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初心を忘れないために日々のメモ書きを詰め込んでいきます。

あなたにとって写真とは

2005-06-28 20:15:46 | あなたにとって・・・
あなたにとって写真とは?

一昔前の富士フイルムのCMコピーを思い出す。


僕にとって「写真」とは、きっとタイムマシーンのようなモノだと思う。

そのときの心情を呼び起こしてくれたり、逆に自分を省みるきっかけになったりする。

思い出という一言では語り尽くせない何かが息づくものなのだろう。

卒業アルバムの個人写真に少し恥ずかしげに写る自分を見て、そのときの純粋さを思い出す。
(じゃあ、今は何だってんだ??)

その隣に写っているクラスマッチの写真では、これ以上ない顔で爆笑している自分がいる。
何もかもが楽しかったし、自由な気になっていた自分を思い出す。

写真というただの紙切れは、思い出というエピソードをまとって、人の心を動かすモノになる。

そう思って、3年前の証明写真を眺める。

「あのころは、やせてたな~・・・。」

あなたにとって、写真とは??

手法

2005-06-21 11:01:36 | 研究
研究の手法を僕はだれに教わったわけでもない。

ただ、知らず知らずのうちに今の手法に落ち着いてきた。

それは、先輩方や先生の背中を見て育ってきたのだと自負しているが、
後輩にそれを果たして背中で伝えることができているかときかれれば、決して十分ではないように思う。

研究をはじめる上で大切なのは、どうしてその研究をする必要性があるのか?ということと、
この研究を通してどんな成果が期待され、社会に対して(ターゲットに対して)どんなメリットが
生まれるのかをしっかりと設計することだと思う。

理論的な話になってしまうが、先にそれを考えておかないと、1~2年と続く研究生活の中で
いつしか当初の方向性から大きく外れてしまい、本質を見失ってしまうことがあるからだ。

みな、「研究」ってきくと難しいことをやっていると勘違いしそうだが、本質は企業がやっている
のと変わらない「Solution」だ。

欲しいを形にすること。

うちの広告研究会のテーマだったなあ~。

何が必要とされていて(マーケティング)、どんな人たちに(ターゲット)、何をすれば効果的
なのか?(プランニング)

共通点を考えれば、遊びも仕事も研究も、垣根がなくなっちゃうのかもね。

未熟

2005-06-19 16:16:44 | 教育
自分はちっちゃな人間だなと思う。

大学でいくら理論的なことを学んで、キレイごとを並べていても、
実際の現場ではまだまだだな・・・。

と思う。

経験という努力では埋まらないものはいつも僕の前に立ちはだかる。
大学で研究しているものの宿命だと思う。

ただ、大学での研究が意味がないのかといわれればそうは思わない。

大学でやっている研究は、今は現場では使えないものかもしれないが、
いずれ、それがスタンダードになることになるだろう。

そうして、発展できたのだと思う。

最も大切なことは、現場と研究機関が協力し合って、ともによいものを生み出そうとすることではないだろうか?

自らの力のなさを痛感し、様々な人に教えを請う。

そして、人と人とのつながりがいつしかその人の大きな財産になる気がする。

幸い、僕の周りには優秀で経験豊富な先生方がたくさんいる。
時間を割いてでも僕らの戯言に付き合って、僕を刺激し、高めてくださる先生方だ。

たとえ、僕がその先生方と同じ立場や年齢になろうとも、その先生方のようにいつでも学び続ける姿勢だけは持ち続けたいと思う。

後輩の実習は、僕自身いろんなことを実感できた機会になった。

後輩たちにも常に学び続ける姿勢を持ち続けてほしい。

だって、僕らはまだスタートラインにすら立てていないのだから。

奥様

2005-06-11 13:08:26 | 日常
インターネットのニュースサイトを見ていると、こんな記事があった。

「夫婦の不満、PCの利用時間にいらいら」

どうやら、夫婦がお互いにいらいらする場面はPCの利用時間が長いことらしい。

しかし、夫が妻に抱く不満の第一位はダントツで「出かける前の準備の長さ」だそうだ。

この話をすると、うちの研究室の先生たち(全員夫)の中で結構盛り上がった。

「確かに!その通り!ただ、もっといらいらするのは、『ねえ、どっちがいいと思う?』と聞かれることだよな。僕がこっちがいいんじゃない?って言っても『そうかなあ・・・』ってなら聞くなよ!って感じになるよ。」

この話を聞いて、同じようなことが僕と彼女との間にもあったことを思い出して思わず笑う。

「いやいや、それもありますが、もっと不思議に思うのは、50円安いものを買うために2時間ドライブすることでしょう。2時間のガソリン代と渋滞のいらいら代を考えるとむしろマイナスな気がするよ。」

確かに、違いない!! 

きっと奥さんたちは、自分の目の前にあるお金にはすごく敏感なんだろうなあ~。
まあ、それでストレス発散にもなっているんでしょうけどね。

そんなことを考えながら、普段の先生たちとは違った家庭での(ちょっと肩身のせまそうな)姿を垣間見て、ほんわかした気分になった。

そして、今日も僕は、「安いんだよ~。」という彼女の欲求を満たすために、1時間かけて植木まで車を走らせている。

つかの間の静寂

2005-06-07 17:31:50 | 教育
この時期、研究室は静かになる。

研究室で過ごす4年目の夏、この時期、研究室は一時の静けさに包まれる。

わが教育学部では、この時期4年生は一斉に教育実習に出かけるのだ。

現場の風に吹かれて、夜も寝ずに子どもたちの顔を思い浮かべながら、ひたすら授業を考える。
自分も経験したそんな暑い夏を後輩たちを見ながら思い出す。

この教育版インターンシップは、少なからず今後の進路に影響を与える。

僕の場合もそうだった。僕は、実習でかなり鍛われた。
眠気と戦ったわずか1ヶ月ちょっとの実習の中で、人に何かを教えることの奥深さや、その楽しさにも気づくことができた。

同時に、自分の無力さを痛感したものだ。

これは、僕が大学院にいくきっかけを与えた最後の一押しになったと思う。


後輩たちのいない静かな研究室で、残された先生たちとつかの間の寂しさを噛締めながら、
毎日毎日何かしらの成長を見せながら帰ってくる後輩たちを、今日も少しだけ頼もしく思いながら待っている。