東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー 沢登り 山歩きなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

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沢屋天国宮城と沢屋王国山形 2014.10.16

2014年10月15日 | 沢登り
最近ご無沙汰している沢登りなのだが、今シーズン久しぶりに二口の小松原沢を訪れた。42年前地下度足袋の出で立ちで最初に訪れたのがこの沢だが、何度訪れても良い沢だと実感する。

二口特有の美しい岩床と滑滝が連続した後、適度なゴルジュの先にはお手頃な滝が出てきて楽しく、上流部にかけては狭いが40m程の3~4段ほどの大滝が登場して緊張感もあり、最後は美しいブナ林の源頭を詰めて稜線に至る。日帰りコースの短い沢だが沢登りの要素が凝縮され、比較的手軽で快適に沢登りを楽しめるお勧めのコースだ。

仙台に住んでいると余り気が付かないのだが、沢屋にとって全國的にも恵まれたポジションにいると実感する。一時首都圏の山岳会に在籍していた事もあるがが、夜行日帰りをしようと思えば2:00頃現地に到着し、3時間の仮眠をとって早朝の出発で遡行を始め、夕方に登山を終了すると自宅への帰着は12:00PM以降という有り様。

それと比べ、仙台を起点にすれば二口・船形・蔵王・栗駒・虎毛・神室は殆どが日帰り又は夜行日帰りの遡行が可能で、初心者~中級・神室などの上級レベルの沢と選べるエリアが広く、それぞれの山域の特徴が異なる沢の世界が広がる。

山屋の世界に飛び込んだ40年ほど前の仙台では社会人山岳会の山行の主体は沢登りと冬山で、入会すると二口に連れて行れて沢デビューを果たすのが定石で、それぞれ会の志向により対象となる山域は異なってくる。特に沢専の会ではないが沢のスペシャリストが多数存在し、わずかに残された開拓的な志向を持ちながら精力的に活動していた。ただ、アルパイン志向の強かった自分のように沢登りに名を借りた宴会遡行の愛好者も多かった。

その後沢屋人口は次第に少なると共に山岳会が衰退期に入り、登山学校的な役割を果たす使命が失われてしまい、連続した世代交代が断ち切られてしまった。特に、飯豊・朝日などの上級レベルあるいはエキスパートを目指す空気が失われ、層が薄くなって全体的なレベルは当然下がってゆく結果となる。

時代の変化と共に登山の形態も変化・多様化し、フリークライミングが大きな潮流となった事以外に、自転車・カヌーなどもクロスオーバーする世界となった。かつての沢屋といえば、汚い・きつい・危険という山屋3Kの代名詞で、身なりは薄汚れて貧乏臭く酒好きでうるさいというのが通り相場で、そのくせ内心プライドは高くひねくれ者も多かった。

しかし、最近の事情はえらく異なり、最先端の装備とファッショナブルなファッションで身を固め、沢の中がまるで明るくなったかの様な変遷を遂げ、少しづつでも沢を目指し方が増えて来たのは嬉しい気もする。

この中から飯豊・朝日の困難な沢を目指す方も再び現れるのか興味深く、せっかく身近に存在する沢王国の山形の恵まれた環境に目を向けて頂きたいと思う。深い雪渓に埋め尽くされた深いV字谷は急峻なスラブと難儀な草付きの突破が必須で、短い沢でも楽して突破させてもらえる沢は少い。また、秋まで残る不安定な雪渓は遡行をより困難なものとし、時としては果てしない高巻きを強いられる技術・体力・経験がモノを言う世界だ。

あまりグレードの高い沢はやっていないので言えた身分ではないが、自分ももっと早くこの魅力に気がついていれば別の山屋人生を送っていたかも知れない。



神室連峰 大横川左俣


朝日連峰 角楢下ノ沢


朝日連峰 高松沢


朝日連峰 障子ヶ岳スラブ


焼石連峰 尿前本流


船形連峰 佐々木沢


神室連峰 大横川 左俣


朝日連峰 祝瓶山 ヌルミ沢


朝日連峰 出合川 中俣沢


飯豊連峰 頼母木川 上の小俣沢


朝日連峰 入りソウカ沢


朝日連峰 入りトウヌシ沢沢


朝日連峰 野川 五貫沢


神室連峰 根の先沢


二口 小松原沢


栗子山塊 滑谷沢右俣 
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