随想録~つれづれなる一言日記⇒Part2はhttps://blog.goo.ne.jp/conny_mizukiにて

私こと瑞希祐作が、無秩序・無作為・無節操に自分の思いのままを書きつづってみました。楽しんでください!

米国で生きていくための要素

2010-05-07 | ライフスタイル
 米国に住んでいると本当に面倒な事が多いです。日本のように右から左にちゃっちゃと進んでいくことがありません。前に書きましたが、インターネットや電話・TVをひいたりするのに何度もやりとりしなけりゃできないし、電話でのいらいらするカスタマー対応なんかは本当にいやなものです。

 米国って基本的にマニュアル通りの国なので、そうなるのは仕方ないことかも知れません。

 でも困ったことに、人間って辛い目とかいやなことで振り回されているときには、「あ~、面倒くさい!」って思うのですが、終わってしまうとこれがまた簡単に忘れてしまうんですよ。例えば、年に一回の確定申告とかVisaの更新とか・・・。それでまた同じ作業が近づいてくると、思いだすんですよ。ちゃんとしっかり自分で、どうやったかとかをまとめておけばいいんですが、それをやらない! だからまた次回に同じトラブルを抱えいやになってしまうものなのです。

 のど元過ぎれば何とやら・・・、というのでしょうかねぇ~。

 最近それでも少しは学習能力がついてきました。一度よりも二度、二度よりも三度と繰り返すたびに、自分でも最初から何を準備すればいいのか? どういう話の持っていきかたをすればよいか? が自然とわかるようになったのです。所謂自分の中で「マニュアル化」ができてきたのです。これを身につければ、鬼に金棒です。今まで何度も足を運び、そのたびにうまくいかずむしゃくしゃしていたのですが、やりかたさえわかってしまえば案外と簡単に行くものなのです。まさに「マニュアル対応」には「マニュアル化」というような状態です。逆にスムーズに行くようになると、本当に奇妙な感覚がしますよ!

 なんでこんなにうまくいくんだろうってね!

 ビザの更新の度に苦労していた免許の更新(こっちは運転免許が原則ビザの期限で打ち切られる)も、出す書類さえわかっていれば、何も言われることなくす~っとやってくれます。最初の時、なかなか出してもらえずに日本の国際免許があわや期限切れまでに追いやられて、電話で担当者と大喧嘩したことを考えれば、何とうまくいくこと。もう鼻歌をうたいたくなります。(笑) 人間ちゃんと暮らしていれば、いつかいいことあるよっていう一例かも知れません。(そんな例えじゃないよ、と突っ込まれそうですけどね!)

 とはいえ、相変わらず新しいことはいろいろとあって、ややこしいですよ。そういう時はずっと我慢の忍耐が大事なんでしょうね?

 「忍耐と経験」これがこっちで生き延びていくための大事な要素かも知れません。皆さんはこういう要素をお持ちですか?

ATM事件

2010-04-21 | ライフスタイル
 先日日本に帰った時のことでした。自分の銀行口座をインターネットでチェックしたところ、いきなりSavingの残高が赤字になっており、そのペナルティーで70ドルものお金が私の口座から引かれていたのです。「なんで~?」って調べたところ、日本に来る前にお金を引き出したのですが、Savingの口座とCheckingの口座それぞれから引き出したはずのものが、両方ともSavingから引かれており、そのおかげでそうなってしまっていたのです。自分でネットでお金の操作をやって失敗したのであれば私のミスなのですが、銀行にいってわざわざ窓口でやったものですから明らかに先方の間違えなのです。普通の日本人ならもう血相を変えてどなりこみものです。でも米国ではそういうことをすると逆効果なのです。人間誰でも間違いはある。だからいちいち起こらず論理的に説明して、わからせて修正してもらうのが一番なのです。そうすれば相手も「うん、わかった!」と言ってやってくれるのです。

 そういう意味ではこの5年で私もずいぶん「大人の対応」を勉強しました。

 とはいえ、ペナルティーとしてお金が引かれている状態が続くのは良くありません。そこで、日本から戻るとすぐに銀行に行き、筋書き通り説明して修正をしてもらいました。無事お金は帰ってきました。

 で、この時ついでだから、会社からもらっていたチェック(900ドルほど)を自分のデポジットに入金してもらうことにしました。窓口のお姉さんが「最近ATMでもチェックを口座に入金できるわよ!」と教えてくれたので、それにトライしました。簡単な作業で無事入金作業は完了したのです。

 さて、翌日先の間違いが修正されたかどうかをチェックする意味で、インターネットで調べてみました。そうすると例の70USDのペナルティーは消えていました。これで一安心と思ったら、今度は800ドルほどのマイナスがそこにあったのです。

 新たなる事件、勃発です。困ったことにこれに関しては過去の知見がありません。悶々といろいろなことが頭の中によぎりました。「何か余計なチェックを切ったか?」とか「誰か口座にアクセスして、おかねを引き出したのか・・・」等々。事情がわからないだけに始末が悪いのです。仕方がないので、週明けにもう一度銀行に行き、「なんでこうなっているの?」って聞きました。

