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■ 伊香保温泉 (白銀の湯) 「景風流の宿 かのうや」 〔 Pick Up温泉 〕



伊香保温泉 (白銀の湯) 「景風流の宿 かのうや」
住 所 :群馬県渋川市伊香保町伊香保591-2 (旧 北群馬郡伊香保町)
電 話 :0279-72-2662
時 間 :12:00~15:00(要事前確認)
料 金 :1,000円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)

上州の名湯、伊香保温泉には「黄金の湯」と「白銀の湯」があります。
(「おはぐろの湯」といわれる源泉もあるらしいが、現在、入浴できる施設はありません。)
古来からの伊香保の湯は「黄金の湯」で、「白銀の湯」は「黄金の湯」の湯量不足を補うために1996年に開発されたもの。
ここは「白銀の湯」をつかう宿で、以前いちど入ったことがありますが、「白銀の湯」の湯質を確かめたくて再訪してみました。


【写真 上(左)】 ケーブル乗り場
【写真 下(右)】 ケーブルカー

「白銀の湯」をつかう宿ではめずらしく石段街の上にあります。
湯沢沿いのPに駐車して、自家用ケーブルカーでのアプローチ。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 ロビー

リニューアルがかかってなかなか綺麗な館内。
とくに「別邸 そらの庭」は全室露天風呂付のハイグレード宿です。

浴場は何ヶ所かありますが、日帰りで入れるのは大浴場(内湯&露天)と貸切内湯で、貸切内湯も料金内で入れるとのこと(「伊香保温泉旅館協同組合」HPより)
前回は恐竜の壁画のある貸切風呂にも入りましたが、今回は大浴場のみです。
なお、HPによると「(温泉は)大浴場併設の露天風呂、貸切露天風呂、家族風呂に使用しております。」とのこと。


【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 女湯入口

ロビーから階段を下りてのアプローチで、右が男湯、左が女湯です。
畳敷きの脱衣所、浴室ともゆったりとしていて温泉宿の風情あるいい浴場です。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 男湯

窓の広い内湯ゾーン、手前に黒石枠タイル貼7-8人の小浴槽と窓側に同10人以上の大浴槽がとなり合って配置されています。
おくの左手が露天ゾーンで、石枠鉄平石造10人位の露天がひとつ。
露天は軒下タイプながら落ちついた雰囲気があります。


【写真 上(左)】 露天からの眺め
【写真 下(右)】 ロビーよこの庭園

カラン12、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜12時で男女湯ともに独占でした。


【写真 上(左)】 大浴槽
【写真 下(右)】 小浴槽

内湯2槽は、白い析出のでた石の湯口からやや熱湯を大量投入で側溝からの上面排湯。(槽内注排湯確認しわすれ。)
露天は、上に木板が並べられた石の湯口から投入で、上面排湯と側面or底面排湯。
こちらは湯口&湯船に石灰華系の析出がでています。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯口

湯温は内湯2槽で適温、露天はぬるめで、お湯は露天のほうがいいです。
内湯のお湯は無色透明で湯の花ほとんどなし。
味不明でよわいカルキ臭、あまり入っていないのでその他の記憶なし。


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の石灰華

露天はほぼ無色透明でうす茶の湯の花が大量に浮かびます。
よわい芒硝系の味といわきあたりの鉱泉で感じる漢方薬のような苦っぽい湯の香。
きしきしとした湯ざわりに弱とろみをまじえた、つつみこまれるようなやわらかなお湯で、悪くありません。
泉質は通ごのみの含芒硝-重炭酸土類(Ca-HCO3・SO4)型で、どことなくクセもの湯的なイメージもあります。

伊香保温泉はどうしても古来からの「黄金の湯」が主役で、新源泉「白銀の湯」はメタけい酸の規定泉ということもあって低く評価されがちです。
名湯「黄金の湯」とくらべるのはさすがに気の毒ですが、今回、充分な浴感を感じられたのはある意味おどろきでした。
ただ、内湯ではさして浴感を感じられなかったので、湯づかいに影響を受けやすいデリケートな源泉なのだろうと思います。


【写真 上(左)】 茶色の湯の花 (露天)
【写真 下(右)】 河鹿橋の紅葉

ここは、「黄金の湯」(本泉総合湯)を最高の状態で味わえる”伊香保露天”が散策がてら歩いてすぐなので(途中、ライトアップされる河鹿橋の紅葉は見事)、「黄金の湯」をつかっていないことはさしてマイナスにはならないかと・・・。
「黄金の湯」「白銀の湯」が、ともにいい状態で楽しめる宿として考えると、温泉好きは狙い目なのかもしれません。

