Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

映画生感想:2013年02月まとめ(12本)

2013年03月01日 00時00分00秒 | 映画つぶやき

『きいろいゾウ』を舞台挨拶付観賞。

面白い。小説の行間にある感覚を上手く映像にしているような、終始ふわふわとした感覚が続くのが、とってもステキ。説明的過ぎない分、個々に読み取る楽しさがあり、言葉以上に伝わる想いもあり。生々しい感情もぶつかり合う、甘さだけではない大人のファンタジー。

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『みなさん、さようなら』を観賞。

面白い。団地の中で、時代の流れと共に起きる、小さなお話の積み重ねを、楽しいこと探しで見せてくれる。観客目線で考えると、固執し過ぎたり、性急過ぎたり思える場面も、主人公目線で考えれば自然な流れになっており。観賞後、視点を変えて思い、余韻に浸れる作品。

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『ベルセルク 黄金時代篇 III 降臨』を観賞。

蝕という観念的な要素の大きな負の儀式を、単なる怖がらせにせず、わかりにくくし過ぎず、内宇宙からの拡がりを通して上手く描いており、納得の気持ちが残った。原作未読で三部作を観終えたという立ち位置からすると、この先が観たくなる体験だった。

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『アウトロー』を観賞。

面白い。無骨ながら愚直ではなく、軽快ながら軽薄ではなく。なによりヒーローでもダークヒーローでもない、熱血さと冷血さの中間に立つ、無味無臭でスマートな流れ者。そんな一味変わった主人公を表現するような、独特の空気感がステキ。速くなくても、ドキドキ出来るのがいい。

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『ゴーストライダー2』を観賞。

面白い。前作に引き続き、吹き出してしまうくらい有り得ない画を、ふざけずにしっかり見栄を切り、見せてくれるのがとってもステキで大好き。もちろん前作を観ていなくても十二分に楽しめる強烈なキャラと、わかやすいお話も程よく、観賞中ずっといい楽しさを味わえた。

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『ムーンライズ・キングタム』を観賞。

素晴らしい。作品全体に恋してしまいそうな、POPな世界観がとってもステキ。コミカルな甘みのあちらこちらに苦みがあるからこそ、みなまで語られない、噛み締めるお話の味わいが深く。小さな事件が起こす、足りない人たちの少しずつの成長が愛しく感じられる。

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『脳男』を観賞。

素晴らしい。劇場で体感すべきシビれる描写の中、危うさ溢れるダークヒーローが誕生した。出生話に重きが置かれてるものの、表と裏のような魅力的な悪役がいることで、その輝きも増しており。作中で生まれる疑問を、上っ面の言葉と読めない表情で返してくる、意地の悪さもたまらない。

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『ゼロ・ダーク・サーティ』を観賞。

素晴らしい。時間が積み重ねられていく重みと、時間が消えていく焦り。折れることが出来なくなっていく主人公を通して感じられる、人探しという言葉で語りきれない、明日の見えない戦い。現場のヒリヒリとした緊張感まで体感できるほどの、本物っぽさもたまらない。

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『ダイ・ハード/ラスト・デイ』をIMAX字幕観賞。

面白い。シリーズを重ねるごとに知能が下がり続け、突き抜け切った今作は、笑えるくらいに大興奮。立体的なカーチェイス、派手なドンパチ、無謀な落下など、見所満載。昨今にない雑さも、倫理的なダメさも、一切気にせず突っ走る潔さがたまらない。

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『ジャッジ・ドレッド』を3D字幕観賞。

面白い。作品全体がドレッドのように、一切の迷いなく一直線に断言し切っていくのがいい。ドレッドの立ち振舞いのカッコ良さにシビれまくる。ルーキーの存在も能力も甘みより苦みが勝り。スローや3D演出をエグさを綺麗に魅せるために使ってるのもたまらない。

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『塀の中のジュリアス・シーザー』を観賞。

面白い。演出しているような構図で、演出ではないからこそ感じられる唐突さや不自然さが、本物の凄味、本物の感情として伝わってくる。囚人達の過去との葛藤、今抱える問題が、演じることを通して、物語と融合するように吐き出されていく様に惹き付けられた。

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『レッド・ライト』を観賞。

面白い。話のテンポと語り口がとってもよく、序盤のニヤリとさせる種明かしや中盤からのドキドキ感など、結論に至るまでの、どんな話も楽しく聞かせるような過程のワクワク感がたまらない。作品全体で観客を翻弄するため、キャストまで騙しの一要素になっているのもニクい。

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※映画館で観賞したもののみ。



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