十勝方面ルート」。
 黒木場は「小樽ルート」かな?
 港町育ちの黒木場に港町のルートを宛てるなんて馬鹿じゃね?と思われそうですが、そこはホラ、あれですよ。
 得意分野で屈辱を味わわせる方がより大きいダメージを与えられるというヤツです。(はい、自覚してます。自分の根性の悪さを。
 ちなみに郁魅らは何故「十勝方面ルート」と予想したかというと、十勝って日本でも有数の酪農地帯じゃありませんか。
 そんな十勝地方は乳製品だけでなく、小麦や大豆、ビート(砂糖の原料)も多く生産していることから「菓子王国」と呼ばれているとのこと。
 私としてはそろそろ見てみたいんですよね、本編で。
 郁魅のもう一つのスキルを。
 そして「お菓子」とくれば当然十傑の「あの子」の出番となるわけで。
 そんな諸々の理由から、この予想を立ててみた次第です。
 そうなってくると、消去法で残りの新戸班は「旭川ルート」となるわけですが・・・。
 旭川といえば、皆様ご存知の通りラーメンの聖地☆
 ここらで女木島冬輔が登場してくる可能性は高いですね。

 新戸班や黒木場はともかく、できれば郁魅班に関する予想だけは当たって欲しいところです。

 


な、なんだってーーー!?

2016-10-28 17:40:00 | 日記

 『キングダムハーツ ―HD1.5リミックス―』と『キングダムハーツ ―HD2.5リミックス―』が一つになった『キングダムハーツ ―HD1.5+2.5リミックス―』が来年発売だってーーー!?
 しかもPS4でだってーーー!?




 よし、買おう。




 『FFⅩⅤ』も買うかどうか迷ってたんですが・・・いいや。
 これは『食戟のソーマ』が終わったら買おっと。(え)


『食戟のソーマ』第177話感想

2016-10-22 18:40:00 | 食戟のソーマ

 週刊少年ジャンプ2016年35号掲載
 掲載順第7位
 第177話 【立ち上がる女騎士(ジャンヌ・ダルク)】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『麺料理』という課題にも関わらず、肝心の麺が一切無い中で調理に入る創真達。
 そんな創真達を虚勢を張っているだけと見下す遠藤ですが、そんな遠藤の元に、他の反セントラルメンバーも次々と麺を完成させていっているという報が入ってきます。

 創真達が作ろうとしている麺料理、それは―――
 『豪雪うどん』。

 ほお、北海道の地方料理ですか。
 北海道の代表中の代表食材である「じゃが芋」が原料になっている麺とは面白いですね。
 そしてなるほど、料理名に「豪雪」とあることから、今回のハンデに「雪」を用いたわけですか。

 こんな時でも料理を楽しむ創真は、相変わらず抜群の安定感。(^^)


 そうして豪雪うどんを完成させた創真達。
 たとえ麺を完成させたとしても具や汁などに用いる食材が乏しければ合格基準には届きはしないと高を括っていた遠藤でしたが、その豪雪うどんには一般的な葱や紫蘇だけでなく、他の物体も添えられていました。
 それは『芋もち』。
 あ!『芋もち』なら私も作ったことあります!
 手軽に作れるし、あのモチモチ感は癖になる美味しさですよね~。

 具だけでなく、汁にもじゃが芋をすりおろして加えることでとろみと旨味を。

 それは、一椀の中にじゃが芋のあらゆる表情が詰まっている料理でした。
 「一つの椀(皿)にあらゆる表情が詰まった品・・・か。
 食材の“表情”を自分の都合の良いように変えることしか考えていない薊には作れない料理でしょうね。


 アリスに引き続き、創真の台詞を横から掻っ攫うタクミ。
 おいこらぁ!(再怒)

 創真に引き続き、タクミと恵も豪雪うどんを完成させます。
 その中身は同じ模様・・・?

