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■ 上諏訪温泉 「湯の脇平温泉」



<上諏訪温泉「湯の脇平温泉」> (諏訪市湯の脇2-5-8、6:00~9:00/14:00~22:00、第2・4火休、200円、TEL不明)
紹介サイト(@nifty温泉)

上諏訪では貴重な外来者でも入れる共同浴場。
名前は「平温泉」ですが、小和田地区にも「平温泉」(ジモ専)があるので、温泉マニアのあいだでは「湯の脇平温泉」とよばれて区別されます。
場所はやたらにわかりにくいです。
位置的にはセイコーエプソンの南側の住宅地のなかで、複雑すぎて説明できません。→(ここ)


【写真 上(左)】 上諏訪の間欠泉(七ツ釜)
【写真 下(右)】 途中でみつけた共同浴場

Pが2台分あるようですが、知らなかったので間欠泉センター前のPに停めて散策がてら歩いていきました。
道すがらいきなり共同浴場(ジモ専)を発見。まわりの民家もたいてい庭に温泉タンクをそなえています。
さすがは温泉王国、諏訪。

下諏訪は共同浴場の紹介に積極的ですが、上諏訪は情報があまりなく、ここもよほどの温泉マニア以外、外来者は訪れないでしょう。
路地が交差した角に「平湯」と青いのれんのかかった建物を発見するとうれしくなります。
一度目は時間を確認せず昼頃攻めてロスト、執念(笑)の再訪です。

親切そうな番台のおじさんに料金を払って左側の男湯に突入。脱衣所は意外にゆったり。
脱衣所の壁に「湯の脇平温泉落成記念」の手ぬぐいが貼りつけてありました。
そこには「上諏訪の地域で一番古く記録に見える温泉は湯之脇の平湯である 嘉吉三年 御渡注進状」「清潔にして温和也 よく垢を流し色を白す 因て婦人女子是を貴とす この辺を湯之脇という 宝暦六年 諏訪かのこ」とあるので、由緒正しいお湯だと思われます。
江戸期には、武士が入った浴場は「上の湯」、庶民が入った浴場を「平湯」とよぶ例が多かったので、ここもそんな庶民のお湯だったのかもしれません。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 記念の手ぬぐい

タイル貼の浴室に赤みかげ石枠タイル貼5-6人の浴槽、諏訪スタンダードな浴場です。
カラン8、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。休日14時で3~2人。

石膏の析出の出たカランからさわれないほどのゲキ熱源泉を10L/minほど投入。
諏訪の共同湯らしいビシっとした熱湯で、湯温計はきっちり45℃を指していました。
槽内注排湯はなく、投入全量をオーバーフローはかけ流しでしょう。

わずかに緑がかって透明なお湯には、うす茶の湯の花が舞っています。
ゲキ熱すぎてさわれず味不明(^^;)、ハーブのルーのような(群馬吾妻の「桔梗館」で感じたような)独特な苦清涼感のある臭いがします。
硫酸塩泉系のきしきしにおどろくほどしっかりとしたとろみを交えた入りごたえのあるお湯で、強いあたたまりがあります。

ここでつかっている源泉は、上諏訪温泉の主力源泉のひとつ「七ツ釜配湯センター統合(混合)泉」。
七ツ釜混合泉はこれまで入った施設では加水がきつく、あまりインパクトがありませんでしたが、ここのお湯はいいです。
混合泉のうえにどこでも入れるので、湯巡りマニアからは敬遠されがち(?)な七ツ釜混合泉ですが、意外に力のある源泉なのかもしれません。

分析書掲示はなかったので、さる施設でゲットしたやつをあげておきます。(その施設への配湯分析なので、若干ちがうかも・・・)

アルカリ性単純温泉(Na・Cl・SO4型) 65.8℃、pH=8.5、湧出量不明、成分総計=628.2mg/kg、Na^+=163.5mg/kg (86.65mval%)、Cl^-=164.7 (56.13)、SO_4^2-=109.4 (27.52)、HCO_3^-=73.1、陽イオン計=188.2 (8.21mval)、陰イオン計=357.1 (8.28mval)、メタけい酸=76.3、メタほう酸=11.6 <H17.11.29分析> (源泉名:七ツ釜配湯センター統合(混合)泉 / あやめ公園源湯680L/min・新三ツ釜源湯1,004L/min・新三ツ釜第2源湯1,446L/minの混合貯湯泉)

〔 2009年4月5日レポ(2007年9月入湯) 〕
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