 「いやあねぇ・・・、ATMを使う場合チェックから全額デポジットにするまで数日かかるんですよ。それじゃお客さんは困るだろうから、とりあえず100USDだけは払い出しをし、それから1-2日経ってから確認をしてデポジットするんですよ。」との回答。

 つまり窓口だったらすぐに放り込んでくれるのが、ATMだとチェックするのに時間が必要で、換金までに2-3日必要ということだったのです。そんなの私は知りませんし、説明もしてくれません。やっぱりこういうのは聞かないとわからないものなのです。

 久々に「あ~あ、やっぱりわからないことは聞かなきゃ!」という気持ちになりました。

 米国の場合こういうことが多々あります。結構説明不足のところが多いし、抜けているところがあります。聞けば親切に答えてはくれるのですが、とはいえ、「わからないことは聞かなきゃだめよ!」という姿勢にはやっぱり頭にくることがあります。いやいや困ったものです。

 だからみなさんも、わからないことがあったらどんなことでも聞くようにしてくださいね~!

(地デ)鹿派? (アナ)熊派?

2010-01-04 | ライフスタイル
 度々このブログで取り上げてきましたが、日本のTVを見るために我が家ではLocation Free TVを使っています。考えてみるともうまる3年このシステムを採用しているわけですが、やはりリアルタイムで日本の番組が見ることができて、録画できるというのは本当に便利です。米国に居ながらにして、日本の情報が(日本にいるときと同じくらい)取れるわけですから、実際に使ってみるとそのありがたさが重々身にしみるわけです。

 私もこちらに来てもう5年近くにもなり、もう一度VISAの更新をすることになった関係もあり、2011年の「地デジ化」対応をそろそろ考えなければならなくなりました。今回日本に行く前にも「どうしようか?」と考えていました。日本に行く機会がそうそうないし(というか行きたくないし・・・)、何らかの対応をしないとその後のメンテナンスもしにくいし・・・、ということで、次回日本に行くのが3月と決まっているこのタイミングで思い切って新規システムの導入を試みました。

 新規システムと言ってもそれほど大げさではありません。地デジ化対応のHDDを買い、それを現行のラインに組み込んだだけです。

 とはいえ、今回全く余裕がないスケジュールの中でこういう変更をすることは結構大変なことでした。というのも経験のある人はおわかりでしょうが、一度きちんと組んだ配線システムを一から分解し、また再構築するのは意外と時間がかかるものなのです。コードをあれこれつないだり、効率やスペースを考えた配置をしたり、つなぎこんだ後のテスト等々でかなりの時間を使うのです。たったちょっとの変更でも約1時間半かかり、新システムへと移行しました。

 このときだけは、私は「アナグマ派」でいたいと思いました・・・。

 さて、地デジ化した画面を見てみました。今までのアナログチャンネル以外にもBSデジタルなどのあたらしいチャンネルが見られるようになりました。これはこれで今までよりもより多くの番組が見られることになったところは良かったですね。(といっても、今現在のこの忙しい中、それだけ多くのものが見られないというところが残念ですが。) でも結局のところ、このシステムはデジタル放送を受信→アナログ信号へ変換→インターネットで送信→米国でアナログ信号で受信→TV画面で見る、という流れになるわけですから、日本でのようなきれいな画像を見ることはできないわけです。まぁ、普通のTVを見ているだけという感じですが・・・。それでも見られないのと比べれば天と地との違いがあるわけでして、そのサービスをこれからも受けようとすればこうした努力をしなければならないのです。

 まぁ、とりあえずこれで2011年以降の対応はできたわけです。でもきっと地デジ化になる前にはデジタルのロケーションフリーTVができるんじゃないか? とも思っています。(そうなるとまた組み換えないといけないんですけどね・・・。)

 こういうのって、うちの細君から言わせれば「知識がなければできない・・・!」というのですが、私からすれば「習うより慣れろ!」という感じで、興味を持ってやっていけば次第に分かってくると思います。だからもしこのブログを見て、「私もやってみたい!」と思う人がいれば、即実行してみるのが手だと思います。コードのつなぎ方は、アンプとかの後ろを見て同じ色のコード(例えば画像は黄色、音源は赤と白)をつないでいけばいいだけです。電流を水と同じように考え、それがどう流れて行くかという風に理解すれば、自然とこういう電気配線はできるようになります。またシステムの設定はマニュアル通りにやればよいわけです。PCを買って初期設定ができるだけの技量があれば十分こなせると思います。でも最初の頃は、誰かわかる人がいると確かに良いとは思います。(もし何かご質問等あればメールでご連絡ください。うちのシステムで良ければできるだけ解説をしようかと思います。)

 というわけで、現在米国に戻り試験受信をしています。確かにデジタルをアナログ変換して見ている分、ところどころ小さい文字が角ばって見えて、「あ~、やっぱりデジタルやなぁ~!」なんて感じるところがありますが、まぁまぁうまく作動しています。これでしばらく状況を見ながら、本採用化していくことになると思います。

 これで何とかうちの家にも「地デジ化」の鹿をお招きすることに成功したと言っていいでしょうね・・・。(笑)