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「白銀の湯」は、正式には”西沢の湯”といい、元は伊香保町営でしたがいまは市町村合併で渋川市に移管され、「渋川市伊香保温泉白銀の湯供給条例」および施行規則に則り運用されています。
なお、「黄金の湯」の正式名は、”伊香保温泉本線(総合湯)”です。

「白銀の湯」についてのやませみさんの貴重な情報を引用させていただきます。(「温泉みしゅらん掲示板」2004/08/12付でレスをいただいたもの。)
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「群馬県温泉協会二十年誌」に掲載されている分析では以下のようになっています。(中略)

西沢の湯1号 H07.08分析 大字伊香保乙湯元586-17
  規定泉(メタ珪酸) pH=6.4
   ER=0.32 g/kg 無色澄明
   Na=9.39 K=2.41 Mg=12.0 Ca=56.3 Fe(II)=0.4 Mn=0.95 Al=0.4
   F=0.06 Cl=3.48 SO4=62.5 HCO3=160 NO3=12.1
   H2SiO3=87.0 HBO2<0.2

西沢の湯2号 H07.08分析 大字伊香保一二平589-1                
  規定泉(メタ珪酸) pH=6.3
   ER=0.31 g/kg 無色澄明
   Na=10.1 K=1.54 Mg=8.58 Ca=58.8 Fe(II)=0.3 Mn=0.03 Al=0.13
   F=0.05 Cl=5.31 SO4=58.4 HCO3=154 NO3=12.1
   H2SiO3=91.3 HBO2=0.2

西沢の湯3号 H08.02分析 大字湯中子字西沢992-1
  規定泉(メタ珪酸) pH=7.1
   ER=0.13 g/kg 無色澄明
   Na=5.09 K=0.92 Mg=2.56 Ca=17.1 Fe(II)<0.01 Mn<0.005 Al=0.5
   F=0.13 Cl=1.88 SO4=30.9 HCO3=26.9 NO3=12.8
   H2SiO3=58.7 HBO2=0.9
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伊香保の小字はWeb地図で曳いてもでてこないので、小字( )を外して検索してみました。

■西沢の湯1号 大字伊香保(乙湯元)586-17
 → 586は「橋本ホテル」
■西沢の湯2号 大字伊香保(一二平)589-1
 → 588は榛名湖へ上がる県道、旧榛名町との境の手前の二ッ岳西側
 → 591は湯元河鹿橋の東側
■西沢の湯3号 大字湯中子(字西沢)992-1
 → 991は榛名湖へ上がる県道の途中にある「老人憩の家」

場所はおのおのバラバラですが、どこかに集湯され混合配湯されているのではないかと・・・。

規定泉(メタけい酸)(Ca-HCO3・SO4型) 10.7℃、pH=6.2、湧出量不明、成分総計=0.38g/kg
Na^+=8.51mg/kg、Mg^2+=7.31、Ca^2+=38.9、Fe^2+=0.20、Cl^-=2.9、SO_4^2-=51.7、HCO_3^-=102、NO_3^-=3.1、陽イオン計=57.4、陰イオン計=159.8、メタけい酸=74.8、遊離炭酸=83.9 <H8.11.28分析> (源泉名:西沢の湯1号2号3号の混合(伊香保温泉))

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤とオゾン使用:あり

■参考までに「黄金の湯」(本泉総合湯)の最新データを載っけておきます。
Ca・Na-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉 41.6℃、pH=6.3、5000L/min、成分総計=1.39g/kg
Na^+=115mg/kg (33.25mval%)、Mg^2+=30.8 (16.77)、Ca^2+=138 (45.60)、Fe^2+=7.34、Cl^-=127 (24.40)、SO_4^2-=313 (44.49)、HCO_3^-=278 (31.06)、陽イオン計=306 (15.1mval)、陰イオン計=718 (14.7mval)、メタけい酸=181、メタほう酸=8.0、遊離炭酸=174 <H19.6.8分析> (源泉名:総合湯(混合泉))

■ブランドグルメ
〔 増田屋のさんしょ佃煮 〕
石段街から伊香保露天に向かう道沿いにある「増田屋」は、昭和初期創業の佃煮の名店。
醤油の香りただよう素朴な店内にワラビ、きゃらぶき、しいたけなど、山の佃煮がならびます。
なかでもおすすめはさんしょ佃煮。
他の佃煮より値は張りますが、それだけの価値のある香り高い逸品です。
営業時間は8時30分~18時、不定休。

〔 2010/11/11UP (2008/11入湯) 〕


E138.55.5.390N36.29.29.321
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