Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

映画生感想『2046』

2004年11月01日 00時44分45秒 | 映画
2004年10月30日、久しぶりに会うお友達さんとふたり、
ワーナーマイカルみなとみらいさんで、16時の回を観賞しました。

チャン・ツィイーというか、アジア女優好きなお友達さんなので、
ライトアップと合わせて、チャン・ツィイーナイトにしようと、
前日からせっせと準備しての観賞となりました。

感想を一言で言えば、
次になにが起こるか、一体どこで終わるのか全く読めず、
作者の頭の中に空想された物語の欠片のみを並べたかのような、
与えられた映像から抜け落ちた行間を自分なりに補完し、
その全体像を読み解くような映画でした。

観る人をとても選ぶというか、
ハリウッド産の伏線を張って、それをしっかり回収する、
わかりやすいアクション映画ばかり観ている人には、
正直、耐え難い作風だと思います。

映画というよりも、
映像で記された文章作品のようです。

そこが、他にはない、とても不思議な印象を受けるので、
劇場で観て良かったとは思います。

でも、文章作品のように読み解き、自分で補う作品なので、
どうも感想の言葉に困ります。。。

…とか思っていたら、お友達さんから、
これは男の心理をよく表している作品ではないか、
という指摘が。

なるほど、それはそうな気がしました。

男は女性以上に、別れた後も気持ちを引きずり、
その割に、その気持ちを消すために遊びで女性に手を出すことができ、
そして、いつか真実の愛に気付いても、その女性に好きな男がいれば、
自分の愛は隠し、素直にふたりの仲を応援することで愛を表現し。。。

そんな男の視点で見ると、
なんとも胸に刺さるというか、とっても身に覚えのある、
男にとっては切ない作品な気がします。

女性にとってはどう思えたか、
ちょっと聞いてみたいものです。

単なる遊び人の男の物語に映ってたりして。。。

ちなみに、お友達さんとも意見が一致したのですが、
女優陣の中で一番美しかったのは、フェイ・ウォンさんでした。

あと、トニーレオンとサラリーマン姿のキムタクさんが似過ぎ。

その他映像面では、宣伝されてた未来な部分はほとんど出てこず、
60年代香港のじめっとした空気感が、色濃く伝わってきます。

とにもかくにも、
一度物語を知ってから改めて観てみたい、
二度観てそれ以降から話がわかってくる、
そんな読み解く映画でした。

俺と一緒に行かないか。

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