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ネットのクリックが呼ぶ災難

2009-12-07 | ライフスタイル
 うちの細君にせかされて、年末の旅行の準備をしぶしぶ始めました。本当はこんなはずではなかったのですが、サンクスギビング明けからいろいろと仕事が重なってきて、今は毎週出張という感じなのです。おまけに日本出張も年末の土壇場に入っており、クリスマスイブに帰米するというまさに何というかサンタクロースみたいなことになってしまっています。まぁ、それで一年の仕事が終わり、晴れて休暇+新年のだらだら生活、であれば良かったのですが、うちの細君からしてみればこの時こそ子供たちも含め一家全体が時間を使えるチャンス、それ故に「修行」と我が家では呼ぶ家族旅行がいつも企画されるのです。

 米国のあちこちを行くのは楽しいのですが、今回だけはかなり体力的にきつい! というのが実情です。でもそんなことを言えばあとでひどい仕返しが待っています。だからここはあきらめるしかないのです・・・。(泣) まぁ、そんなことは考えてみればいつものことなので、しっかりと体調管理をしておけばよいのですけどね・・・。でも準備をする気力がなかなか出てこないのです。

 さて、うちの細君がここ2週間ほど夜な夜ないろいろと調べながら計画した冬旅行プランですが、今年は南部のマイナー地域に行くことにしました。エルパソを拠点にしたテキサス・ニューメキシコ・アリゾナの旅です。いよいよほとんど行きつくしてしまったので、だいぶいけるところが限られてしまいました。(ちなみに家族では後はアラスカと西海岸の北部-シアトル~サンフランシスコ-くらいしか残っていません。)で、計画を元にまずは飛行機の予約をしたのです。

 私の場合は、主にHotels.comやExpedia.comを使って安いチケットを取るようにしていますが、特定航空会社だけに絞れる場合は直接その飛行機会社のWebで取るようにしています。その方がやすいのです。HPにアクセスし、予約をしました。確認の上に確認をした上で、クリックして予約を確定させたのですが、何と帰る日の予定が1日前にずれてしまっていました。こういうことたまにあるのですが、おそらくは私の方の確認ミスなのでしょう。とはいえ、こういうサイトは一度クリックするともう変更が利きません。変更する場合は変更料(最近は1回150USDくらい?)かかってしまうのです。今回、予約を取ってすぐに気がついたのですが、この時はさすがに焦りました。どうしようかと思い、深夜にも関わらずカスタマーセンターに電話しました。幸いなことに時間がすぐだったこともありキャンセルをしてもらいましたので、事なきを得ました。

 日本だとインターネットでカードを使って支払った場合、その支払いが有効無効であろうとも必ず一度口座から自動引き落としされます。明細は来るのですが、何もしなければそのまま引き落とされてしまうのです。ところが米国の場合、明細が来た時点でチェックを切るか、引き落としの作業を自分でしなければなりません。だから不明なものを一旦チェックすることができるのです。支払いが自動でされるか、ワンクッションおいて支払者のマニュアル作業が入るかどうか? というのはセキュリティーの面で大きく違います。米国に来てからたびたび変な請求が入ってくることがあります。自分のカードがハッキングされて、使われることがたびたびあるのです。そういう場合のセキュリティー対策は日本よりも進んでいると思います。

 もうひとつ、限度額というのに対してもかなりシビアです。これを超えてしまうと問答無用でカードを使うことができなくなってしまいます。あくまでその人に対する信用なので、最初は少ないのですが、何年かきちんとやっていると少しずつですがこの限度額もあげてくれます。

 ちなみに私はこの5年間で30万円くらいそういう記憶のない請求がありました。明細を見てからとか限度額を超えてカードの使用を突然止められたからこそ判明した不正使用でした。その後きちんとカード会社と話をして対応したので、一銭も支払わずに済むことができました。でも日本だったらきっと「そんなことはないだろう?」と思って知らないうちに支払ってしまったかもしれません。

 皆さんもこういうことって意外と身近で起こることなのです。特に海外では常に注意をして変な風にハッキングされたり、だまされないようにしてくださいね! あとネットで取引をする場合、必ずキャンセレーションポリシーは読みましょうね!

 さてと、私は明日からまた西海岸です。年末の仕事の山場かな? という感じです。がんばらばくっちゃ!

ハンドメード派かオーダーメード派か?

2009-12-01 | ライフスタイル
 サンクスギビング休暇明けの今日から米国はまた動き始めました。私も西海岸での打ち合わせが明日からある関係上飛行機で先ほどやってきましたが、ほぼ満席でした。それもそうでしょう、だってサンクスギビングは日本の正月みたいなものですから誰もが家に戻りたくなります。そういう意味での民族大移動は規模が違えど日本も米国も一緒なのです。

 ところで、このサンクスギビングは私にとっては骨休めのひと時(とはいえBlack Fridayがあるのでゆっくりできないのですが・・・)であるのと同時に普段できない時間のかかることをするチャンスなのです。で、今回はPCと携帯の変更をこの時にやることにしました。

