goo

■ 小土肥温泉 「おどい荘」 〔 Pick Up温泉 〕



小土肥温泉 「おどい荘」
住 所 :静岡県伊豆市小土肥716 (旧 田方郡土肥町)
電 話 :0558-98-0711
時 間 :要事前確認
料 金 :500円
オフィシャルHP

西伊豆、旧土肥町には温泉宿がたくさんありますが、主力源泉は伊豆市営源泉で、土肥地区の6本(混合泉供給)、八木沢地区の1本、小土肥地区の1本となっています。

土肥地区には共同浴場がたくさんあるので攻略はたやすいですが、八木沢と小土肥は難物。
どちらも温泉民宿の利用がメインで日帰り情報がほとんどありません。
八木沢温泉は「おおはま」でなんとか目処が立ちましたが、どうにも情報がすくなかったのが小土肥温泉です。

しゃかりきになって関連検索をくりかえし、ようようでてきたのがここの日帰り情報。しかも情報ソース1件のみ。
たぶんおそらく、こんな情報はどんな温泉本にも載っていないかと。
ホントに便利な時代になったものです・・・(^^)
(いま検索してもこの情報はでてきません。)

土肥の北側にある小土肥は温泉地というより完璧な農村で、このお宿がまたすこぶるわかりにくいところにあります。
川沿いの土手の上に泉源小屋はみつかりましたが、路端の小さな看板を見つけたもののどうしても到達できず(^^;)。
日帰り入浴できるかどうかあやしい状況だったので、直接現地入りして交渉する戦略でしたがやむなくTEL確認。
おそるおそるTELで尋ねると「いまならOK」、場所は車で1分とかからないところ。
これ幸いと喜び勇んで突入(^^)


【写真 上(左)】 小土肥温泉泉源
【写真 下(右)】 玄関

たたずまいはまったくの民家で看板も見あたらず。かろうじてガレージのシャッターに手書きで「おどい荘」とあるのでそれとわかります。
母屋の庭先に別棟の浴場。
こぢんまりとした湯小屋で、感じからして原則貸し切り利用かと。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

狭い脱衣所、正直分析書は期待していませんでしたが、脱衣所に無造作におかれていました。
源泉名は小土肥温泉、泉温45.7℃、泉質名カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉、ようやくたどりついた小土肥温泉です。
浴室もこぢんまり。でも鉄平石造2人の浴槽は民宿にしては立派なもの。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 注入パイプとカラン
 
手前塩ビパイプから気泡とともにやや熱湯を注入し、槽内排湯はなく全量を手前切欠からのザンザコ流し出しは完璧なかけ流しかと。
別にお湯&水カランがありますが、これは真湯だと思います。
カラン2、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
連休14時で貸切。


【写真 上(左)】 注入口
【写真 下(右)】 ざばざばの排湯

ややぬるめのお湯は、ほぼ無色透明で茶色の浮遊物が盛大に舞い、湯中の指先がつよく青白に発光しています。
かすかな塩味+芒硝味+かなりつよい苦味で、しっかりとした甘い石膏臭が湯面だけでなく浴室内でも香ります。

土類食塩泉のぎしぎしが卓越し、肌にくい込むような力感&濃度感あふれるお湯ながら、絶妙なやわらかさとつよいとろみも兼ね備えていて入りごたえ充分。


【写真 上(左)】 湯色&湯の花
【写真 下(右)】 西伊豆の風景

ベースが土類食塩泉のうえに、硫酸塩がしっかり存在を主張しているのであたたまり感がハンパではありません。
おくぶかい浴感とあと曳き感が味わえるこのお湯は、ひょっとして西伊豆のかくれた名湯では・・・?

イメージは西伊豆のお湯というより、熱海上宿あたりにちかいかな?。
個人的には好きなタイプのお湯で、土肥・八木沢よりも気に入りました。

Ca・Na-塩化物温泉 45.7℃(46.3℃)、pH=7.8、470.6L/min(600.4m掘削揚湯)、成分総計=6.660g/kg
Na^+=921.7mg/kg、Mg^2+=15.1、Ca^2+=1406.0、Cl^-=3267.0、Br^-=0.3、SO_4^2-=980.1、HCO_3^-=14.6、メタけい酸=34.4、メタほう酸=2.6、遊離炭酸=8.8 <H11.10.29分析> (源泉名:小土肥温泉)
※( )は伊豆市HPより。

■ブランドグルメ
〔 土肥白びわ 〕
明治十年、当時の静岡県令大迫貞清氏が中国の洞庭湖を訪れた際にビワの種子を譲り受け静岡県下13郡に配布。
昭和19年、当時の土肥村戸長石原重兵衛氏が、この種から育てたビワを食べたところとても美味しかったので、接木苗を育成して村民に広めたのがはじまり。
肉質が緻密で白っぽく、果汁たっぷりで甘味がつよいこのビワは土肥名産として根づきましたが、昭和34年の伊勢湾台風で壊滅的な被害を受け、栽培農家が激減。
昭和50年代に有志により復活して、現在30戸程度の生産者が栽培しています。
果肉がやわらかく傷つきやすいので、市場にはなかなか出回らず地元でしか味わえない逸品とされます。
収穫期は5月下旬から6月上旬頃。
(「静岡県東部農林事務所HP」などを参考。)

〔 2010/11/12UP (2008/07入湯) 〕


E138.47.38.950N34.55.6.430
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ■ 伊香保温泉 ... 湯色七変化 »