The Alan Smithy Band

The band is on a mission.

ツンデレ都市上海

2010年12月08日 | ASB活動日誌
親友の結婚式以来の、二度目の上海。

空港からホテルに行くためにタクシーを拾う。

車内で鳴り響くラジオ。死ぬかと思うようなアグレッシブな運転。ああ、そうだ、これが上海だ。
アイフォンスー、アイフォンスーとしきりに言うラジオのパーソナリティ。
一瞬間を置いて頭で反駁する。「イー アル サン スー。。。」あ、iPhone4か!
拾えた自分がちょっといじらしい。そんな爆音のラジオの歓迎で始まった二度目の上海訪問でした。

そうかやはり中国でもいまやスマートフォンが主流なのだなと思って、その後私ヒデ氏は機会があればなんとなく近くの人の携帯を観察していた。こんな観察をしていた人はまずいないと思うが、気付いたことがひとつ。
携帯の液晶が割れてる人のなんと多い事か!
よく、それで使い続けるな、おたく!というぐらいヒビが入った電話を平気で使っている人多数!

そうこうしている間にホテルに到着、
その後業務的なミッションを遂行するため地下鉄に乗る。
決して鉄道マニアではないが、このブログを読んでいる人はご存知の通り私は電車の中はインスピレーションの宝庫とかねてから謳っているから、非常に楽しみだ。

地下鉄のプラットフォーム自体はめちゃめちゃキレイだった。表示板なども日本のそれと全くかわりなし。


しかしこれはたまたまなのかわからないが、向こうから何かが、、、と思ったら思い切りネズミが全力疾走してきた。
綺麗なプラットフォームを駆け回るネズミ。しかも日本のほとんどの地下鉄の様にホームと線路がオープンな感じではなく、
ホームをループ状に包み込むような壁とドアが設置されているタイプのホーム(電車が到着して車両のドアと重なって初めて両方が開くタイプ)なので、ネズミ氏は全く行き場がない。仮にドアが開いてもそれはすなわち電車が到着したときなので、電車に飛び込む訳にも行かないだろう。
結局電車が到着する前に彼はどこかへ走り去っていったが、あんな悲壮な光景は久しぶりにみた。
なんとか激写を試みたが、ものすごいスピード。この右端の黒い影がネズミ氏だ。


注目の乗り降りはやはり日本より多少ワイルドだったが思ったより全然平和だった。
しかし乗ってから、揺れたりしたときに、立っていた若い女性が普通に前でポールにつかまって立っているおばさんの肩に手をかけて踏ん張ったのはすごいと思った。つかんだほうも、つかまれたほうも何とも思っていない。

結局ハード的な面では何の違和感もなくその日を過ごし、ホテルに戻る道すがら、
晩飯を食べなければいけない事に気付く。
そこで思い切って、地元の人が結構入っている食堂に入ってみた。
ラーメン6元。100円以下だ。安い。しかも目の前での手打ち麺だ。


このあたりはやはり中国のすごさを感じる。
ただトイレからジャーと音をさせてベルトをカチャカチャやりながら出てきた店員に箸を渡されたのにはちょっと辟易した。

滞在中、上海しかいなかったのであまり中国らしい景色を見ることがなかったが、
ホテルの近くにあった「梅園」なる公園みたいなところにふらっと立ち寄ってみると、ここに一番中国らしいシーンが。
中国伝統様式の広場で、将棋みたいなのを指すおっちゃんたち。奥で物思いにふける老婆(写真右奥)。


この老婆が完璧な恰好とカンフーシューズみたいなのを履いていて、
突然飛び上がっておっちゃんたちに襲い掛かるシーンを想像してじっと見ていたが、ついに微動だにしなかった。

あっという間の2日半の滞在、空港に向かう時に買った紅茶で一息つく。
午後の紅茶だがよくみると「午後」の「後」が西太后の「后」でなんか怖い。リラックス気分が消し飛んだ。


キレイだなと思った駅でネズミに突進され
手打ち麺に感心すればトイレで洗ってなさそうな手で箸を渡され
ほっと一息紅茶タイムに西太后の影が落ちる

どこにいっても、満足しかけてあと少しのところで突き放される。ツンデレだ、これ!

究極のツンデレ都市、上海!




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