 私のPCは先代のマシンのバッテリー系統が1年半前に壊れてしまい、それ以降サブ機で何とかだましだましでやってきました。今回時間ができたことと、Black Fridayで安く買えることもあり、ここで新調することにしたのです。最近VistaとかWindows 7とかだとソフト自体に引っ越しプログラム(Transfer)がありますので、それを使えばよいのですが、如何せんそれがとてつもなく時間がかかるのです。今回私は悪評高いVista機から7機に切り替えた際、まずVista機から外部HDにデータを圧縮してCopyし、それを7機に移しかえました。ところが、HDが数年前に比べると大容量化したこともあり、結構あるのです。今回Vista機からの圧縮データのCopy作業に何と6時間かかり、それを7機に移行するのにさらに3時間。合計で9時間の長期戦になってしまいました。これだから時間がないとできないのです。結局うまくいきましたのでよかったのですが、ほぼ1日がかりの仕事になってしまいました。

 こういう作業も何度かやっていればまだよいのですが、きっと普通の人だったら面倒くさくていやになってしまうでしょうね・・・。これに関してはうちの細君からも「あんたはこういうことはマメやねぇ~!」と感心されます。ただ、この言葉の裏側には、「興味ないことはまったくしないくせに・・・。」という皮肉もあるのですが・・・。

 引っ越しと並行してしなければならないのはソフトのインストールです。基本一台のPCそれぞれにOffice等のソフトを入れなければならないのです。日本の場合、だいたいこういうソフト付で販売されていますが、米国の場合はあまり入っていません。その分価格がむちゃくちゃやすいのです。だいたい5万円前後で標準スペックの機種が買えます。日本だと10万くらいするものがそのくらいで買えるのです。だからこの差額というのが如何にソフト代にかかっているか? と考えるとべらぼうに高い気がするのです。米国でマシンを買って、まともにソフトを入れれば日本と同じになってしまいますが、そこは工夫次第で安くすることもできます。どういう風にするかは企業秘密ですので、皆さんで考えてみていただくのが良いと思います。(笑) 意外にもソフトの組み合わせ(Upgradeを含め)で従来の半額以下の金額でインストールを完了することも可能かもしれません。ちなみに違法行為はダメですよ!

 さてPCが終わると今度は携帯です。以前からiPhoneを私は使っていたのですが、これもバッテリーの摩耗がひどく、2年でほぼダメになりました。そこでAT&Tに出かけてお兄さんにお勧めを聞いたのですが、やはり3GSというのに変えてきました。日本と比べるとこっちの携帯は極めてダサく、まぁ、iPhoneくらいしかデザイン的に良いのがないような気はします。そういう意味では「選択の余地がない」ので楽なのですが、やはり変更にあたってはデータのやりとりやら設定の変更とかいろいろと大変です。これも1時間くらいかけていろいろと説明を聞き、家に戻ってから新調したPCに連動させて何とかセッティングを終えることができました。
  
 4日間の休日の間にPCと携帯の設定は終わりましたので、これから通常営業ができます。滞りがちなブログも少しずつ元のペースに戻せるでしょう。今ではPCと携帯は仕事にも生活にもなくてはならないものなので、私としてもうまく移行できたので今はほっと一息です。いつも思うのですが、こういうのは知っていないと、とか日ごろから慣れていないと、やっぱりうまくできないものだと思います。

 ここでもまた経験値があるとないとで、大きく差が出てくると思います。私はある意味「ハンドメード派」的な性格だったので良かったのかもしれませんが、「オーダーメード派」であったら時間はそれほどかからない分、コストが倍くらいかかったかも知れませんね・・・。でも時間がかかった分、PCとか携帯がどういうプロセスになっているのかがわかるところが私は良いと思っていますし、マシンの性能をより引き出せるとも考えています。だってこれから2年くらいは付き合う「相棒」ですから、できるだけ能力を引き出してあげたいと思いませんか?

 皆さんはハンドメード派ですか? それともオーダメード派ですか? 

Germ-X

2009-11-13 | ライフスタイル
 この不況が続く中で、今年一番のヒットになるかもしれないのが、“Hand Sanitizer”だと思います。こちらでは以前からありあちこちで目にしていたものですが、Swine Flueの影響もありここ半年の間にトイレでもオフィスでもどこにでも常備されるようになりました。これは、表面殺菌剤なのですが、一般の石鹸や殺菌剤と違って洗う必要がないのです。

 通称「Germ-X」と言うようです。これは代表的な製品なのですが、一般的な名称もこういう風に言われるようになってきているようです。化学調味料のことを「味の素」と言う風に総称するのと同じ感じですね。ジェル状の液体ですが、最近ではいろいろな成分が含まれていて、いろいろな香りがします。オレンジとかライム、プラムやチェリー等といったようなものを入れていますから、ちょっとおしゃれな感じもします。

 この手のもの、米国は結構得意です。以前にこのブログでも紹介したかもしれませんが、液状の石鹸に香りの成分を混ぜて販売しています。日本ではあまりこういうようなものがなく、私からすれば日本の友達への良いお土産になっています。ただ、問題なのはこっちのお店に来てみるとわかるのですが、種類がむちゃくちゃ多いのです。だから選ぶのにいつも困るのです。

