goo

■ 伊豆山温泉 「伊豆山浜浴場」 〔 Pick Up温泉 〕

 

<伊豆山温泉 「伊豆山浜浴場」>
(静岡県熱海市伊豆山579-37、14:30~21:00、木休、350円、0557-80-0210)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (温泉みしゅらん)
紹介ページ (伊豆山温泉旅館組合Web)

伊豆山温泉の名湯、”走り湯”をつかう共同浴場。
1度目は場所がわからず、2度目は機械故障、3度目のトライにしてようやく入湯。
でも、正月時間だったので、ぎりぎり10分くらいの入湯でした。
このみのお湯につきこのままで済ますわけにはいかず(笑)、4度目のトライでじっくりと堪能。
完全版レポをUPします。

場所は、「偕楽園」の上手。
走り湯や「うみのホテル中田屋」とはアプローチがちがい、1本湯河原寄りの小路(逢初橋北側)を海側に入って道なり。
細くて段差の多い道なので大型車や車高の低い車は要注意。ただし付近は駐禁の可能性が高く、海沿いは伊豆山漁港そばなので駐車厳禁。
どこかに車を停めて歩いてアプローチするのがよろしいかと。

 
【写真 上(左)】 国道から階段を下ります(2013)
【写真 下(右)】 伊豆山神社へ続く階段(2013)

よこの階段は、海側の”走り湯”から山手の伊豆山神社まで延々とつづく参道。ピンク色の殺風景なビルの1階にあります。

 
【写真 上(左)】 階段から(2013)
【写真 下(右)】 入口(2013)

  
【写真 上(左)】 営業案内(2013)
【写真 下(右)】 脱衣所(2007)

15時少し前に突入しましたが、正月時間ということで15時まで。
当番のおばちゃんのご厚意で入湯できたものの、ぬる湯槽のほうはすでにお湯が抜かれていました。(3度目トライ)

 
【写真 上(左)】 浴場(2007)
【写真 下(右)】 浴槽(2007)

4度目トライ時は「水葉亭」に泊まって歩いて行ったので、じっくりと入れました。この時は日曜17時で独占~4人。

階段の途中から入り、手前左手が男湯、奥が女湯。
脱衣所はわりに広めでこざっぱり、木板の床の感触が気持ちいいです。

 
【写真 上(左)】 浴場(2013)
【写真 下(右)】 別の角度から(2013)

窓が小さくやや暗めの浴場は共同浴場にしてはまあまあ広めで、水色のタイル貼2-3人の浴槽が隣あってふたつ。
右手が熱湯、左がぬる湯。(”ぬる湯”と掲示あるものの、適温かやや熱いくらい。)

カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーともたぶんなし。
椅子、桶などが整然と並べられている様は、さすがに共同浴場。浴客もほとんど地元客で、正統派共同浴場的な雰囲気をもっています。

 
【写真 上(左)】 熱湯槽(2007)
【写真 下(右)】 湯口(2007)

ごついコックつきカランを布製湯の花キャッチャー経由で塩ビパイプに注ぎ込み、そこから浴槽内に注入。源泉はゲキ熱なので手に触れられぬよう注入方式にしているのかも。
コックをひねるとゲキ熱源泉が吹き出してきました。(3度目)
熱湯の絞り投入につき、オーバーフロー量は多くはないものの源泉かけ流しです。

緑色にうすにごったお湯は43~44℃ほどの熱湯で浮遊物はほとんどなし。
強塩味につよい苦味。この強苦味が走り湯の特長です。
湯の香はよわく、わずかに磯の香を感じる程度。

 
【写真 上(左)】 湯色&湯口(2007)
【写真 下(右)】 走り湯泉源(2007)

土類食塩泉的なひっかかりとぺとぺと感のあるお湯ながら、うらでしっかりとろみが効いていて、土類食塩泉らしからぬ格調の高さを感じます。
総成分=9242.1mg/kg程度とは思えないみっしりとした力感、肌に食い込むような入り応えとつよいあたたまりがあります。

さすがに名湯”走り湯”。
有無をいわせぬ存在感は、名湯ひしめく熱海界隈でも横綱格かと思います。
「偕楽園」の”走り湯”もいいですが、共同湯で味わう”走り湯”は、やはりひと味ちがうものがあります。

おばちゃんの話しによると、熱湯浴槽は加水なし源泉100%を入れている。引湯していったんタンクにためてから注いでいるので、まだしも入れる温度になるとのこと。

伊豆山にはかつて「般若院浴場」という凄みのある名湯がありましたが、2005年春に取り壊されてしまったので、伊豆山ではここが唯一の共同浴場となりました。
「般若院浴場」はこことはまったくニュアンスのちがうお湯でした。
伊豆山温泉はかつて、ふたつのたぐいまれな名湯を味わえる共同浴場をもっていたわけで、温泉マニアには一目も二目もおかれていました。

〔 源泉名:第2走り湯 〕 <S58.8.23分析>
Ca・Na-塩化物泉 71℃、pH=7.6、湧出量不明、総成分=9242.1mg/kg
Na^+=1170.0mg/kg 、Mg^2+=25.7、Ca^2+=2140.0、Fe^2+=0.3
Cl^-=4858.0、Br^-=16.6、I^-=6.3(?)、SO_4^2-=853.2、HCO_3^-=32.6
メタけい酸=77.5、メタほう酸=6.4

<温泉利用掲示>
加水:あり

〔 2014/11/08UP (2007/01・2013/02入湯) 〕


E139.5.18.804N35.6.29.748

【 BGM 】
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ■ (サイボク... ■ かぶと湯温... »