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関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 海ノ口温泉 「和泉館」 〔 Pick Up温泉 〕
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<海ノ口温泉「和泉館」> (南牧村、時間要問合せ(原則随時のよう)、350円、0267-96-2106)
オフィシャルHP
海ノ口には、海ノ口、ウソ沢、鹿の湯のお湯があります。海ノ口ではホテル湯沢館は入っていますが、ここは入りそびれ、しかも面白いお湯ということで気になっていました。
清里方面からR141で市場坂を下り、佐久海ノ口駅そばまでくると看板があるのでそこを左折、小海線の線路を渡って突き当たりを左に折れるとすぐ右手にあります。
和風と洋風がないまぜになった31室の比較的大きな湯宿で100年の歴史をもつ老舗。
玄関に日帰り入浴の案内がでていて、日帰りの受け入れに積極的なよう。ここは入浴500円だったはずですが、350円になっていました。
人気のない館内、フロントのベルをおすと、親切そうな女将?さんがでてきました。
休業に入った「ホテル湯沢館」もそうでしたが、館内は広くてゆったりとしています。
海ノ口はかつて佐久甲州街道の宿場で、交通の不便なころは商用の利用も多かったのかもしれません。往年の栄華がしのばれるような寂びた雰囲気は、どことなく西毛の八塩温泉に通じるものを感じました。
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廊下を渡った奥に男女別の浴場。奥が男湯、手前が女湯。脱衣所はゆったりとして雰囲気があります。
浴場は鉄平石貼で窓の広いゆったりとしたもの。中央に円形のメイン浴槽(タイル枠石敷、大きめ、たぶん真湯のわかし湯)と右手に源泉槽(タイル枠石?敷2人)とその横にナゾ浴槽。ぬるめですがサウナもあります。
露天は石枠鉄平石敷3-4人の軒下タイプ。やや荒れ気味ながら広くて立派な庭園に面しています。
カラン5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。日曜15時で独占~2人。
浴場の裏手に薪がたくさん積まれていたので、加温は薪焚きかと思います。
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メイン浴槽は、無色透明ながら湯中で指先が青白く発光するのでただの真湯ではないかも。
露天は適温。石の湯口から大量投入で底面吸湯のオーバーフローなし。きもち茶色がかった透明で、黄褐色の浮遊物が少量ただよいます。これは源泉希釈の循環らしく、浴感うすめでなんとなく疲れた感じのするお湯。
ナゾ浴槽は、底面からごく少量のぬる湯を注入、1/5ほど溜まっていたもののゲキぬる。
お湯は無色透明で温泉かどうかは?。この浴槽がなんのためにあるのかまったく不明。
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これらのなんとなく釈然としない浴槽にくらべ、源泉槽は際だっています。
緑褐色のにごり湯(透明度60-70cm)に黄土色の湯の花を大量にうかべたお湯は30℃前半の絶妙なぬる湯。
竹樋の湯口から15L/minほどぬる湯(たぶん非加温源泉だと思う)を投入で、湯口脇にはしっかり柄杓がおいてあります。
オーバーフローはなく湯口下の排湯口からの排湯ですが、かけ流しだと思います。
重曹味+微塩味+弱金気だし味+微苦味+旨味に弱い炭酸味をまじえた重炭酸土類泉系の複雑な味。焦げ臭+金気臭に独特なガス臭が加わる個性的な温泉臭。
温泉臭はこのお湯の前に入った増富(津金楼)に似ていますが、このガス臭は増富にないもの。
重炭酸土類泉らしいキシキシと弱いツルすべを帯びた肌に染み入るような湯ざわりと、少量のアワつきがあります。
新鮮なお湯ならではの雑味と絶妙な入り心地を兼ね備えたすばらしいお湯で、出るに出られず1時間近くも浸かっていました (^^)
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「ホテル湯沢館」は休業に入り、海ノ口温泉の個性あるお湯が楽しめるのは(たぶん)ここだけになりました。料金も安いし、源泉槽は逸品なので温泉好きにはおすすめです。
Na・Mg-炭酸水素塩・塩化物温泉 35.3℃、pH=6.86、湧出量不明、蒸発残留物=1891mg/kg、Na^+=472.0mg/kg、Mg^2+=89.5、Ca^2+=71.2、Fe^2+=1.3、Cl^-=309.0、HCO_3^-=1420.0、メタけい酸=135.2、メタほう酸=60.0、遊離炭酸=407.0、硫化水素=0.1 <H5.1.12分析> (源泉名:南佐久郡南牧村海ノ口916-2源泉)
※女将?さんとすこし話をしました。泉質のすばらしさを誉めると、泉質には自信があるらしく、とても喜ばれていました。湯沢館と同一源泉かどうかは聞きわすれましたが、同系ながらなんとなく違う源泉のような気もします。(湯沢館のほうが塩分が濃い?)
なお、湯沢館前の泉源は、湯沢館が休業し利用量が減ったためか、以前よりさらにザコザコに垂れ流しされています。
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【女湯】
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〔 2007年7月20日レポ 〕
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