 まぁ、どういったら良いのでしょうか? 日本人に比べると米国人はそれほど好みについての精細さは持ち合わせていないような気がしています。微妙というか繊細な感覚が日本人よりは劣ると私は思っているのです。質よりも量、腹八分目よりも満腹を追求するような人種ですから、日本人のような「ほどほど」という中途半端なところで美学を求めるようなものとはわけが違います。日本人相手であれば繊細かつ神経質ですから、自分の好みを徹底的に追求するが故、それだけの多品種を要求することはわかるのですが、米国で多くの種類のものを売るのはなかなか考えにくいような気がします。

 これは趣味の問題というよりはむしろ「マニア」の域に彼らが達しているのかも知れません。つまり、自分の趣味というよりもその存在自体に意義を持たせているような気がしないでもありません。

 さて、ちょっと話が脱線しましたが、このGerm-Xは確かに便利なものだと思います。外出して食事をする場合、神経質な人であればわざわざ「失礼!」って言って食べる前に洗面所に行かなければならないでしょう。でもこれをもっていれば、その場でちょっと手にとってつけるだけでいいのです。それだけで殺菌効果があります。しかしながら去年まではそれほど売れていたわけではありません。やはりウィルスの心配等で今年になって急に延びてきたのです。

 まずは殺菌効果のあるGerm-Xが一般市場で売れ始め、それが延びてきたものですから米国人はちょっと目先の変わったものを欲しがったのです。そしてそこからいろいろなものを入れはじめたという流れです。でも他の成分を「入れる」と言う行為は、米国人の場合「ありとあらゆるもの」を突っ込んでみようという考えであり、それがむちゃくちゃな多品種へとつながっていくのです。

 「まぁ、どーせやるなら徹底的に!」というのが彼らのポリシーなんですよ!

 と言うわけで、私の米国お土産のお薦めは、ジェル石鹸とこのGerm-Xです。最近日本でもCMとかでちょくちょく見かけるようになり、認知されるようになってきているようですが、まだまだこっちのほうが種類は豊富ですし、極めて安い価格です。一度いらっしゃったときにお買い求めいただければと思います。

 これから冬になり、ますますインフルエンザの流行が懸念されますので、皆様も予防は万全にし、ご健康に留意くださいませ!

卵かけご飯 Again 

2009-08-22 | ライフスタイル
 日本の和風朝食と言えば、ごはん、味噌汁、塩鮭(又は干物)、のり、おしんこ、そして生卵というのが定番でしょう。どこの旅館に行ってもまずこのようなラインナップで出てくることは間違いありません。

 ところが、米国のホテルで朝食を食べるとすると、パン、トースト、ジュース又はコーヒー、そして目玉焼き又はオムレツと言った感じで、何とも味気がありません。私の場合、まず朝食を食べることはないのであまりそのありがたさを感じませんが、日本人であればこういう洋食よりも朝はやっぱり昔ながらの和定食があると非常にうれしいという人が多いと思います。

 でも良く見ると、日本でも米国でも朝食には「卵」が使われています。もちろん「生」で食べるか「熱」をかけたものをいただくかは文化的な違いがありますので、どちらが良いかはわかりませんが、日本人は元来「素材そのものの味を楽しむ」文化であり、米国人は「素材を加工して味付けし、いかに食べやすくするか」を研究する嗜好が強いと思います。私も日本人なので、どちらが良いか? と言われれば、前者になります。

 さて以前にも「すき焼き」の項でも書きましたが、米国では生卵をご飯にかけて食べるという風習はありません。殻の外側に雑菌(サルモネラ菌とかO-157等々)がついていて、それが割った瞬間に中に入り、卵を汚染してしまうからです。そうなると必然的に食中毒を起こしてしまう確立が高いから、彼らは絶対に熱をかけてから出ないと食べないのです。それが常識なのです。でも中には、日本のように殻を殺菌してから出荷しているものもあります。それが「サルモネラフリー」という風に表示されているものです。値段にして1ダース4.5USD程度。1個換算40¢なので、日本と比べれば同じくらいかもしれません。(一般品は18個入りで2ドル前後ですから、それと比較すればべらぼうに高いものではありますが・・・。) これであれば、保証はできませんが、生食でも耐えられるようです。以前私は沸騰したお湯にさっと通してから食べていましたが、ここ最近はそれもせずに食べています。とりあえず何度か食べてお腹の具合も大丈夫なので良いかな? とは思っています。でも、店頭品をよく見ると、“Best By”ピリオドから想定してかなり古いものが置いてあるケースがあります。一ヶ月くらい”Best By”ピリオドがあれば、比較的新鮮かと思いますが、最終的には個人の判断且つ自己責任でしか食べられないという非常に貴重な食料かもしれません。

 私もこれが絶対安全とは言い切れません。最後は自分で覚悟して食べてください!

