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■ 伊東温泉 「伊東わかつき別邸」

 

伊東温泉 「伊東わかつき別邸」
住 所 :静岡県伊東市湯田町6-30
電 話 :0557-37-1466
時 間 :12:00~19:00
料 金 :800円
オフィシャルHP
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

元首相・男爵若槻禮次の別邸だった純和風宿が2010年4月に閉館し、今年2012年4月にB&B/日帰り施設として再開したもの。

松川を河口から1kmほど溯った湯田町の松川沿いに、元高級旅館らしい風雅なたたずまいをみせています。
松川もこのあたりまでくると山が迫り、とても閑かなところ。
かつて、囲碁や将棋の数々の対局がおこなわれた宿としても知られています。

 
【写真 上(左)】 風格あるエントランス
【写真 下(右)】 松川に面しています

 
【写真 上(左)】 広いP
【写真 下(右)】 サイン

「日帰り温泉」ののぼりが立っていなければ、敷居が高くてとても日帰り入浴できそうな感じではありません。

 
【写真 上(左)】 日帰り温泉の看板
【写真 下(右)】 のぼり

フロントの券売機で入浴券を買い、フロントの管理人さんに渡します。
浴場はわかりにくいので、管理人さんが案内してくれました。

 
【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 フロント

趣ある和風池泉庭園に面して男湯と女湯が並んでいます。
右手女湯「わかつきの湯」は、かつての旅館の浴場で内湯+露天、左手男湯「つばきの湯」は、新設された内湯だけのもの。
泊まり客は、夜間男女交替するので両方入れますが、日帰りの男性は新設の内湯しか入れないのはちと残念。

 
【写真 上(左)】 Pから離れ方向
【写真 下(右)】 庭園

ここは離れ3室と本館1室が宿泊用としてつかわれ、離れ3室には温泉の内湯がついているようです。
本館1階は休憩所として日帰り客にも開放されています。

 
【写真 上(左)】 休憩所
【写真 下(右)】 浴場外観

 
【写真 上(左)】 「わかつきの湯」入口
【写真 下(右)】 「つばきの湯」入口

さて、男湯「つばきの湯」です。
新築して間もないので全体にとても綺麗で、脱衣所スペースもゆったりととられています。
ほどよくあかるい浴室は、広くはないもののこもりなく快適。
みかげ石造5-6人の質感ある浴槽ひとつとシンプル。この浴槽はたっぷりふかめで入りごこちがいいです。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 「つばきの湯」

浴室に踏み入れたとたん、芒硝と金気がまじったような豊饒な湯の香につつまれびっくり。
正面の湯口は鉄分で赤茶に色づいています。
清澄なお湯の多い伊東で、金気は想定外だったので期待が高まります。
(このあたりはほかにも金気まじりの源泉があるのか、松川対岸の護岸も赤茶に色づいていました。)

 
【写真 上(左)】 浴槽-1
【写真 下(右)】 金気で色づく対岸

カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
平日17時で独占。排湯の流れ出しをのぞいて内床が乾いていたので、入浴客はすくなそう。

 
【写真 上(左)】 浴槽-2
【写真 下(右)】 湯口

石膏の析出と鉄分で赤茶に変色したみかげ石の湯口からやや熱めのお湯を投入し、切欠からの全量上面排湯は文句なしのかけ流し。
そろそろと身を沈めると、一気に大量オーバーフローは申し訳ないほど。

絶妙の湯温のお湯は、うぐいす色がかってわずかにうす茶の浮遊物を浮かべ、湯中の指先がしっかりと青白い光をたたえています。
強塩味+芒硝味にしっかりとした苦味をまじえた味は相当の成分濃度を感じさせるもの。
金気貝汁臭と芒硝臭が入りまじる、どことなく生めかしい湯の香は首都圏ではめずらしいのでは?。

ふつうこのくらいの濃度の土類食塩泉になるとぎしぎしとした湯ざわりが前面に出てきますが、ここのお湯は肌のうえを上すべりしていくような上質なもの。とろみもしっかり感じられます。
また、土類食塩泉特有のほてり感がでるかと思いきや、あまりほてらずいつまでも入っていたい衝動に駆られます。
味的にはどうみても土類食塩泉ですが、このように上質な浴感を備えたものはほとんど記憶になく、これは名湯かと・・・。

 
【写真 上(左)】 湯口&湯色
【写真 下(右)】 カフェもやっているよう

浴後、親切そうな管理人さんとすこしく話をしました。
じつは、この宿はかなり前に両親が泊まっていて、高い評価をしていました。
その話をすると、おそらく今は取り壊されPになっている別棟があった時代でしょうとの由。
その別棟には「さくらの湯」という大きな露天風呂があって、現存の「わかつきの湯」はちいさい方の露天だったとのこと。
それらは廊下で結ばれていたそうですが、老朽化がはげしく別棟とともに取り壊していまの形におちついたとのことです。

ロケはいいし、空いているし、お湯は抜群だし、これで800円は女湯「わかつきの湯」についていえばコストパフォーマンスは高いと思います。
ただ内湯のみの男湯「つばきの湯」についてはちと800円は高いかな?(たとえば男湯「つばきの湯」は600円くらいにするとか・・・)
あるいは男湯に露天を増設できれば、伊東の隠れ日帰り湯としてカップル層の人気を集める可能性大かと・・・。

それにしてもこのお湯のレベルの高さにはびっくり。
伊東は山手のお湯がいいという話はきいたことがありますが、ここもそんな1湯かと・・・。
温泉好きは「伊東のお湯」の認識を新たにするキャラの立った名湯だと思います。

〔 源泉名:岡温泉 岡108号 〕
Na-塩化物温泉 40.2℃、pH=7.6、75.9L/min、成分総計=1.147g/kg
Na^+=297.5mg/kg (75.58mval%)、Mg^2+=25.8 (12.38)、Ca^2+=33.9、Fe^2+=記載なし、Cl^-=452.4 (76.91)、SO_4^2-=134.6 (16.88)、HCO_3^-=62.0、陽イオン計=371.5 (17.12mval)、陰イオン計=649.6 (16.59mval)、メタけい酸=117.9 <H16.10.6分析>

※分析書スペックと浴感が合わないような気がします。
HPでは泉質はNa・Ca-塩化物温泉(等張性、弱アルカリ性、高温泉)となっていて、これも掲示分析書とちがう。
やませみさんのデータによると、岡109号という別の自家源泉があり、これはCa・Na-Cl温泉で溶存物質計=7.108gkg(湯温51.2℃)とのことなので、浴感や湯温からしてもこの源泉をつかっていた可能性が高いと思う。

〔 HP掲載より 〕
敷地内にある源泉から、52℃の温泉が湧き出ています。
お風呂は適温にするため湯量を調節して溜めており、加温・加水は一切しておりません。また、温泉のお湯は源泉より直接お風呂に配管してあるため、温泉成分100%の泉質をお楽しみいただけます。

■ブランドグルメ
〔 伊東のまご茶漬け 〕
地元でとれたアジのたたきを、ご飯のうえにのせお湯やだしをかけて食べる伊東の郷土料理。
もともと漁師さんが漁船のうえで食べていたといわれ、その名の由来は、せわしい船のうえで“まごまごせずに素早く食べる”からだとされますが、異説もあるようです。

〔 2012/06/28UP (2012/06入湯)) 〕


E139.5.49.099N34.57.37.673

【BGM】
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