稜線の南側に巨大なスプーンのような地形が広がっています。氷河の跡です。スプーンの先は小さな笠をかぶっていて、地図には「緑ノ笠」と書いてあります。見たままの地名でした。 . . . 本文を読む
南の方角には焼岳・乗鞍岳、そして御嶽山までが直線状に並んでいます。北には薬師岳、北ノ俣岳、黒部五郎岳と聳え、3つの山の頂上を結ぶと正三角形になります。星図が地上に降りてきたような眺望を楽しみました。 . . . 本文を読む
北アルプスのどこからでも見つけることができる山ですが、単純なようで奥深い山だと思います。西鎌尾根を下る途中、笠をかぶった山は少しずつ姿を変えて、やがて数多くの尾根を従え、まるで十二単をまとったような姿を現すのです。 . . . 本文を読む
硫黄乗越を越えて硫黄尾根を反対側から眺めると、さらに凄さがあらわになってきました。硫黄尾根の山々は火山ではありませんが、標高を下げた硫黄沢からは1,000mを超える高さの噴煙が上がったこともあるといいます。 . . . 本文を読む
西側には笠ヶ岳が待ち構えています。笠の形をしているのは頂上だけで、屏風のような岩が横たわっています。笠の右下には槍ヶ岳の影が映っています。大キレットが大きく落ち込んでいるのも、影の形で分かります。 . . . 本文を読む
槍沢ロッヂに出ます。三脚の上に双眼鏡があり、「槍が見えるよ」と書いてあります。たしかに槍ヶ岳でした。双眼鏡がなくても、大きな木と木の間から頂上が見えました。双眼鏡がなければ、見逃してしまうところでした。 . . . 本文を読む
何といっても素晴らしいのは槍・穂高で、奥穂高岳・涸沢岳・北穂高岳のピークが等間隔に並んでいます。槍ヶ岳へ続く槍沢が微妙な曲線を描き、涸沢カールや、南岳と北穂高岳をつなぐ大キレットが、立体的に見えます。 . . . 本文を読む