 日本ではあまりうちの家族が卵かけご飯にチャレンジしていた記憶はありませんが、こっちに来てこういう食べ方ができることがわかってからは、頻繁ではありませんが(在庫があれば)食べることが多くなりました。やっぱりあのとろ~とした卵とご飯と醤油の全妙な「ジャパンコンビネーション」が私達の食欲をそそるのです。これがあると、例えこちらにいても「あ~、日本人だなぁ・・・。」なんて感じます。恐らくうちの家族もそれを感じているのでしょう。だから食べるようになったと思います。いつもならこういうものが食べれませんし、「外国だからダメなんだよなぁ・・・!」とあきらめてしまうのです。でもやはりこういう生活に飽きのくるようなことをしていてはだめなのです。

 進んで外国の文化を受け入れ、それに順応していくことは大事なことだと思います。でもこんぽんの部分で受け入れられないこともありうるのです。そういうときにはできるかぎり自分で工夫して、自国文化を海外で享受できるような考え方をしなければならないと思います。私の場合、「家の外は海外、中は日本」という徹底した強い思想があります。家の外では進んで米国の文化を受け入れますが、一歩家に入れば逆で日本生活を中心に生活できるような環境にしています。食事もTVも本も音楽も、できうる限りのことをしているつもりです。確かに場所的には難しいところはあるのですが、いろいろと調べればそれなりのことはできると思います。努力次第だと私は思っています。(もちろんいくらかの投資とかも必要にはなりますが・・・。) そうすることによって日本人であることを日々自分自身に問いかけているのです。

 卵かけご飯もその調査の努力の賜物ですが、やはりこうやっていろいろと調べたり、トライすることが海外生活をしていくには大切ではないかと思います。海外で暮らしていらっしゃる皆さん、どう思いますか?

相性

2009-08-14 | ライフスタイル
 人間誰しも「相性」というものがあります。これは対人関係だけではありません。物事においてもそうです。仕事の中でも何故か「この仕事だけはいつも上手く進む」というものもあれば、「この作業だけはどうしてもつまずくので嫌いだ!」というものが出てきます。恐らく人間誰しもそれぞれの人間・事象に対し「相性」があるのは少なからず認識していると思います。私にしたって、前に「空港」との相性についてこのブログでもお話しましたが、それ以外にもいろいろとあるのです。

 で、今日はその中でダメダメなものについてお話したいと思います。

 うちの娘が大きくなり、こっちの国で運転免許(正確には仮免許)を取れるような歳になりました。日本では18歳にならないと取れないのですが、車社会の米国ではそれがないと生活できないことが多々あります。州によっては年齢がまちまちなのですが、一般に電車・バス等が発達していない私の住むようなエリアとかは早いのです。要は高校生になったら自分で運転して学校に通う生徒もいるのです。

 ということではありませんが、とりあえず彼女も免許を取りたいと言い出しました。まぁ、あってもなくてもいいのですが、日本に帰ってからまた教習所に通って取るよりもうまくすればそのまま米国の免許をトランスファーできる可能性もあるので、取らせることにしました。どうせいずれは日本であれ米国であれ取らなきゃならないのであれば、早いうちに経験させるに越したことはない、早いうちのほうが物事の良かれ悪しかれを強烈に認識できるので後々良いだろうという考えが私にはあるのです。

 ちなみに子供というものは、あれこれ「だめ!」と言って制限するよりも、必要に応じて与えてやるほうが良いと思います。その時大事なのは与えられたものに対する「価値観」つまり良いこと悪いことをきちんと強烈に教えこむことです。よく日本では携帯電話が犯罪の温床になっていますが、これもきちんとその必要性を教え込まないことも原因にあると思います。「携帯電話は家族と常に連絡をとれるようにするもの」とか「これがないと何かあった場合の対応ができない」などの一番根幹な必要性から与えれば、それも幼いころに教えれば、その印象は強く残っていると思います。これは人それぞれによって考え方が違いますので、私の考えが正しいとは思っていません。むしろ「与えすぎ」の感も否めませんが、こういう考え方もありだと思います。

 話は脱線しましたが、そういう経緯があって彼女の免許を取りに行くことにしました。大よそ必要と思われる書類を持っていったところ、私の査証の関係上、「勤務先からの確認レター」が必要だということになりました。そういわれれば、私が前に免許を取りに行ったときも同じ事をいわれたなぁ・・・、と思い家に戻って前にもらったものをがさがさ取り出して、再び出かけました。そしたら・・・、

 「これ、古いわね。60日以内のものでなくちゃ・・・。それと文章が“Will Be”(いずれそうなる)となっているわ、”Is working“じゃなきゃだめよ!」と言われてしまいました。

 何それ? だって持ってこいっていった時、古いとか新しいとかいわなかったじゃない? 今努めているところの証明があればいいんでしょ? それにいつもだったらWill beとかIs workingのような細かい文法なんて、米国人ほとんど気にしないじゃない? いつからそんなに文法が厳密化したの? なんでそういうこと言うの? それならそうだと最初に来たときに言えばいいじゃない? って喰ってかかりました。そうしたら、"I’m sorry but it’s a rule!“てな感じで言われてしまったので、もうそれ以上はどうにもできません。しぶしぶひきさがりました。こういうところ、米国人の窓口対応はマニュアル化されていることもあり、「舌足らず」なのです。しぶしぶ出直しです。

 で、その後何とか会社のほうに連絡して書類を作ってもらい、そのCopyを持っていくことにしました。

 そしたら今度は「Copyじゃだめよ・・・、Originalじゃなきゃ!」

 もう「あほか?」というくらいの対応です。さすがにここで「ブッツン!」とおでこの血管が切れて、もうそこからはありとあらゆる「怒りの英語」のオンパレード。さすがに相手も気の毒に思ったのか、それと私が他に補助となる書類も持っていたこともあり、何とか彼女は免許を取るための試験を受けさせてもらうことができました。

 それでめでたし、めでたし・・・、とは行かなかったのです。その試験に彼女は失敗してしまいました。それでまた出直しです。いや、こうなるともう「相性が悪い」どころではなく、何か蟻地獄でもがいているような感じさえしてきました・・・。

 さすがに4回目は「もういや!」となり、うちの細君に押し付けてしまいました。さてと、今日今頃試験を受けているでしょうが、どうなったことやら・・・。だめだったらまた明日私が行かなくてはならなくなりそうです。

 ホント、こういう「相性」はうまく切り抜けていかないと大変です!

