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■ 新木鉱泉 「新木鉱泉旅館」

 

新木鉱泉 「新木鉱泉旅館」
住 所 :埼玉県秩父市上山田1538
電 話 :0494-23-2641
時 間 :12:00~21:00
料 金 :900円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

秩父札所四番金昌寺にほど近いところ、現女将は9代目という秩父を代表する老舗旅館で、これまで幾度となく入っている近場のお気に入りです。
文政十年のむかし、初代おきくばあさんが鎮守様(恒時神社)のお導きで発見したという古いお湯で、「御代の湯」ともいわれ「秩父七湯」のひとつに数えられています。
ちなみに「秩父七湯」とは、どうやら新木の湯・鳩の湯・柴原の湯・千鹿谷の湯 <以上現存> 鹿の湯(白久)・梁場の湯・大指の湯を云うらしいですが、和銅や不動の湯が入っていることもあり固定化されていないようです。

 
【写真 上(左)】 由緒書(旧)
【写真 下(右)】 由緒書(新)

火山もなく、高温泉も少ない秩父は温泉のイメージがうすいエリアですが、古くから「秩父七湯」をはじめとする自然湧出や浅井戸の鉱泉群があって、秩父札所巡りの宿として親しまれてきました。
その多くは”たまご水”といわれる硫黄を含んだアルカリ性のヌルすべ冷鉱泉ですが、湧出量は多くなく、源泉をいいコンディションで味わえる施設は稀少。
新木鉱泉は、そんな数少ないお湯のひとつとして温泉好きに知られています。

 
【写真 上(左)】 高篠温泉郷のお湯
【写真 下(右)】 梅紫色の看板が目印

場所は秩父市内東部、”高篠鉱泉郷”といわれる一画にあります。
県道82長瀞玉淀自然公園線からすぐですが、細い路地をたどっていくので要注意。
県道沿いに看板がでています。
Pは建物前と手前にありますが、建物前は宿泊者メインのようなので、日帰りは手前に停めたほうがいいかも。

 
【写真 上(左)】 和シックな外観
【写真 下(右)】 いい味をだしています

木造民芸調の重厚な建物は独特の風情があり、館内もしっとりと落ち着いた和風旅館の雰囲気。
訪れるたびに綺麗になっていくようで感心します。

 
【写真 上(左)】 玄関脇のサイン
【写真 下(右)】 小道具が効いています

帳場で受付し、右手別棟の湯屋棟へ向かいます。
かわいい太鼓橋を渡った正面左が男湯、右が女湯の固定制です。

 
【写真 上(左)】 帳場
【写真 下(右)】 右手が湯屋棟

以前は太鼓橋手前の小スペースは休憩所(待合せ所)として提供されていましたが、いまはエステができています。
また、別に日帰りでも利用可能(3,150円/h)の貸切風呂もあります。

 
【写真 上(左)】 湯屋棟
【写真 下(右)】 以前の休憩所

 
【写真 上(左)】 太鼓橋2003
【写真 下(右)】 太鼓橋2007

細長い脱衣所はガラスを介して内湯に面した棚式。
蔵造り調のシックな内湯は天井高くこもりもなく、きもちの落ちつく空間に仕上がっています。
すぐ外にある露天は、木塀越しに前に広がるのどかな畑の景色を眺めながら入れるもので、夕暮れどきなど風情ある湯あみを楽しめます。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 サウナ

内湯(木枠石貼7-8人、ジェット3付)、源泉水風呂(樽造1人)、サウナ、メイン露天(木枠伊豆石貼円形2-3人)、小露天(陶製1人)。
以前の露天は、メイン露天(木造円形2-3人)、小露天×2(木造各1人)と3槽ありましたが、いまはリニューアルされて2槽になっています。
なお、連れの話をきくと露天は女湯のほうがゆったりしていそう。
サウナは源泉水風呂入浴用に設置されたもので、ビシっと熱めできもちがいいです。

