関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 上諏訪温泉(湯小路源湯) 「大和温泉」 〔 Pick Up温泉 〕
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<上諏訪温泉(湯小路源湯)「大和温泉」> (長野県諏訪市小和田17-5、7:00~22:00、水休、230円、0266-52-3659)
紹介ページ(MAPPLE 観光ガイド)
上諏訪でも屈指の名湯です。
上諏訪には数多くの泉源がありますが、なかでも小和田湯小路地区にはイオウ気の強い力のある泉源が集中しています。
その多くがジモ専ですが、ここは一般にも開放してくれる貴重なお湯です。
R20甲州街道で四賀普門寺交差点を過ぎ、諏訪湖畔に向かう県道50を左に分けて、踏切を渡った本田精工の先の分岐を斜め左に入ります。
たしか2つ目の湯小路信号を左に折れるとすぐ左手に日帰り温泉つきの福祉センター「湯小路いきいき元気館」がみえてくるのでそのそば。
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【写真 上(左)】 湯小路平温泉 (この右の路地に入ります)
【写真 下(右)】 湯小路上湯
大和温泉じたいにPはありません。
「湯小路いきいき元気館」は大和温泉と同じ湯小路源湯で、300円と安く湯づかいも悪くないので、ここのPに停めて2湯連ちゃんするのがベターかもしれません。
「湯小路いきいき元気館」の前は三叉路になっていて、角にクラシカルで風格のある共同浴場(湯小路平温泉)。その奥にも共同湯(湯小路上湯)がひっそりとあって、温泉マニアにはよだれの出そうな一角ですがいずれもジモ専。
大和温泉は角の共同浴場の右手の細い路地に入ってすこし行ったところ。
トンネル状のゲキ細路地の手前に「大和温泉」の看板。おそるおそる路地を抜けると到着です。
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【写真 上(左)】 立ち並ぶ浴場群
【写真 下(右)】 路地
手前のジモ専共同湯よりぜんぜんわかりにくいので要注意(^^)。
存在を知らない人はほぼ100%たどり着けません。
なお、このあたりの共同浴場についてはやませみさんの解説があります。
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【写真 上(左)】 中庭
【写真 下(右)】 銘板
中庭に面して手前に受付、奥の左が男湯、右が女湯。運がよければマスコットの温泉ねこと遊べます。
ここまでの雰囲気は公衆浴場というより、ほとんど民家のもらい湯です。
でも、浴場はまあまあの広さがあります。
細ながいスペースの手前に脱衣所、奥に浴室。明るすぎず暗すぎず落ちつきのある空間に仕上がっています。
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【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 浴槽から脱衣所
ここは4回ほど入っていますが、昼間でもけっこうお客がいます。夕方は混みそうなので、昼の訪問がいいかと。
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【写真 上(左)】 冷水槽&源泉カランつき冷却槽?
【写真 下(右)】 ガラス絵
緑色のタイル貼の浴場。手前に冷水槽とならんで源泉カランつき冷却槽?とその奥にステンレスタイル敷浴槽。ガラスブロックの壁面にはかわいい魚のガラス絵。
カラン、シャワー、シャンプー、ドライヤーすべてなし。
風とおしよく居ごこちのよい浴場です(空いていれば・・・)。
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【写真 上(左)】 浴槽1
【写真 下(右)】 浴槽2
お湯はカランから冷却槽に投入し、冷水槽からの埋め水とあわせて浴槽への流し込み、別に浴槽上にも源泉カランがあって、投入全量をオーバーフローのかけ流し。
カランは真っ黒に硫化しています。
源泉カランは止められていることもあるので、湯温ぬるくきもちなまり気味のこともありますが、カランの吐湯量は多く湯温も高いのですぐに回復します。
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【写真 上(左)】 浴槽への流し込み
【写真 下(右)】 浴槽の源泉カラン
お湯は綺麗なエメラルドグリーン。メタリックなステン浴槽に湯色が映えてGOOD。
お湯のなかにはイオウ系の白い湯の花と硫化鉄らしき黒い粒子がただよっています。
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【写真 上(左)】 浴槽3
【写真 下(右)】 湯色
たまご味+α(芒硝味と重曹味と収斂味がまじった複雑なもの)。
かなり強めのしぶ焦げイオウ臭で、このイオウ臭は浴場全体に立ちこめています。
イオウ泉特有のスルスルとした湯ざわりのうらに、なにかあとを曳くような独特な浴感は相当量ふくむ硫酸塩やメタほう酸のしわざかと思います。
浴後は温まりがクリアーに抜けてすっきり。
総硫黄は旧分析で9.6mg/kg、新分析ではじつに66.3mg/kgですから、イオウ気の強いのもなるほどうなづけます。
硫化水素型ではなく水硫イオン(HS)系で、これだけイオウの強いお湯もめずらしいです。
個人的にはイオウ泉としては理想に近いお湯で、入ってはトドを繰り返し、毎回ついつい長湯モード入ってしまいます。
上諏訪に源泉かずかずあれど、おそらく1.2位をあらそう名湯かと・・・。
諏訪の湯巡りにアクセントをつけるのに格好のお湯だと思います。
※一郷一会温泉格言 其の拾八「緑色の硫黄泉に、ハズレなし」、其の二拾「見つけにくい温泉に、ハズレなし」を立証するようなお湯です (^^)
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【写真 上(左)】 裏の洗濯場?
【写真 下(右)】 白い湯の花がわんさか
建物(or となりの共同浴場)の裏(「湯小路いきいき元気館」側)に洗濯場?があって源泉が溜められています。
ここのお湯はさらにイオウ気がつよく、白いヒモ状の湯の花がたくさん舞っています。ひょっとしてこのお湯は別源泉かもしれません。
単純硫黄温泉(Na-Cl型) 69.0℃、pH=8.80、湧出量不明、溶存成分=822.8mg/kg、Na^+=198mg/kg (91.89mval%)、F^-=2.5、Cl^-=228 (55.19)、HS^-=32.3、SO_4^2-=90.1 (16.10)、HCO_3^-=106 (14.91)、CO_3^2-=15.0、陽イオン計=215.8 (9.4mval)、陰イオン計=473.9 (11.7mval)、メタけい酸=75.2、メタほう酸=12.8、硫化水素=34 <H17.11.28分析> (源泉名:湯小路源湯)
単純硫黄温泉(Na-Cl・HCO3型) 72.5℃、pH=8.4、湧出量不明、成分総計=715.6mg/kg、Na^+=208.8mg/kg (92.68mval%)、F^-=2.8、Cl^-=206.1 (58.52)、HS^-=9.2、SO_4^2-=66.2 (13.90)、HCO_3^-=122.3 (20.15)、CO_3^2-=9.0、陽イオン計=225.2 (9.80mval)、陰イオン計=416.3 (9.93mval)、メタけい酸=63.5、メタほう酸=10.4、硫化水素=0.4 <H7.5.8分析> (源泉名:湯小路源湯)
※ H17の分析はH7のにくらべて総硫黄が大幅にUP(9.6 → 66.3)しています。
分析書の申請者は”湯小路温泉統合組合”とあるので、ひょっとして湯小路源湯は何本かの源泉を混合していて、使用源泉がかわったのかもしれません。
〔 2009年04月27日レポ(2007~2008年に数回入浴) 〕
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