陽だまりのねごと

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六条御息所 源氏がたり 一、光の章     林 真理子

2010-10-30 07:02:56 | 
六条御息所 源氏がたり 一、光の章
林 真理子
小学館


三部作の予定となっている。その第一部作。
ついにルンルンの林真理子も
源氏に手を染めたと言う感慨と怖いもの読みたさで図書館で借りて来た。
題名とおり嫉妬の生霊となって、
光源氏にに寵愛を受ける女性に取り憑いて殺してしまう六条御息所が
閨の中までつぶさに見て、嫉妬スパイスで語る源氏物語。

美と高い地位を尊いとする分かりやすい林真理子価値観がばっちりここにもある。
高学歴、高収入、高貴な家柄、美男、美女がトップに位置した人ランク付けがここにも歴然。
そういう視点からは、美しく身分の高い光源氏にあらがえる女はいない。
17歳の性欲から年齢を重ねて手だれとなる描写。
相手の女性もまた年齢相応、身分相応で閨への想像が働いている。

こういう人が描く末摘花は源典侍は、まことに意地悪く書かれて分かりやすい。
六条御息所が伊勢へ下ってしまい、
都の源氏を悪い運気から守れなくなったと言う解釈で第一巻は終わっている。
物語る人は自分が一番の視点で語る。
生霊となる人にそういう力を与えても不思議はない。
次は須磨に流される話へと続くもよう。
三部作だから宇治十帖まではいかなさそう。

読みやすい源氏物語としては価値があるかも?
林真理子の価値観自体が分かりやすいから、納得する人は納得し、
反発を感じる人は私みたいにエェ~!と思いつつ三部まで完読するんだろう。きっと。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (まさやん)
2010-10-30 15:00:26
源氏物語の類は読んだことがありません。
みかんさんの書評が素晴らしい。
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ありがとう (みかん)
2010-10-30 23:47:33
十二単の昔から女くさい読み物かも?
返信する

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