 
【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 源泉水風呂

カラン8、シャンプー、ドライヤーあり。
人気宿で日帰り客もけっこう入るので、夕食前など混むときもありますが、わたしはほとんど18時以降にいくので、たいてい独占かせいぜい3人程度と空いています。

 
【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 以前の露天

ここの浴槽は比較的コンディションの変化が激しいのですが、最近(2012/04)入ったときはメイン露天がかなりいいコンディションになっていました。(内湯はうすい感じだった。)

 
【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 メイン露天の湯口

お湯はコンディションがいいときは青みがかってうすく白濁。
甘いイオウ臭と燻したような臭いが混ざった独特の温泉臭があります。

 
【写真 上(左)】 入りごこちのいい内湯
【写真 下(右)】 渋い桶

源泉槽以外は槽内注吸湯ありでオーバーフローなく、たぶん循環ですがカルキ臭はほとんど感じられず。
タイミングにより湯口から源泉を投入することもあるようです。
アルカリ性のヌルすべと重曹系のツルすべが明瞭で、湯あがりさっぱりでお肌すべすべになる典型的な美人の湯です。

 
【写真 上(左)】 メイン露天
【写真 下(右)】 小露天

でも、ここはなんといっても内湯にある源泉水風呂が出色かと。
コックをひねって冷たい源泉を自分で溜めます。
Maxで5L/min程度の吐水量ですが、浴槽がちいさいのですぐにオーバーフローします。
投入口にはコップがあって飲泉もできます。

 
【写真 上(左)】 溜め中の源泉水風呂
【写真 下(右)】 源泉水風呂の湯口

明瞭な甘イオウ臭とたまご味は”たまご水”の面目躍如。
甘~いイオウ臭香るヌルすべたまご水にかけ流し状態で入れるこの浴槽は、秩父でも屈指のものかと思います。

 
【写真 上(左)】 旧分析書
【写真 下(右)】 文句なしの美人の湯

なお、以前は昭和38年の分析書しか見あたりませんでしたが、平成17年1月に分析がなされ、総硫黄6.1mg/kgの堂々たる硫黄泉であることが証明されています。

 
【写真 上(左)】 露天からの景色
【写真 下(右)】 夜の玄関

〔 源泉名:新木鉱泉 〕 <H17.1.17分析>
単純硫黄冷鉱泉(Na-HCO3型) 14.8℃、pH=9.4、8.5L/min自然湧出、成分総計=0.599g/kg
Na^+=156.1mg/kg (94.83mval%)、Cl^-=17.1、OH^-=0.3、HS^-=6.1、チオ硫酸イオン<0.1、SO_4^2-=56.5 (16.50)、HCO_3^-=295.6 (67.69)、CO_3^2-=7.1
陽イオン計=161.9 (7.16mval)、陰イオン計=391.7 (7.15mval)、硫化水素=<0.1

■源泉槽の横に下記のような説明板があります。
含硫黄アルカリ泉(?)
1.5℃、pH=9.5、11.4L/min、蒸発残留物=45000PPM、ヒドロ炭酸=34400PPM、総硫黄=5.71PPM <S38.11.12分析>

〔 由来 〕(オフィシャルHPより)
新木の名称は、荒木丹下という悪党が四番・金昌寺のご本尊により改心させられ、仏道に帰依したところから金昌寺は別名新木寺とも呼ばれ、それが当館の名ともなったとのいわれがあります。
その新木鉱泉の創業は江戸時代、文政10年(1827年)にさかのぼります。

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一郷一会100名湯

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 みな寿しの岩魚すし 〕
秩父の岩魚をつかった上品な押し寿司で、新木鉱泉にも近い大野原にお店があります。
個人的に好物(^^)で、道の駅「ちちぶ」で見つけるとたいてい買って帰ります。

〔 2012/05/04リニューアルUP (2000年以前から幾度となく入湯) 〕


E139.6.47.075N36.0.24.418
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