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■ 宇都宮天然温泉 「ベルさくらの湯」



ブログ表題がいちおう「関東周辺の新設日帰り温泉レポ」なので、たまには速攻レポしましょう(^^;;)。

<宇都宮天然温泉「ベルさくらの湯」> (宇都宮市陽東6-5-31、9:00~24:00、750円(土日祝850円)/会員各100円引、028-663-4126)
オフィシャルHP

宇都宮の大規模SC(ショッピングセンター)ベルモール内に2008/11/20オープンしたばかりの温泉スパ銭。
栃木湯めぐりの帰りによってみました。
ベルモールには簡単にたどりつけますが、そのあとが大変。
渋滞対策のためかP入口を絞っていて、それが3レーンにわかれ、一番右のレーンを行かないと道の反対側のイトーヨーカドーに強制連行(^^;)されたりするので要注意。
位置的にはモールの東端(国道4号寄り)で、平面Pに東側から直接入る入口もあるらしいが、発見できず。

施設前の平面Pか地下Pに停めますが、場内通路はすべて一通で複雑怪奇な導線。
サインが不備のこともあって、非常にわかりづらいです。今回、雨だったので地下Pに停めましたが、ここも迷路状態。
駐車場5,000台完備というのは「ベルモール」全体のP台数だと思いますが、専用地下駐車場220台というのも充分すごい。さすがは日本有数の車社会、栃木県のお湯です。

館内で配布していた下野新聞開業特集号をみると、この施設はステーキで有名な旧”宮グループ”との関係がふかいようですが、いろいろと複雑な経緯があるようで詳細不明。
プロジェクトチームは多くが宇都宮周辺の企業で、北関東の雄、宇都宮が総力を結集してつくりあげた最新鋭大型スパ銭という感じがします。
総床面積は約三千平方メートル、年間五十万人の入場を見込む(下野新聞記事)という巨大施設は、さすがに「北関東最大級の日帰り温泉」と謳うだけのことはあります。

施設詳細はみしゅらん掲示板のONKEN21さんの速攻レポがあるので、そちらを参照ください。


【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 サイン

典型的和風スパ銭のつくり。暖色照明のあかるい館内。
食事処、千円カット、無料リクライニングルーム、チムジルバン(韓国風岩盤浴、有料)など施設充実。

浴場は1階の廊下の奥。手前が男湯、奥が女湯の男女固定制。
脱衣所はさほど広くなく、熱気がこもり気味。
浴室に入って、左手に洗い場ゾーン、その奥に「主浴槽」(みかげ石枠タイル貼数十人、温泉加水使用、ジャグジー付)、右手手前からドライサウナ、水風呂、人工炭酸泉、塩サウナ、各種機能浴槽(井水)。内湯は開口が少なくやや暗めか?

露天ゾーンは左手に「壺湯」(みかげ石造1人)×3、中央に「くつろぎ湯」(20人以上)とその左手奥に「あつ湯」(7-8人)、右手奥には「岩風呂」(7.8人、源泉かけ流し)、さらに右手奥には右手に「寝ころび湯」(6人)、内湯寄りにスチーム式ハーブサウナと多彩。
露天の浴槽はおおむね石枠鉄平石造です。

露天はさすがにスペース感&開放感があって、浴槽を縫うように小川を配したつくりも趣があります。
男湯かけ流し槽は屋根付ですが、女湯のは屋根がないのはちと問題か?。
カランセパ式31、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。休日20時で20~30人と拍子抜けするくらい空いていました。

水風呂は井水循環で17℃と冷たいですが、カルキよわくて良質なもの。ほてほて湯の源泉「岩風呂」との交互浴がすこぶる快感。
人工炭酸泉はやたらに強力。あっという間にアワアワと炭酸冷感につつまれます。
これだけ強力なのは下志津温泉「みどりの湯 都賀店」以外にちょっと記憶がありません。

全体にゆったりつくられ快適ですが、水風呂の踏み切りがやたら高くてあぶないのと、内湯の座湯?にお湯が流れていなかったのは疑問。

湯づかいは「岩風呂」以外は槽内注吸湯ありの循環仕様。
「岩風呂」は赤茶に変色した岩の湯口から熱湯源泉を投入し、岩の隙間からとなりの「くつろぎ湯」への流し出し。
壺湯の湯口はお湯の感じからして源泉だと思います。(あと、熱湯の岩湯口は出ていませんでしたが、岩の色づき具合からみてここも源泉投入では?)