私の夏休みの宿題

2009-08-11 | ライフスタイル
 先週、うちの細君達が帰ってくる前にしなければならないチェックリストに目を通していました。その中に、車の登録更新をしなければならないのに気がついてしまったのです。

 これは、1年か2年(選択可)ごとに車の州への登録を更新しなければならない制度なのです。他の州との違いはあるのでしょうが、ここではそういうことになっています。その際に、1)車のチェック(日本で言う「車検」)をし、2)税金がちゃんと納められているかどうかを調べ、3)保険がキチンとかかっているかどうかを証明し、4)ライセンスビューローに申請し、認可を受ける、という流れがあるのです。ところが、これが意外とめんどくさいもので、実は8月までにしなければならないものを、6月末に受け取っておきながら、やっていなかったのです。

 で、じゃあ細君にやらせればいいじゃない? というと、これがまた手間がかかるのです。結構こういうことに細かい人なので、いちいち一から十まですることの説明をしなければならないのです。時間がありあまって暇ならばいいのですが、こちとら仕事と出張とその他もろもろがあるわけです。だから帰ってきてからやるとなると、多分自分で勝手にやるよりも2-3倍の時間を要することになるのです。それだけだったらいいのですが、大体世の旦那さん(反対に奥さんも)あるでしょうが、細君というものは変なところにこだわりがあったり、連れだからいちゃもんをつけやすいのです。だから段取りに失敗すると、それこそ何倍の「文句」が帰ってくるのです。そういう経験はありませんか? だから私は思ったわけです・・・。

 「うちの細君が帰ってくるまでにやっつけてしまわないと・・・。」

 ということで、先週半ばに思い立ったようにこれをすることにしました。まず2)の書類探しです。こういう納税証明書というものは、だいたいもらったときにきちんとしまっておかないと、どこにいったか忘れてしまうものです。今回もご他聞にもれず、見つかりません。書類をひっくり返して、それが調べられる書類をようやく見つけました。いつもこういうことにならないようにと思っているのですが、やっぱりそうなってしまう私というのは本当に学習能力がないとつくづく感じてしまいます。で、3)は保険会社とやりとりをして来年度の保険証ももらいました。とりあえず家でできることは完了しました。そこで、今度は1)の車のチェックにとりかかりました。

 一番良いのは行きつけのディラーに行けばよいのですが、昨年引っ越したものですからこの近辺のところはよくわかりません。仕方なくGoogleで調べて近くの店に出向くことにしました。どうも電話でやると、何となくわかるようなわからないような気がしてしょうがないのです。だからこういうことはいつもFace to Faceでやるのが一番なのです。電話するくらいなら5分車で走って直接話をしたほうが早いというのが私の持論です。だからそのようにしました。ところが、その目的のお店がないのです。移り変わりのはげしい米国では、ある日突然その店がなくなったり、他のところに併合されることは日常茶飯事なのです。見事にそれにはまってしまいました。あるべきところに店がない。家を出たからもう調べられない・・・。「あとの祭り」状態になってしまいました。

 しかたなく、ありそうなところまで更に10分くらい行き、匂いをかぎながらその店を探すことに。さらに10分くらいしてようやく見つけました。そしてそこで飛び込みで見てもらうことにしました。これでも結構運は良いほうです。はまってしまうと、1時間くらいうろうろと街中をさまようハメになってしまいます。今回は本当にラッキーでした。

 で、さらに運がいいことにすぐにチェックしてくれるということになりました。どのくらい? と聞くと、「40分くらいかかるよ!」といわれたのですが、これが社交辞令であることは直ぐにわかりました。それでも家に戻って出直すよりはましです。ちなみにこちらの場合、会話の中で、“Just a few Second”と言う言葉がでたら、とりあえず5分、“Wait a few minutes”で10分から15分、”A couple of minutes“と言われたらまぁ、30分は覚悟しないと、というのが相場ですから、「40分」と言われてまず1時間は最低かかるな、と思いました。こう考えると気が楽です。日本人はせっかちなので、相手から「何分」といわれたら、それ以上の時間は待てません。でも米国ではそういう時間はあくまで「推測」や「希望」であって、実際には社交辞令的な意味合いが強いのです。だから、概ね言われた時間の2倍くらいと考えたほうがよいかもしれません。

 で、最終的には1時間15分強待たされました。ほぼ予定通りです。何とか予定の午前中に仕上がりそうです。鍵と書類を受け取ると直ぐにライセンスビューローに行きました。申請がちゃんと受理されるかがいつもどきどきなのですが、今回はうまくすることができました。半日がかりでようやくこの作業は終了することができました。

 今回はナンバープレートのデザインも変わったこともあり、新しいプレートをもらいました。後はこれを細君が帰ってきたら、押し付けがましく「ちゃんとやっといたから・・・。」と言えば、これから2年間はこれについて質問を受けません。これが帰ってきてからやっていたら、到底1日ではすまなかったかもしれませんしね! (笑)

 こういうことってよくあるんですよ・・・。自分だったら簡単だけど、人にやらせると逆に苦労するっていうことが・・・。でも本当はきちんと説明して、やってもらうのが一番いいんですけどね・・・。

 歳を重ねるごとに、人間はどんどん「めんどくさくなる」のです。皆さんもそうじゃないですか?