 なんだ、つまんない。



 こうして遠藤の嫌がらせをものともせずに、全員合格に値する見事な麺料理を出した反セントラル勢。
 吉野らがえりなに感謝している様子を見て、遠藤はえりなが反セントラル勢を援助していたことに気付きます。
 えりなの助力さえ無ければこんな奴らは雑魚ばかりと喚く遠藤。
 はあ・・・本当に遠藤って馬鹿?
 反セントラルのメンバーはそのほとんどが秋の選抜に選出された料理人なんですよ?(まあ、青木と佐藤は除くとして)
 しかも例年は70点80点台止まりが多い中で、彼らは86点以上を叩き出したという、冗談でも雑魚なんて言えない実力者ばかりだというのに。

 そんな遠藤に告げるえりな。
 
 それは創真達の実力の全面肯定。
 そして同時に、自身も反セントラル勢だという宣言でもありました。

 毅然としたえりなの姿に、神聖なる女騎士―――ジャンヌ・ダルクを重ねる遠藤。
 うん、悪くない。
 司の[食卓の白騎士]ほどの華美さはないものの・・・。
 豪華絢爛な玉座にふんぞり返って見下している「女王サマ」なんぞよりは、よっぽど魅力的です。
 ちょっと個人的には、「ジャンヌ・ダルク」というと魔女扱いされた末に処刑されてしまうという悲劇のイメージがあるのですがね・・・。
 ですが歴史上において「戦場に自ら赴いて戦う女性」というとジャンヌ・ダルクぐらいしか思い浮かびませんし、この例えは妥当だと思います。

 そんなえりなと創真達の気概に降参し、遠藤は「合格」と認めるのでした。





 その様子を物陰から見ていたのは薊の黒服の部下。

 ・・・やっと動き出すようですね。

 現十傑が。

 

 


 



 まあそういうわけで、今回も味気のないお話でした。
 見事なまでに予想通りの展開だったなあ~・・・。悪い意味で。

 理不尽な妨害に遭っても決して諦めない気概と、どんなに不利な状況に陥ろうが活路を切り開く実力が反セントラル勢にはあること。
 それは一次試験でもう充分に披露されたというのに、何故この二次試験でも全く同じ趣旨にさせたのか。
 それがどうにも理解できませんでした。

 でもまあ、今回は試験官が創真やえりならの気概に降参する姿を見せてくれていた分、まだマシだったかな?
 一次試験の試験官はそれこそ学習も反省もしないカスだったから。 



 それと個人的には、料理面でも不満があったんですよね。
 いえ、「豪雪うどん」という料理自体は良い勉強になりました!
 チョイスとしても悪くなかったと思います!
 実際美味しそうでしたしね。

 ・・・単品でなら。

 正直なところ、創真達が創った「北海道講座印のスペシャル豪雪うどん」には食指が動きませんでした。
 「じゃが芋」って物凄く慣れ親しんでいる食材なだけに、味がはっきりイメージできるじゃありませんか?
 だから麺に芋。汁にも芋。具材までも芋・・・。
 芋・いも・イモ・重!!
 と思えてしまうんですよね~。
 これは完全に個人的な好みの話なので申し訳ない限りなのですが。

 ですが、本当の問題はそれとは別の面。
 なんでタクミも恵も創真と全く同じ内容の豪雪うどんを作ったのでしょう?
 前回述べたように、私としてはタクミにも恵にも、それぞれ己の個性を反映させた品を作ってもらいたかったんですよね。
 食材が少ないという問題点から、ベースが同じ「豪雪うどん」になるのは仕方ない事と思います。
 ですが、それでも。
 トッピングや味付け、盛り付け等でそれぞれの個性を表すのは十分可能だったのでは?
 今回のお題であった「麺料理」。
 そしてメイン食材として取り上げられた「じゃが芋」。
 共に非常に汎用性豊かなジャンルであり食材ですよね?
 折角応用性に富んだジャンルであり食材だったというのに、今回の形はその最大の長所をほとんど活かせなかったと思うんです。
 特にじゃが芋に関しては作中でもえりなが回想にて説明していただけに、尚更その説得力が台無しに。
 しかも。
 この二次試験は「個人戦」。
 お題的にも試験形式的にもまさに相応しかったからこそ、それぞれの個性を反映させた特色豊かな豪雪うどんが見られると思っていたのに、結果は三人とも同じ椀。

 ガッカリでした。

 今回の展開だったら、一次試験と同様にチーム戦でも全く構わなかったのではないでしょうか?





