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■ 仙石原温泉(大湧谷造成泉) 「万寿屋」 〔 Pick Up温泉 〕



<仙石原温泉(大湧谷造成泉)「万寿屋」> (神奈川県箱根町仙石原160、10:00~16:00(時間要問合せ)、700円、0460-84-8057)
オフィシャルHP

仙石原にある大湧谷造成泉をつかう湯宿。
日帰り可で湯づかいがいいという情報があったのでいってみました。
場所は、R138「仙石原」T字路を強羅方面(ラリック美術館のほう)へ入り、早川にかかる大川橋手前の細い路地を左折し、さらに道なりに左折したすぐ左手(→このあたり)。民家風で目立たないので要注意。Pは数台分あります。


【写真 上(左)】 小浴室
【写真 下(右)】 大浴室

8室のこぢんまりとした湯宿で、玄関で声をかけると人あたりのいいご主人がでてきました。
浴室は大小がとなりあってふたつ。この日は女性客の団体が入っていたので、手前の小のほうの貸切となりました。(どうやら貸切が基本のようです)
脱衣所・浴室ともにこぢんまり。浴室の外はうっそうとした竹林で暗めですが、それがかえって落ちついた雰囲気を出しています。


【写真 上(左)】 小浴室の浴槽
【写真 下(右)】 小浴室の浴槽の湯口

浴槽は赤みかげ石造2人のこぶりなもの。クリーム色の析出のでた赤みかげ石の湯口から数L/minの絞り投入で切欠からの上面排湯。
投入量はさして多くないものの、浴槽がちいさいのでお湯の回転はかなり早いです。
カラン1、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。日曜16時で貸切。


【写真 上(左)】 湯口の析出
【写真 下(右)】 入るとかなりのオーバーフロー

やや熱めのお湯は透明度20cmの乳白色にごり湯で、クリーム色の湯の花が盛大に舞っています。
濃厚なレモン味+弱甘味+微苦味+渋&収斂味。しぶ焦げイオウ臭+焦げ臭+酸っぱい臭い。


【写真 上(左)】 湯色-1
【写真 下(右)】 湯色-2

濃度感ばっちりで酸性泉特有のぬるぬるも明瞭なのでたぶん非加水でしょう。染みてくるような浴感で温まりが強く、カランの冷水を浴びながらの温冷交互浴がすこぶる快感。


【写真 上(左)】 大浴室の浴槽
【写真 下(右)】 大浴室の浴槽の湯口

「花月園」でも感じたのですが、仙石原の大湧谷造成泉は、強羅あたりのそれにくらべるとまったりと熟成され、角がとれているようなイメージがあって個人的にはけっこう好み。
このお湯を、かけ流しの貸切でしっぽりと味わえる穴場の湯宿だと思います。

箱根温泉供給(株) 供給温泉(大湧谷温泉) 湧出形態:造成温泉
酸性-Ca・Mg-硫酸塩・塩化物泉 64.7℃、pH=2.9、成分総計=1013mg/kg、H^+=1.27、Na^+=43.1mg/kg、Mg^2+=39.0、Ca^2+=104、Fe^2+=7.07、Al^3+=5.66、Cl^-=124、SO_4^2-=447、HSO_4^-=18.6、陽イオン計=206、陰イオン計=590、メタけい酸=213 <H11.9.17分析>

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:なし 循環装置等の使用:なし 消毒処理:なし

別に仙石原温泉の分析書が掲示されていたので、参考までに・・・

仙石原温泉(第2.3号泉)
石膏泉 69.6℃、pH=3.10、成分総計=1527mg/kg、H^+=0.800、Na^+=80.5mg/kg、Mg^2+=44.9、Ca^2+=182、Fe^2+=18.6、Al^3+=16.0、Cl^-=42.61、SO_4^2-=882、HSO_4^-=18.8、陽イオン計=356、陰イオン計=944、メタけい酸=227.1 <S44.10.29決定>

〔 2007年11月27日レポに加筆・画像追加 〕
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