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■ 七味温泉 「ホテル渓山亭」 〔 Pick Up温泉 〕



七味温泉 「ホテル渓山亭」
住 所 :長野県上高井郡高山村大字牧2974-48
電 話 :026-242-2921
時 間 :11:00~15:00 / 不定休
料 金 :800円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)

信州高山村の松川沿いに点在するいで湯は”信州高山温泉郷”とよばれ、そのロケーションとすばらしい泉質から温泉好きに人気の高いところです。
いちばんおくにある七味温泉には現在3軒(以前は「牧泉館」を含め4軒)のお宿があって、いずれも自家源泉をもっています。
七味温泉の名は、かつて湯元の宿(牧泉館?)が泉質の異なる七つの源泉を混ぜて使用していたことによるものとされています。
なお、複数の源泉をもち人気の高かった「牧泉館」は日帰り施設となり、現在は休業中のようです。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 浴場入口

「ホテル渓山亭」は3軒の宿のなかではもっとも規模が大きく、高級感のある宿で「日本秘湯を守る会」会員宿です。
渓流沿いのゆたかな緑のなかに赤い屋根がいいアクセントの純和風旅館。
高級感のあるエントランス&ロビー、スタッフの対応もよく、泊まりもよさそう。


【写真 上(左)】 女湯の内湯
【写真 下(右)】 女湯の露天

廊下のおくに主浴場。べつに貸切露天「せせらぎの湯」と日帰り入浴可の「惠の湯」があります。
露天「惠の湯」は2009年に新設されたもので、これは未湯です。
なお、「惠の湯」新設にともない、本館浴場は日帰り不可となっている可能性もあるので要確認です。
紅い和傘が設えられた休憩スペースのよこに浴場、手前右手が男湯、おくの正面が女湯です。


【写真 上(左)】 脱衣所から浴場
【写真 下(右)】 内湯

脱衣所は畳敷きのゆったりとしたもの。ガラスの向こうに白濁した内湯がみえます。
内湯はやや暗めながら落ちつきのあるもので、岩組み石敷き10人以上のふかめでゆったりとした浴槽がひとつ。

扉の向こうの露天は渓流に面した趣あるもの。
手前に掛け湯「福乃湯」と右手に露天(石枠鉄平石敷き6-7人)。

カラン5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
連休12時で3人~独占!


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の湯口

露天は竹樋の湯口からの適温湯投入と右手の黒い塩ビホースからのゲキ熱湯注入。
パスカル方式の排湯とオーバーフローがあってかけ流しかと。
適温のお湯は、きもち灰色がかった透明度50cmほどの白色のにごり湯で、白い湯の花がただよいます。
弱塩味たまご味にしぶ焦げイオウ臭+よわい苦味で、イオウ泉系のするするとした湯ざわり。
悪くはありませんが、よくある硫化水素泉でさほどのインパクトは感じられず。

 
【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 湯口の落とし口  

内湯はすばらしいお湯です。
鉄分の赤茶に灰白色の湯の花がついた複雑な色味の岩組みの湯口から湯滝状に源泉投入。
槽内注排湯はたぶんなく、ざんざこオーバーフローはかけ流しでしょう。
鉄平石敷きの内床の流路は、鉄分で赤茶に変色しています。


【写真 上(左)】 内湯のざんざこオーバーフロー
【写真 下(右)】 赤茶に色づいた内床

やや熱めのお湯は青味がかってにごりは露天よりよわく、黒と灰白色の湯の花が大量に舞っています。
とくに湯口まわりは赤茶の岩に青い湯色が絶妙に映えて、阿蘇の垂玉温泉のよう。
内湯の鮮度感は抜群です。

たまご味に苦味(露天よりつよい)に+α味(おそらく金気味とよわい収斂味が混ざったものだと思う)。
しぶ焦げイオウ臭ベースですが、なんともいえない鉱物臭と焦げ臭が入りまじった絶妙の湯の香。

イオウのするすると硫酸塩のキシキシと重曹のツルすべが絶妙にバランスした湯ざわりで、中性ながら弱酸性泉的に肌になじんでくるようなイメージの、奥行きある浴感が楽しめます。
よくあたたまりますが、浴後はほてりがすっきり抜けて充実した湯上がり感が残るすばらしいお湯です。