Driver's License

2009-06-30 | ライフスタイル
 日本では免許が取れるのは18歳ですが、米国では州によってそれがまちまちだそうです。私のいる州も含めて、いくつかのところでは15歳で「Permission」(所謂学科試験を受けることができ、親同伴であれば運転ができる)が取れ、16歳で「License」の取得ができます。つまり、16歳になり、車があれば自分でどこにでも運転していけるわけです。もちろん学校にもです。

 確かに日本と比べれば公共輸送機関が全然充実していません。その為、どこに行くにも自力で行かなければならないのです。そういう意味では自動車は必要なものなのです。日本人感覚的に言えば、「そんな若いうちから取らせる必要がどうしてあるのか?」と思うでしょうが、こちらでは、取ってもらわないといつまで立っても親は子供のの「アッシー君」になってしまうのです。

 そういう意味では、日本と違って米国の免許事情は切実なものなのです。

 でも、日本と比べて街中に歩行者がいないわけですから、車対車とか自爆運転さえしなければ、あぶない目にもあわないのです。要は基本中の基本であるところの、安全確認をし、常に注意していれば、事故にあう確率は日本のそれと比べてかなり低いものなのです。

 うちの娘もついにそういう歳になってしまい、本人は今まさに取る気満々なのです。こちらでは車の免許を取るためのフォローも学校でやってくれたり、その為のお金もほとんどかからない状態です。それだけ生活するために必要な基盤だからという認識があるわけで、どちらかというと日本のような狭い国土で尚且つ自動車以外のインフラが充実されているようなところであれば、免許がなくても十分生活していけるわけですから、こちらの人からみれば、日本で運転免許を持ってたり、自動車を持っていることは贅沢以外の何者でもないのです。(但しこれは、都市部のことで、郊外に関してはこちらと同様なければ困るようなところはいっぱいありますが・・・。)

 まぁ、免許を取って車を運転すること自体、私は親として反対はしません。むしろ、安全に用心深く乗ってくれるのであれば、大歓迎なのです。なぜならそれによって子供の送り迎えはなくなるわけですし、逆に車の運転手としての戦力が増強されるわけです。旅行等で長距離を乗るのであれば、ドライバーは多いに越したことはありません。そう考えると、一刻も早く取ってもらいたいと思うこともあるわけです。

 ところが、上手い話だけではないのが世の常です。子供が運転免許を取ることは良いのですが、当然最初の頃はなかなかおぼつかないものがあります。危険度が増すわけであり、保険をちゃんとかけておかなければならないのです。しかしながら、この保険料というものが意外とこちらは高いのです。

 日本では対人無制限は当たり前です。オプションで車両保険もつきます。ところが、こちらでは対人無制限はありません。地区によってもちがいますが、まぁ30-50百万円程度が限度ではないでしょうか? 確かに車が直接ぶつかって他人を死に至らしめることがない限り、鹿とか動物を巻き込んだとしても、人様をそうするようなことはないのが実態です。また、車道が広いところでまともに車がぶつかってしまうようなことはありません。安全運転さえしていれば、大きな事故になる可能性がないわけです。だから保険金というものもそれほど高くはないわけです。

 ところが一方、そんなに多くもない保険金に対する保険料が高いのです。私の場合、最初はまぁ上記のような対人賠償額+車両保険等々で年間1,000ドル強が始まりだったのですが、年一回ペースでおまわりさんにお世話になった関係上、昨年はついに2倍強へと大幅アップになってしまいました。年俸増額ならうれしいのですが、保険料アップです。うれしくありません。それも事故は起こしてはいないのです。ただ、スピード違反をしたこと自体でアップしているのです。日本とはここの部分が違います。

 とはいえ、違反するほうが悪いんですけどね・・・。

 それで更に子供が運転することになればこれに対して更に1.5-2倍程度になるとのことです。これにはさすがに閉口してしまいそうです。とりあえず3年間無事故無違反であれば、元に戻るらしいのですが、私の場合、まだあと2年かかりそうです。

 とりあえず子供にはこっちで免許をとってもらえば、日本に帰ったときにそれがトランスファーされるわけで、教習場に行って30万円近くかかるものがただになるわけですから、何とか早くとってもらいたいなぁ、と思う反面、慣れるまではうちの細君のときのように、助手席に座ってはらはらどきどきしなければならないんでしょうね?

 大嫌いな飛行機と同じように・・・。

 誰もが一度は通る「経験」なので、仕方がないこととあきらめています・・・。