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■ 芹の湯 (旧 八千代鉱泉) 「芹生」



<芹の湯 (旧 八千代鉱泉) 「芹生」>
(群馬県甘楽郡下仁田町大字西野牧12809、10:00~終了時間不明(時間確認要)、500円、0274-84-3812)
紹介ページ (食べログ)
紹介ページ (livedoorグルメ)

ONKEN21さんのレポ(温泉みしゅらん)があるものの、一般の温泉ガイドにはまず載っていないナゾのお湯。
下仁田から南軽井沢へ抜ける県道43下仁田軽井沢線は、トップシーズンの軽井沢IC渋滞回避ルートとして有効です。
軽井沢への登りにかかる最後の集落が西野牧、周辺にはめぼしい観光地もないので、軽井沢の行き帰りに寄るのがいいかも・・・。


【写真 上(左)】 看板-1
【写真 下(右)】 看板-2

西野牧の集落に入ると県道沿いに「芹生」の手書きの赤い看板(軽井沢方面からだと白い看板)があるのでここを右折、橋を渡ったT字路を左折して谷沿いをしばらく走ると山中にはそぐわない、やたらに目立つ電飾袖看板の山家風建物が見えてきます。
Pは建物手前。露天風呂工事中?らしく、資材が置かれていたりしてやや雑然とした雰囲気です。
看板にあるとおり、もともと釜揚げうどんと釣り堀がメインのようです。
また、看板によると宿泊も可のようです。


【写真 上(左)】 気合い入った外観
【写真 下(右)】 店内&女湯入口

館内は以外に広く、玄関前の大広間には誰もいません。
声をかけると左手の休憩所?からおばさん(お客)がでてきて店の人を呼びにいってくれました。なんとなくいわきあたりの鉱泉宿みたい(笑)。
奥からでてきた女将さんに、前のおじいちゃんが水出しっぱなしにしてぬるくなってるので少し待って、といわれましたが、さほど待たずに突入できました。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 野趣あふれる浴室

木造の男女別浴室は、予想外に雰囲気のあるものでした。
ただ、工事中らしく、窓が青いビニールシートで被われていたのは残念。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 内湯の湯口

黄土色の析出の出た石造3.4人の浴槽ひとつと、手前に源泉カラン&石の湯だめ&コップがありますが、残念ながらカランの取っ手は外されていました。
カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜16時で独占。

岩の湯口から加熱湯を投入で浴槽端の上面排湯口からの排湯。
浴槽のなかには加熱用パイプが沈められていてさわると熱いです。
浴槽まわりにはしっかりと石灰華がでています。
あとで女将さんにたずねると、湯口は加熱の源泉で槽内は循環ありとのことでしたが、槽内に注吸湯口は見あたらず湯づかい不明。


【写真 上(左)】 湯口&湯色
【写真 下(右)】 石灰華

ほぼ無色透明のお湯はしっかりとした塩味+重曹味で饐えたような臭い。
重曹泉系のツルすべとメタけい酸系のとろみがあり、浴後は肌がつるつるに。
クセモノ系の成分からして、もっと雑味臭があるかと思いきや意外に素直で炭酸味も感じられず。
高張泉ほどの塩味はないのでやはり加水はあるのかも・・・。
塩味のわりに温まり感がよわいのは、重曹成分が出張ってきているからか。

それにしても、「強塩味+苦味+炭酸味でピリピリ」(ONKEN21さん)するという非加水源泉に触れられなかったのは残念。
非加熱源泉槽を・・・といいたいところですが、13℃はさすがに冷たすぎ・・・?

浴室入口に分析書が掲示されていました。
溶存=14.5g/kgの高張性塩類泉で、Li、Sr、メタほう酸が規定値を越えている文句なしの温泉、しかも炭酸たっぷりという西上州らしいクセモノ湯です。
なお、以前は八千代鉱泉と名乗っていたそうで、温泉分析書も八千代温泉となっていますが、芹の湯に改名したとのことです。

Na-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 13.0℃、pH=6.4、湧出量測定せず(自然湧出)、成分総計=15.4g/kg、Na^+=4674mg/kg (92.22mval%)、Li^+=9.41、Sr^2+=14.1、Fe^2+=1.72、Cl^-=5732 (73.90)、HCO_3^-=3478 (26.05)、陽イオン計=5010 (220mval)、陰イオン計=9214 (219mval)、メタけい酸=40.5、メタほう酸=195、遊離炭酸=959 <H15.11.21分析> (源泉名:八千代の湯)

〔 2010/01補足 〕
改めてネット検索してもあまり情報がとれないので、いまも日帰り入浴を受け入れしているかはわかりません。
ただ、「芹生うどん」で検索すると、しっかり情報更新してそうなサイトにも載っているので、うどん店は営業していると思います。
温泉のみ目当ての人は事前確認をおすすめします。

■ブランドグルメ
〔 下仁田ネギ 〕
上州を代表する特産品、下仁田ネギ。
なにしろ、泣く子も黙る(笑)上毛かるたに「ねぎとこんにゃく下仁田名産」とあるくらいですから、その存在感は筋金入りです。

別名、「殿様ネギ」ともよばれるのは、「江戸期文化二年の『ネギ200本至急送れ、運送代はいくらかかってもよい』という趣旨の江戸大名、旗本からのものと思われる名主宛の手紙が残されており、当時すでに下仁田ネギが栽培され、珍重されていた」という由来によるそう。(下仁田町HPより)
煮たり、焼いたりすると短時間で柔らかくなり、とろりとした特有の風味と甘味が出るので、すき焼きなどにとりわけ重宝されます。
非常に太く、軟白部は短く、外観からも一目でそれとわかる強い個性をもっています。
下仁田の風土は、礫を多少含んだ粘質土であること、また、耐熱性、耐寒性ともに強い反面、多湿に弱いという下仁田ネギの特質に非常に適しているとされ、他の地方では質のよい下仁田ネギを生産することはできないとさえいわれています。
冬場のシーズン、街道筋には下仁田ネギを売る店がたくさん並びます。
(下仁田町HPなどを参考)

〔 2010/01/23UP (2005/12/20レポ (2005/10入湯)) 〕


E138.39.55.910N36.16.1.410
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