  ・・・さて。
 何だかんだで不満ばかりの一次&二次試験となってしまいましたが、ようやく面白そうな展開に入りそうですね。
 三次試験からはこれまでとは打って変わって手強い試験が課せられるであろうことを考えると、おそらくこの二次試験で作者が描きたかったのは、反セントラル勢の一枚岩さ。
 そういえば、確か二次試験以降からはルートが分岐させられる筈。
 それも踏まえて、作者は創真達の団結性をここで示しておきたかったのでしょう。

 いかにもえりなが反対派のリーダーのように描かれていましたが、実際は彼らの中心にいるのは創真ですけどね。
 ここが『幸平創真』という人物の非常に面白いオールマイティーさ。
 えりなのような強気のキャラと組んでいる時は補佐的に支えることが出来、恵のような弱気なキャラと組んでいる時は先頭に立って引っ張ることが出来る。
 そして強気なキャラも弱気なキャラも入り混じっている大衆の中では、その中心になれる。
 創真は本当にあらゆる位置に立てる子ですね。










 

 どうにもここ最近の展開は「頭」で読ませられている話ばかりになってしまっていると思います。
 正直今回の感想記事も、半分無理して「理由」を探し出しながら書きました。
 毎回面白い話を描いて欲しいとはさすがに言いませんけど・・・。
 そろそろ理屈抜きで思いっきりワクワクさせられるお話が読みたいところですね。

 


今週のジャンプを読んでみて。

2016-10-21 13:00:00 | その他感想・考察

 ちょっとばかし感想をば。

 【ブラッククローバー】
  「え?こんなキャラ登場したっけ?」と思ったら、小説版のキャラだそうで。
  こういう別メディアとの共演は個人的に歓迎です。
  いずれ『ソーマ』もこれと同じ“共演”を行うだろうと予想していますしね。

  それにしてもバネッサの魔法が運命をも操れる可能性を持つとは・・・凄すぎやしませんか?(汗)


 【ゆらぎ荘の幽奈さん】
  今回は夜々回。
  普段は超マイペースな分表情が乏しい夜々ですが、それだけにコガラシへのあの笑顔は可愛いものがありましたね。(^^)
  猫なのに犬のように尻尾を振ってじゃれていたのが個人的にツボでした(笑)。

  そしてあの器用な飛び道具・・・どこまでイケメンなんだコガラシ☆


 【鬼滅の刃】
  よくやった善逸!!
  善逸には、このまま一つの技を極める姿勢を貫いてもらいたいところ。
  「雷の型」の他の型は、きっと今回の回想に出てきた最低野郎兄弟子が披露してくれることでしょう。

  そして今回も「父親」に慄いた・・・。(吾峠先生頑張りすぎですってば)

 
 同時に「娘」の子も炭治郎達の前に現れましたが、ひょっとしたらこの子が十二鬼月なのでしょうか?
  だってあの子、目に「一」の文字が・・・。


 【左門くんはサモナー】
  左門がどう振る舞おうが、私にとってはネビロスさんが不動の正義。
  頑張れネビロスさん。
  人気投票では貴方が一位を獲得してくださることを心から祈っています。


 【斉木楠雄のΨ難】
  そうなんですよ~~~。『花さか爺さん』は本当にシロが可哀想で可哀想で・・・。(><。)
  当時は幼心にもシロの運命に心が痛みましたっけ。
  しかも私が読んだ本では、
  シロが意地悪爺さんに畑に連れて行かれて財宝を探させられた時に、意地悪爺さんに強引に首縄を引っ張られて、その苦しみから思わず声を出してしまったのを意地悪爺さんが其処に宝があるのかと勝手に勘違いし、掘った末にガラクタが出てきたために殺されてしまう・・・
  という話だったんですよ。
  だからもう尚の事不憫で可哀想で悲しくて・・・。(><。。。)
  昔話は教訓の意味も込めて厳しい場面があるものが多いですが、『花さか爺さん』のシロの件はいまだに印象強く思い出に残っています。

  ちなみに個人的にもっともツッコミを抱いている物語はアンデルセン童話の『赤い靴』です。
  この作品には幼心に
  自業自得
  としか思えませんでした。
  (もしご存知ない方がおられましたら、お調べになる際は少しご注意ください。後半の展開に青ざめるかもしれません。