内湯主浴槽は、「源泉加水」とありますが、ほとんど濃度を感じられないほどのゲキ希釈。ただ、希釈につかっている井水の泉質がよいのか意外にやわらかく、カルキ臭も弱めで入りごこちは悪くありません。
その他の循環槽は、色不明のうす濁りで浮遊物なし。味不明で磯の香+タール臭がしますがわりにおだやか。
しっかりとした濃度感に加え、かけ流し槽よりはよわいもののツルすべととろみもあって、循環湯にしては悪くありません。
お湯のよさは、壺湯 > 温湯 > くつろぎ湯の順かな?
壺湯は湯口からかなりの量の源泉?を投入しているのに、底面からうっとうしい強力注入があるのは残念。ここは底注をやめてかけ流し槽にしてもよいのでは?

さて、本題のかけ流し槽「岩風呂」です。
43℃ほどもある熱湯は透明度60cmほどのささにごり。
夜だったので色はよくわかりませんでしたが、たぶん茶~褐色系だと思います。
塩味に重曹味とよわい鉄系のだし味が入ったまろやかな味。よわいながら栃木平野部特有の焼けタイヤ臭+微金気臭+微モール臭+僅微イオウ臭?の鮮度を感じる複雑な味臭。
よわめのツルすべ(重曹泉系)に弱とろみが加わって、温泉らしい湯ざわりを生みだしています。
強いあたたまりと迫り来るような力づよさに加え、どことなく奥行きのある浴感は、SO4^2-=470.6が効いているためかもしれません。(関東平野部でこれだけの硫酸塩を含んでいるお湯はすくない。)

イメージ的には塩原の「あかつきの湯」を濃くして、「ただおみ温泉」の硫酸塩泉を足しこみ、常総の「きぬの湯」の個性的モールをスパイスした感じか・・・?(笑)。

”かけ流し”掲示があるので客が集まってくるものの、熱湯かつ力感あふれるお湯なのでふつうの人(~~)は数分と入れません。で、回転が速く意外に空いています。(ここに限らず、浴槽よこで湯づかい掲示をする施設がふえていますが、これをやるとかけ流し槽が過度に混雑するので、ここまでやる必要はないと思う - あくまで個人的意見ですが・・・)

たぶんいまの湯温では「熱すぎる」という苦情が殺到すると思いますが、これで湯温をひくくすると回転が落ちて、イモ洗いになるはお湯はなまるは、「ぜんぜん空かない」との苦情は出るはでいいことはないような・・・。
すくなくとも、温泉好きは(加水にせよ貯湯時間延長にせよ)「岩風呂」の温度を落とした時点で、もうここには行かなくなるように思います。

SC内の温泉施設はこれまでハズレつづきだっただけに、ここもどうせ「なんちゃってかけ流し(~~;)」だろうとさして期待もせずにいきましたが、その予想はいい意味で見事に裏切られました。
宇都宮市内のお湯は、「ただおみ温泉」、「南大門」、「極楽湯」、「リフレ鶴田」と入っていますが、すくなくとも「岩風呂」に限っていえば、かなり上位にくるお湯かと。
施設もいいし、雰囲気も明るいし、これから人気があがっていく施設だと思います。

Na・Ca-塩化物温泉 60.8℃、pH=7.2、215.2L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=3.863?g/kg、Na^+=963.2mg/kg (72.18mval%)、Ca^2+=315.0 (27.08)、Fe^2+=1.3、F^-=2.9、Cl^-=1483.2 (70.05)、HS^-=0.2、SO4^2-=470.6 (16.41)、HCO_3^-=480.9 (13.20)、陽イオン計=1291.8 (58.05mval)、陰イオン計=2442.0 (59.72mval)、メタけい酸=64.0、メタほう酸=14.6、硫化水素=0.1 <H16.2.9分析> (源泉名:さくらの湯)

<温泉利用掲示>
 岩風呂 加水:なし 加温:あり 循環:なし 消毒:なし
 内湯主浴槽 加水:あり 加温:あり 循環:あり 消毒:あり
 壺湯・くつろぎ湯・あつ湯 加水:なし 加温:あり 循環:あり 消毒:あり

〔 2008年11月25日レポ 〕
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