The Alan Smithy Band

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とにかく水木しげるフォーエバー

2015年02月05日 | ASB活動日誌
妖怪ウォッチ全盛のこのご時世に、驚くような書籍を家に発見した。



水木しげる先生の「妖怪百物語」だ。

私ひで氏は、幼い頃妖怪が好きで好きでたまらなく、水木先生のこの手の大百科ものを必死で母に頼んでは買ってもらい少しずつ集めたものだ。

貪るようにして読んだそれらの本は、おそらく記憶の片隅に丁寧にしまわれていたのだろう、この本を手にとって開いてみるとあまりにも細部にわたって憶えている自分に驚いた。ページの隅から隅まで、ちょっとした但し書きやカラーリングまで、怖いくらいに憶えているのだ。

ここまで中身を全く変えずに今も販売されていることにもびっくりするが、それだけ発売当初の中身がすでに完成されていたということだろう。

ゲゲゲの鬼太郎が特別好きだったというわけではない。鬼太郎も好きだったが、むしろこういった本に出てくる不気味な妖怪の数々に強烈に心を奪われたのである。今でも忘れられない妖怪もたくさんいる。この本にすべてあるわけではないが、当時鮮烈なイメージを残した妖怪たち。

ぬらりひょん

知らない人のほうが少ないと思うが、このビジュアルは一度見たら忘れようがないだろう。あの「ごめんよ」と言うカジュアルな感じで人の家に入ってくる感じがたまらなく不気味だった。個人的にはNHK人形劇「プリンプリン物語」に出てくるルチ将軍とオーバーラップする。

ルチ将軍



まくらがえし

人の枕をあらぬ方向に置いていたずらするという、無害すぎる妖怪。「起きて枕が変なところにあったら、それはまくら返しの仕業かもしれない」的なことが書いてあるが、幼心に「全然わるないやん」と思ったおぼえがある。
しかし後年「枕と一緒に魂も抜いていくときがあり、抜かれた人間は絶命する」というような記述をどこかで読み、戦慄する。

手長足長

もう、見ただけで切ない気持ちになる妖怪。二人の絆が痛いほどに伝わってくる挿絵から、ペアが崩れたら片方は死ぬんだろうな、と小学生ながらに感じていた(実際にはそんなことは書いていない)。しかしこのビジュアルはあまりにも強烈だ。妙にサラリーマン臭い髪型も哀愁をそそるのだ。

ヨナルテパズトーリ
初めてこの絵を見た時の気持ちは今もまざまざと覚えている。メキシコの悪魔とされる。この手の妖怪百科系の本はほとんどが日本の妖怪が載っているのだが、たまに西洋の妖怪が載っていて、ものすごく怖い感じがしたものだ。
なんといっても声を聴いただけで具合が悪くなり、見たものは死ぬ。見ただけで、だ。小さいころ車の後部座席に乗って外を眺めていたら、森の中にヨナルテパズトーリを見つけてしまうのではないかと思って目を伏せたものだ。
なんせ見ただけで死ぬので、イラストもやめておこうと思う。気になる人は検索してほしい。

他にも印象に残る妖怪は多々あれど、なぜ自分の中でヨナルテパズトーリが最高峰に位置するのかにふと思いを馳せてみたところ、あの巨大な目ではないかと思った。
何か自分と被るものを感じていたのではないか。。。そういえばフランケンウィニーを見た時もヴィクターになんとなく親近感あったもんね。。。


とにもかくにも、ウチの小さなアランスミシーの息子が水木先生の書籍にたどり着いていることに深い感慨を覚えた。
同時に水木先生の偉大さもだ。

でも考えてみると一番怖いのはゲゲゲの鬼太郎の猫娘の変わりっぷりだ。

ゲゲゲの鬼太郎における自分の中の猫娘(1985年)


現在のゲゲゲの鬼太郎に出てくる猫娘



ここは水木先生関わってないと思うけど、とにかく水木しげるフォーエバー!





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