 【ワールドトリガー】
  「蝶の楯(ランビリス)が非常に応用性に富んだトリガーだっただけに、ヒュースはオールラウンダーっぽいポジションになりそう・・・と思っていましたが、予想以上に攻守のバランスの良いトリガー装備になりましたね。
  個人的に注目しているのは「バイパー」と「エスクード」です。
  ランビリスの特性からして、ヒュースは空間認識能力や相手との距離感の把握は秀でているでしょうから、那須さんと同様にリアルタイムで弾道を引けそう。
  「エスクード」はこれまでランク戦では用いられなかったトリガーなだけに、ヒュースがどう用いてくるか楽しみ。
  トリオン消費量が多いとのことでしたが、その分防御力は全トリガー中で一番高そうですし、多人数を守れますし、相手の視線を遮るなどといった「防御」以外の使い方も出来るトリガーだと思います。(実際迅さんもヒュースを拘束するのに使ってましたしね)


 【背すじをピン!と】
  あれ?今回もう終わり!?
  と素で驚くほど、今回はもう一切の惜しげもなく大ゴマのフル使用でした!!
  咲本ペアが「壁」となって後輩達の前に立ちはだかるダンスなら、土井垣組は「標」となって後輩達に示すダンス。
  つっちー達後輩それぞれのダンスのファクターも込められているのが、なんとも絆を感じさせる素晴らしい展開でした。



 それにしても最近は『鬼滅の刃』の掲載順位が安定してきて嬉しい♪
 一方で残念で堪らないのが『背すじをピン!と』と『ラブラッシュ!』の掲載位置。
 なんであんなに低いの!?
 個人的な好みもありますが、両方共に大変良質な作品なのに・・・。

 掲載順といえば、『ソーマ』の掲載順が過去最低を更新しましたね。
 まあ、今回の掲載位置が一次&二次試験を反映していたものであればそれも致し方ない結果と言えましょう。

 違うでしょうがね。

 今回も原因は入稿遅れだと思います。
 最近のジャンプ本誌の方で佐伯先生がアシスタントを募集していた事から見て、何らかの事情で急に人手不足となってしまい今回の掲載順になってしまったのでは。
 こういう時デジタル作画の漫画家さんは大変だと思います。
 急に人手が必要になっても、作画ソフトを扱える人なんてそうすぐには見つかりませんからねえ・・・。
 ひょっとしたらアシスタントが見つかるまで、この掲載順がしばらく続くなんてことも一応覚悟しておいた方がいいかも。

 私としては掲載順が下になろうが休載になろうが、附田&佐伯先生が心身共に健やかに作品に打ち込むことが出来れば何も文句はありません。





 ちなみに今週の『ソーマ』についての感想ですが、一言で言うならば

 

あれ~~~???

 でした。

 何故ならば、

 皿に敷かれていたソースについては全く触れられていなかったから。

 これはきっとあれでしょうね。
 「メンチカツ」ということで手掴みで食べたということが捻りになっているのでしょう。

 きっと次回にて葉山の品が出された後判定が出て、その結果の説得として創真の品のソースに焦点が当たる流れになるのでは。

 いまだに「おあがりよ」というキメ台詞を言っていない創真。
 それはきっと葉山に向けられるに違いありません。

 

やったれ創真!!!
葉山をはだけさせろ!!!

(誤解を呼ぶ表現)

 


『食戟のソーマ』第187話ちょこっと予想と、『ジャンプGIGA』のヒロイングラビアについて。

2016-10-14 15:20:00 | その他感想・考察

 スランプは一応脱したものの、今現在の本誌の展開に追いつくにはまだまだ時間が・・・。
 そうこうしているうちに、本編の方はいよいよ創真の品出しに入ってしまいましたね。
 なので、ちょこっとだけ創真の今回の品について先に予想しておこうかと思います。



 結局のところ、「スープカレー」を創真は作るのでは、という私の予想は大外れ★(/(^0^)\)
 でも確かに、考え直せばその通りですね。
 創真達も「秋の選抜」の予選で苦労したように、「カレー」というものは非常に風味が強い代物。
 それに熊肉を組み合わせたら、熊肉独特の臭みは確かに消せるでしょうが、同時に熊肉独特の持ち味も消してしまうことになるわけですから。