【写真 上(左)】 「福乃湯」
【写真 下(右)】 「福乃湯」の湯色

内湯の出来がすばらしいので、ほとんど内湯にいました。
あと、掛け湯「福乃湯」は絶妙に青味がかって弱苦味+弱塩味+たまご味のするお湯で、内湯とも露天ともちがうニュアンスを感じました。
湯温もぬるめで、これは別源泉かもしれません。

脱衣所に内湯と露天で別の分析書が掲示されていて、お湯の感じもこれだけちがうので、てっきり別源泉だと思っていましたが、いま写真で確認すると同じ源泉でした。
湯づかいだけでこれだけお湯のイメージがかわってしまうとは、硫黄泉の湯づかいはやはりデリケートなものがあります。

とにかく内湯のできが出色なので、料金800円はちと高いですが、トライしてみる価値のあるお湯だと思います。

【 内湯 】
〔 源泉名:牧新七味温泉 所有者 牧区(試験湯口:内風呂) 〕
単純硫黄泉(硫化水素型)(Ca-So4型) 50.4℃、pH=6.3、233L/min、成分総計=1023.1mg/kg (TSM=923.5mg/kg)
Na^+=54.9mg/kg (19.92mval%)、Mg^2+=15.0、Ca^2+=164.0 (68.17)、Fe^2+=-、Cl^-=58.9 (13.62)、HS^-=4.2、SO_4^2-=440.0 (75.14)、HCO_3^-=73.2 (9.84)、陽イオン計=241.5 (12.00mval)、陰イオン計=577.0 (12.19mval)、メタけい酸=65.8、メタほう酸=38.5、遊離炭酸=75.7、硫化水素=23.7 <H17.8.26分析>

【 露天 】
〔 源泉名:牧新七味温泉 所有者 牧区(試験湯口:露天風呂) 〕
単純硫黄泉(硫化水素型)(Ca・Na-So4型) 50.4℃、pH=6.3、233L/min、成分総計=1037.1mg/kg (TSM=937.6mg/kg)
Na^+=57.9mg/kg (20.52mval%)、Mg^2+=14.6、Ca^2+=167.4 (68.00)、Fe^2+=-、Cl^-=56.6 (13.09)、HS^-=4.1、SO_4^2-=447.0 (76.19)、HCO_3^-=70.2 (9.41)、陽イオン計=248.1 (12.28mval)、陰イオン計=578.6 (12.22mval)、メタけい酸=65.0、メタほう酸=45.2、遊離炭酸=75.8、硫化水素=23.5 <H17.8.26分析>

〔 館内掲示 / 源泉湯認定証(源泉湯宿を守る会) 〕
(前略)源泉掛け流しの湯宿であることを認定します。

〔 HP掲載 〕
七味温泉ホテル渓山亭の温泉の湧出量は昨年秋に新しく加わった2本目の源泉と合わせて毎分370リットル、泉温49~64度。成分は単純硫黄泉、含硫黄ナトリウム・カルシウム泉で、湯は白濁色をしています。

■ブランドグルメ
〔 高山村のワイン 〕
高山村は果実フルーツの里で、以前から巨峰ぶどうも栽培されてきましたが、このところ盛んに推進されているのが、醸造用ブドウの栽培です。
すでに村内ではChardonnay、Merlot、Barberaなどの品種が収穫され、他所のワイナリー(ワイン醸造所)でワインがつくられています。
ワイナリー開業には一定量以上の醸造が必要ですが、ここは2011年7月、同県東御市につづいて小規模なワイナリーを開業できる「ワイン特区」に認定され、ブドウの栽培から醸造まで一貫してワインを生産できる体制がととのいました。
今後、産地高山産ワインのブランド化が期待され、村内にはすでに、「信州高山アンチエイジングの里 スパ・ワインセンター【通称 スパイン】」という施設もオープンしています。

〔 2011/08/03UP (2007/07入湯) 〕


E138.28.35.740N36.39.23.440
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