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LEVORG なるほど「ボディ剛性」

2014-08-20 23:01:45 | LEVORG



巷で良く見かける言葉。
「レヴォーグってサイズもダウンサイジングしたけど所詮インプレッサベースだよね。」

これは、何を意味しているのでしょうか。
暗に「やっぱりレガシィよりも劣っているのではないかと言うニュアンスが読み取れます。」
(馬鹿にするな! 笑)

レヴォーグは、
そもそも「サイズを5代目レガシィよりも小さくして、日本の利用環境に合った扱いやすい車を造る。」という目的のもとに開発された車なので、車台がインプレッサベースになるのは仕方がないことです。

しかし、
走りの性能を上げるために、見えない部分の板厚を増やしたり、補強材を追加することで5代目レガシィと比較して「ねじれ剛性係数」を40%以上もアップし、新型WRXとほぼ同じ剛性を達成している。
という話はいろいろなメディアで紹介されていますね。


では、ボディ剛性(強さ、硬さ、堅牢さ)が高くなると何が良くなるのでしょうか。


現代の車のほとんどは、モノコックボディ(昆虫の外皮と考えると分かり易い)という構造を持っています。
ボディがそのままシャシーフレームと一体になっていて、軽量化しやすい。
衝突したときにエネルギーの吸収が上手くできる。(パッシブセーフティー)
というメリットを持っています。
その反面、
エンジンを直接保持する事での振動が大きかったり、路面の振動を拾いやすく(ボディへ伝達しやすく)、
ある程度以上の大きな事故を起こすと、モノコックボディは一体構造という理由で修理がしにくいというデメリットがあります。 

このモノコックボディ構造にステアリングシステム、パワートレイン、ドライブトレイン、サスペンションシステムが装着されることで車として組み立てられるわけです。

もう閃いた方もいると思います。笑

ボディがしっかりしていないと、
・サスペンションが動く前にボディがゆがんだり、たわんだりしてしてしまう。
・それによってステアリングもあいまいになる。
・ドライビングフィール、車の乗り心地が悪くなってしまうという事です。

逆にボディがしっかりしていれば、
ボディに取り付けられるそれぞのシステムが「その機能を100%発揮できる」という事になります。

レヴォーグをはじめ、ワゴン車は特にリアゲートという大きな開口部があるので、
従来よりセダンなどと比べボディ剛性が確保できにくいという問題がありました。
現に、4代目までの(5代目は分からない。)レガシィワゴンはちょっとスパルタンな走りをするとリアゲート付近からの軋み音や低級音が聞こえるという問題があったはずです。
(それらの対策キットもありましたね。)
しかし、レヴォーグは少し飛ばして、ワインディングで左右に振ってもミシリとも言わないはずです。
(1500km乗りましたが、私もそんな音は聞いていません。)
それゆえ、サスペンションも本来の働きができて、乗り心地が良くなったり、
ステアリングフィールの向上という恩恵を受けているのです。


スバルは、これ等の事を「SIシャシー」というコンセプトで現在のBOXERエンジン搭載車に採用しています

・以下スバルのサイトより抜粋。
---------------------------
SI-シャシーは(SUBARU Intelligent-Chassis)の略です。
1.ステアリング操作に素直に反応し、思い通りに操れる気持ちの良い走り。
2.タイヤの接地性を高め、路面の凹凸をしなやかに吸収し、どの席に座っていても快適な乗り心地。
3.すべての席で快適な居住空間と使い勝手の良いラゲッジスペースを提供する優れたパッケージング。
という3つの要素を高度にバランスさせ、日常の走りで実感できる快適さ、
状況を問わない走りの安心感、さらには運転のしやすさを高める、シャシー設計のためのコンセプトです。
---------------------------

もちろんレヴォーグのシャシーもこのコンセプトの元に開発されています。
ただ、エンジンを別のフレームにマウントする「クレードル構造マウント」はレガシィのみなんですよね。
これは、すばらしい!
レヴォーグは直接保持です。



--まめ知識(私もビックリ。)--
最後になりましたが、モノコックボディの採用は、実は古のスバル車からあるのです。
名車 スバル360
360ccにも関わらず、1000ccの車と引けを取らない走行性能を見せた。(軽量化による)
と書籍で読んだ覚えがあります。
更に、あの愛嬌のある丸形の外装は卵の殻に似せることで強度を確保するという目的があったらしいです。
(卵の殻が強いのは丸型だから。)

寄せ集めの知識で申し訳ないですが、(もっと詳しく知りたい方はいろいろ検索して調べてください。)
こんなこともちょっとわかっていると自分のレヴォーグの愛着が増すはずです!
 


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6 コメント

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Unknown (ak)
2014-08-21 05:55:16
確かにLevorgは走りに信頼感があります。何がそう感じさせるのか具体的にはわからないのですが、多分ボディ剛性が大きいのでしょうね。ただ、同じ速度で走っても5代目よりスピード感があります。わずかだけど運転席の路面からの高さが低くなったことが原因かもしれません。いずれにしても運転感覚というのはいろいろなものの総合なのだと感じます。
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Unknown (ak)
2014-08-21 09:24:23
どなたかわかりませんが、投稿ありがとうございます。

スピード感の違いは、車内の静粛性やボディサイズの大小にも影響されます。
極端に言うと、大きな船とモーターボードで同じ速度で走った場合、モーターボートの方が早く感じるのと一緒です。
更に5台目レガシィは車内がかなり静粛になっていて、本文に書いたようにエンジンの振動も伝わりにくいのでなおさらですね。
特にレヴォーグやGRF、tuned by STIでは速度が上がる程サスペンションがフラットに感じられるということも大きいかもしれません。
運転感覚についてはおっしゃる通りだと思います。
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Unknown (ita)
2014-08-21 12:22:01
すみません。今朝の名なしメールはitaさんでした。
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Unknown (すいすい)
2014-08-21 12:46:24
akさんのブログを読むたびに感じるのですけど、やはりレヴォーグは2.0でないとですね。

ガソリン代の高騰におじけずいて1.6を選びましたが、インプレッサに戻りたい気分です。
1.6を買うなら他に同じレベルの車種はたくさんありますし。2.0と1.6、車体の重さが一緒で馬力がこれほど違えば当然といえば当然でしょうけど。
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itaさん (ak)
2014-08-21 12:56:45
了解しました。連絡ありがとございますー
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すいすいさん (ak)
2014-08-21 13:04:08
こんにちは。
いえいえ、1.6も2.0と同じように良い車だと思います。
動力だけの違いで車の諸々機能は同じです。
私の営業担当者も気を利かせてくれて、最初1.6Lの見積もりを作ってくれていました。
でもGRFからの乗り換えだったのと、人と荷物を沢山載せて長距離走ることが多かったので2.0Lを選んだ次第です。
でも、正直に言うとオーバースペックのような気もしますよ。笑
いつも、SとかS#で走る訳ではないので。。。
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