 今回の葉山との勝負のポイントは「大切な人の有無」よりも、城一郎が掲げたもう一つのテーマである「出会い」だと思います。
 それを創真は前回まさに示してくれていましたね。(^^)
 葉山に食べ比べを持ちかけたのも、今回の創真の料理は葉山に食べてもらいたくて作った物だからでしょう。
 本当に創真は優しい子なんだから・・・。

 そんな創真の料理には、葉山の「出会い」に纏わるファクターが組み込まれているに間違いありません。
 現在のところ、葉山との「出会い」を果たしているのは汐見と創真を除いて三名。
 まずは新戸。
 彼女との出会いのファクターは、「五味子」の使用でクリア。
 そしてアリス。
 といっても葉山とアリスは勝負はまだしていませんがね。
 アリスのスキルである「分子料理」のエッセンスが果たして今回の料理に用いられているかどうかは、ちょっと判断がつき辛いです。
 そしてなんといっても、黒木場。
 黒木場との出会いは多分―――
 果物のフルーティーな酸味による脂の旨味の爆発
 によって示されると思います。
 これは「秋の選抜」の本戦第二回戦で、葉山と黒木場が初めて闘った際に黒木場が用いた手法。
 創真や猟師のおじさんが言っていたように、今回の熊料理は熊独特の“匂い”だけでなく、熊肉の“脂”をいかに上手く活かせるかも重要だと思うんですよ。
 その脂を活かす策として、創真は黒木場が用いたその手法を使ってくると予想します。

 熊肉を挽いたからには、その挽肉に包まれた中身にはきっととびっきりの創意工夫が込められている筈。
 ソース共々、創真の思いが込められた工夫に期待しています!





 さて、ではもう一方の感想を。

 何だかんだあって述べ忘れていましたが、現在発売中の『ジャンプGIGA vol.3』にソーマヒロインズのグラビア集が載っていますね。
 最初はんなもん知ったこっちゃねえと思っていたのですが・・・・・・・・・・


 ヒロインらの生年月日&血液型も掲載されてるなんて聞いてないヨ!!
 (くそう、附田&佐伯先生(&ジャンプ編集部)はやはり策士ですねえ~。)


 ヒロインらの3サイズにも一応言及させてもらうと、えりなと郁魅は予想通りといったところ。
 ただ、恵と新戸のバストサイズがたった1cmしか違わないというのはかなり意外というか・・・。むしろ納得いかないというか!!
 普段の描写から目測しても、どう見たって新戸と恵は3cm以上は差があると思うんですが。
 新戸はレギュラーキャラ中で最もバランスの良いスタイルの女の子だと私は思っています。
 なので新戸のこのバストサイズには疑問が拭えませんね。
 
 そんな3サイズはともかくとして、生年月日は以前からずっと知りたいと思っていただけにこんな機会で明かされたのは驚きました。
 三年半以上も連載が続いていながら、これまで生年月日が明かされたキャラクターはアルディーニ兄弟と四宮だけでしたからね~。
 よっしゃ。これでようやく彼女らの星座がわかる!
 ひいては性格占いが出来る!

 で、早速調べてみたところ・・・

 

 

 

 

え~~~~~?

 

 

 

 

 えりながこの星座~?
 恵もその星座なの~?

 星座&血液型診断の結果も二人の性格と全然違うという始末。(おまけに郁魅と新戸も全然当て嵌まってないし)

 っていうか。

 この星座&血液型の性格って、むしろ創真に当て嵌まるんですけど?


 う~ん。
 私個人のイメージとしては、えりなは冬生まれ(多分で山羊座)で、恵は秋生まれ(多分で天秤座)かと思っていたのですがねえ~~~。 
 う~~ん。
 せめてえりながあと3日早く生まれて、これまた恵があと3日遅く生まれていれば星座的にまだ納得できたのですが・・・。
 う~~~ん。

 ・・・(考)・・・。

 ・・・・・・・・・・(考)・・・・・・・・・・。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(考)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



 ・・・☆



 あ~、ひょっとしたらですが・・・。

 附田先生は、えりなを
 創真とは近くて遠い。

 そして恵は
 創真とは真逆で似ている。

 ということを意図してこの設定にしたのかも。
 少なくともえりなの誕生日については、えりなの“幼さ”を考えれば納得できました。



 ということは。

 創真の誕生日は四月上旬かもしれませんね。
 でもって血液型は多分B型かな?