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■ 春日居温泉 「春日居福祉会館 『やまゆりの湯』」 〔 Pick Up温泉 〕



春日居温泉 「春日居福祉会館 『やまゆりの湯』」
住 所 :山梨県笛吹市春日居町寺本142-1 (旧 東山梨郡春日居町)
電 話 :0553-26-3667
時 間 :夏時間(4/1~9/30) 10:00~20:00/ 火・祝休
冬時間(10/1~3/31) 10:00~19:00 / 火・祝・年末年始(12/28~1/4)休
料 金 :500円(市外)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (じゃらん観光ガイド)
紹介ページ (富士の国やまなし観光ネット)


【写真 上(左)】 湧出記念公園
【写真 下(右)】 公園にもブドウが・・・

〔春日居温泉について〕 (春日居温泉湧出記念公園掲示類を参考)
昭和40年、現在の「湧出記念公園」の深度250mより毎分4,040L/min、泉温66.8℃の良質の温泉が湧出、昭和42年配湯管による給湯を開始し、当時では全国でもめずらしい町営温泉として発足したのが春日居温泉です。
お隣の石和温泉の湧出は昭和36年ですから、それを追うようなタイミングでの開湯です。

石和温泉と春日居温泉の距離はちかく、どちらも複数の源泉をもっているので、その境は旧石和町と旧春日居町の行政区分によるものでしょう。
このあたりは戸倉温泉と上山田温泉の関係に似ていますが、後者は市町村合併後「戸倉・上山田温泉」として統合されたのに対し、こちらは「石和・春日居温泉」とはならず、おのおの独立した温泉地として現在に至っています。(ちなみにどちらも笛吹市)


【写真 上(左)】 お湯は出ていませんでした
【写真 下(右)】 町営温泉配湯所

春日居温泉の中心は「小松十字路」周辺で、大規模な宿が多い石和温泉に対して比較的小規模の湯宿がメインとなっています。
そこからさらに北側に離れた旧春日居町庁舎のよこに「春日居福祉会館『やまゆりの湯』」、R140青梅街道北側の「日の出温泉」も春日居温泉に含まれているようです。

なお、鎮目地区にあった「年金保養センター『かすがい』」は鎮目地区の源泉をつかい日帰り可能でしたが、いまは民間施設の「春日居びゅーほてる」となり日帰り不可となっています。
また、町営温泉の配湯所は「湧出記念公園」のすぐ北側にあります。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 館内

「やまゆりの湯」は非常に地味な存在で、山梨のお湯をだいたいやっつけたあとにもしぶとく(^^)残っていました。
県道からすこし入りますが、笛吹市役所春日居分庁舎(春日居支所)のよこなのですぐにわかります。

絵に描いたような公共福祉施設。
受付よこの券売機でチケットを買ってわたします。
館内はゆったり、無料の休憩所があって、お年寄りで賑わっていました。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

右手廊下のおくに浴場。右が男湯、左が女湯です。
脱衣所、浴室とも広くも狭くもなく、つかい勝手はいいです。
窓は広いものの、建物に囲まれているのでやや暗め。
ところどころ石灰華系の析出が出ています。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 ところどころに析出

カラン11、シャワー・ドライヤーあり、シャンプーなし。
市外居住者は500円とるのだからシャンプーはほしいところですが、ほとんど近隣のお客と思われるので問題なしか?
女湯は地元の年輩客が数人いたそうですが、男湯は日曜12時で終始独占でした。


【写真 上(左)】 メイン浴槽
【写真 下(右)】 バイブラ浴槽

浴槽は手前からメイン浴槽(みかげ石枠タイル貼10人位、適温)、バイブラ浴槽(同2-3人、ややぬる)、ジェット浴槽(同3-4人、やや熱)で、すべて温泉使用と思われます。
洗い場カランも硫酸塩まじりの味がしましたが、これは井水かもしれません。
浴槽の腰掛けの部分には、新潟の姫川渓谷で採取した銘石「姫川薬石(虎石)」がつかわれています。
また、壁面にはメソポタミア風の壁画が施され、一種独特な雰囲気をかもしだしています。


【写真 上(左)】 姫川薬石(虎石)
【写真 下(右)】 壁画

メイン浴槽はみかげ石の湯口、塩ビパイプの湯口とも投入なく、側面注入+の側面吸湯でオーバーフローなし。
バイブラ浴槽は、みかげ石の湯口は投入なく、よこの塩ビパイプからやや熱湯の投入+バイブラ投入でよわいオーバーフロー。
ジェット浴槽もみかげ石の湯口は投入なく、槽内注排湯でオーバーフローはごく少量。


【写真 上(左)】 メイン浴槽の湯口
【写真 下(右)】 バイブラ浴槽の湯口

お湯はよさは、バイブラ浴槽 > メイン浴槽 > ジェット浴槽の順かな。
メイン浴槽とジェット浴槽はカルキ臭があり、濃度感はむしろバイブラ浴槽よりメイン浴槽のほうがあったような気もしますが、カルキ気がよわいバイブラ浴槽に軍配が上がってしまいます。

バイブラ浴槽は、無色透明で浮遊物なし、湯中の指先がわずかに青白く発光しています。
湯口でよわい芒硝味+微苦味+薬味。よわいカルキ臭のうらに鉱物性の臭いを感じます。
アルカリ性のヌルすべはありますが、とろみはほとんど感じませんでした。


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 鶏もつ煮 (^^)

あたたまりはそこそこあって浴後は湯ぎれがいいものの、実力派の多いこのエリアではいまいち個性に欠けるかな?
それでも館内にはゆったりのんびりした空気が流れていて、浴場のつかい勝手もいいので地元の人にはいこいのお湯になっているのだと思います。

〔 源泉名:春日居町営温泉 〕
アルカリ性単純温泉(Na-Cl・SO4型) 51.2℃、pH=9.0、542L/min掘削自噴、成分総計=0.358g/kg
Na^+=100.9mg/kg (89.75mval%)、Ca^2+=8.7、Fe^2+=0.0、Cl^-=100.3 (57.40)、SO_4^2-=51.6 (21.70)、HCO_3^-=12.3、CO_3^2-=22.4、陽イオン計=111.4 (4.89mval)、陰イオン計=188.5 (4.93mval)、メタけい酸=53.3、メタほう酸=4.7 <H15.6.20分析>

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

(参考/「湧出記念公園」掲示)
〔 源泉名:春日居温一号源泉 〕
アルカリ性単純温泉(Na-Cl・SO4型) 50.8℃、pH=9.0、409L/min掘削自噴、成分総計=333.4mg/kg
Na^+=93.2mg/kg (91.01mval%)、Ca^2+=6.6、Fe^2+=0.0、Cl^-=87.0 (54.44)、SO_4^2-=44.5 (20.67)、HCO_3^-=16.5、CO_3^2-=22.8、陽イオン計=102.4 (4.45mval)、陰イオン計=172.8 (4.50mval)、メタけい酸=50.1、メタほう酸=7.7 <H19.6.19分析>

〔 2011/08/16UP (2011/08入湯) 〕


E138.39.30.420N35.39.50.988
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