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■ 上諏訪温泉 「油屋旅館」 〔 Pick Up温泉 〕



上諏訪温泉 「油屋旅館」
住 所 :長野県諏訪市湖岸通り3-4-16
電 話 :0266-52-2221
時 間 :11:30~14:00 / 不定休
料 金 :900円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE トラベル)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (じゃらんnet)

信州、上諏訪温泉、諏訪湖東岸の大型旅館が集まっている一画にある大正元年創業の老舗宿で自家源泉をもち、日帰り入浴を受け付けています。

通常料金は900円ですが、「諏訪湖パスポート」利用で500円で入りました。
ゆったりスペースどりされた質感のある和風仕上げで、フロントの対応もとても丁寧。
7階の展望露天「天空の湯」を案内されたのでそちらに入りました。


【写真 上(左)】 上質感あるロビー
【写真 下(右)】 「天空の湯」入口

脱衣所はゆったり上質感。
諏訪湖から北アルプスまで見渡せる展望露天で、諏訪湖まわりの湯宿でもこの眺望は上位に入ると思います。
露天なので諏訪湖からの風が吹き上がってきもちがいいです。
木枠みかげ石敷7-8人の浴槽と洗い場。
カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜昼前で独占。


【写真 上(左)】 「天空の湯」脱衣所
【写真 下(右)】 「天空の湯」からの眺望

若干析出のでた二段になった石(下段は木)造りの湯口から大量投入で、この時は上段からのみ投入していました。(下段は単に”受け”かもしれません。)
他に側面注入数ヶ所でオーバーフローはなく、浴槽中央の底面から自然流下?。
掲示によるとかけ流し・循環併用ですが、投入口の下に小石が溜まっていたので、濾過はないかも。


【写真 上(左)】 「天空の湯」浴槽
【写真 下(右)】 「天空の湯」湯口

適温のお湯は緑茶色にうすにごりうす茶の浮遊物、湯中の指先がよわいながら青白く発光しています。
よわめの重曹味に糊のようなモール臭+よわい薬品臭。
弱きし+重曹泉系のツルすべ+弱とろみ。

個性はしっかり感じられるものの鮮度感はいまひとつで、なんとなくぼやけたイメージのお湯です。
まあ、さほど悪いお湯ではなく、大型旅館の展望露天だし、この程度でやむなしか・・・? でも自家源泉宿にしてはちとさびしいな、なぞと思いつつ浴場を後にしました。

帰りしなフロントでスタッフの方と立ち話しをしたところこちらが温泉好きと感じたらしく、じつは1階にも浴場があってこれはかけ流しだという。
これは見過ごせず入浴をお願いするとこころよくOK。


【写真 上(左)】 「八重垣風呂」
【写真 下(右)】 いい色です

1階浴場「八重垣風呂」は、フロント脇の入口、広い脱衣所、やや暗めながら渋い趣のある浴場で、これが本来の大浴場でしょう。
石枠水色丸タイル貼10人以上の浴槽ひとつとシンプル。
カラン9、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜昼ごろで独占。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯口&湯色

窓の外から引き込まれた塩ビパイプを石灰華のでた石の湯口経由で投入。
べつに同じく窓の外から引き込まれた塩ビパイプからの熱湯側面注入があります。
オーバーフローはないですが、なぜか槽内排湯もみあたらず。
ふさいである底面排湯口があるのでかつては循環だったのかもしれませんが、いまは掲示やお湯の感じからしてかけ流しかと。

熱め~やや熱のお湯は深みのあるモスグリーンで、灰色のよさげな湯の花が少量ただよっています。
金気味+重曹味+微旨味、金気臭+糊系のモール臭+αの複雑な味臭。
硫酸塩泉系のきしきしと土類泉系のギシギシと重曹泉系のツルすべと明瞭なとろみがいりまじるデリケートな湯ざわり。

有無を言わせぬ質感があって入りごこち抜群、あとを曳きまくりなかなか脱出できません。
7階の露天とは比較にならないすばらしいお湯で、諏訪湖まわりでは「鷺乃湯」と並ぶ名湯と思えるほど。
さすがに老舗宿の自家源泉です。
泉質のイメージ的には「鷺乃湯」(入湯済、未レポ)と「緑水」(同)の中間くらいかな・・・。

ここは日帰りではふつう7階露天に案内するらしく(1階の浴場についてはスタッフがさかんに「展望はないですけど・・・」と前置きしていた。)、1階「八重垣風呂」は完璧にブラインド。
日帰り料金900円で両方入れるかは不明ですが、選択制なら、温泉好きは迷わず1階「八重垣風呂」狙いかと。

上諏訪のお湯は清澄なイメージがありますが、じつはイオウ系やモール系、重炭酸土類泉系などの個性派もいます。
ここはそれらの湯質がバランスしたような複雑なお湯で、「八重垣風呂」は湯づかいもいいのでおすすめです。

〔 源泉名:油屋源泉 〕
単純温泉(Na-Cl・HCO3型) 60.4℃、弱アルカリ性、湧出量不明、溶存物質=672.6mg/kg
Na^+=163.1mg/kg (93.31mval%)、Ca^2+=5.46、F^-=2.06、Cl^-=131.4 (48.55)、SO_4^2-=57.0 (15.59)、HCO_3^-=142.9 (30.65)、CO_3^2-=8.71、陽イオン計=177.5 (7.602mval)、陰イオン計=342.1 (7.63mval)、メタけい酸=140.0、メタほう酸=12.34 <S59.6.6分析>
※ 「天空風呂」の掲示&HPには「油屋源泉及び諏訪市七ツ釜混合槽」使用とありますが、「天空風呂」はそうだとしても、「八重垣風呂」は油屋源泉単独使用の可能性があります。(パンフによると、離れにある風呂は油屋源泉単独使用らしい。)
※ 「当館のお湯は敷地内より湧き出る油屋源泉です。」(パンフより)

<温泉利用掲示>
(天空風呂)
加水:あり 加温:あり かけ流し及び循環・かけ流し併用式 塩素系薬剤使用:あり
(八重垣風呂)
かけ流し

〔 2011/02/13UP (2008/04入湯) 〕


E138.7.3.410N36.2.48.630
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