関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 霊泉寺温泉 「中屋本館」 〔 Pick Up温泉 〕
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住 所 :長野県上田市(旧 小県郡丸子町)平井2514
電 話 :0268-44-2216
時 間 :10:00~16:00 (要予約)
料 金 :500円
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (Yahoo!トラベル)
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
■ 紹介ページ (長野の温泉宿(求人ジャーナル社))
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
信州小県の名湯、霊泉寺温泉にある慶応年間創業の老舗宿。
霊泉寺温泉は”丸子温泉郷”の一湯で、霊泉寺川に沿ってしっとりと落ちついたたたずまいをみせています。
明治十年の大火によって資料が焼失したものの、いくつかの開湯伝承がのこる古湯です。
有名なのは、平維茂が鷹狩りの際,鬼女もみじと戦い失った体力を岩間から湧き出すこのお湯で癒したというもの。
安和元年(967)に空也上人、弘安元年(1278)に僧雲峯が開湯したという伝承も。
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【写真 上(左)】 霊泉寺温泉街
【写真 下(右)】 霊泉寺共同浴場
いずれにしても、曹洞宗の古刹・金剛山霊泉禅寺の寺湯として歴史を刻んできたことはまちがいありません。
ちなみにこの霊泉禅寺は、後嵯峨天皇の第三皇子で鎌倉建長寺管主、仏国禅師が住職を勤められた名刹です。
ふるくから良泉として知られ、石鹸が効きにくい湯質とゆたかな効能から
「霊泉寺 効かぬは シャボンばかりなり」ということわざも残っています。(当宿リーフレットより)
その霊泉寺温泉のなかほどに位置するのがこのお宿。
ここは2005年秋の一郷一会のオフで泊まりました。(なぜかいまごろUPしてる・・・(笑)、その後リニューアルされているので、このレポとは変わっているかもしれません。)
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【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 給湯施設?
破風屋根風の風情ある玄関。
地場の松茸をつかった松茸料理、鯉料理と「にじマスのソーメン揚げ」が名物のよう。
メイン浴場は男女別。
脱衣場はかなりの広さで、あかるく落ちつきのある浴場に「超音波風呂」と称されたタイル貼4人ほどの浴槽ひとつとシンプル。
カラン1、シャンプーあり。
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【写真 上(左)】 メイン浴場
【写真 下(右)】 メイン浴場浴槽の湯口
竹樋からの投入+ジェット投入で側面吸湯のオーバーフローなしは半循使用か?。
ただ、湯口そばにはコップがおいてあり、お湯の感じからしても源泉(加温)投入だと思います。
お湯は無色透明でほぼ適温。
口のなかで上すべりするような芒硝泉特有の味に微塩味を交え、大塩温泉に似ていますが、鉄味は感じられず。
わずかな石膏臭+αで、よわいきしきしととろみのあるやわらかなお湯です。
浴場はこのほかに家族風呂「笹舟の湯」と露天風呂がありますが、露天は湯温低下により休止しています。
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【写真 上(左)】 休止中の露天?
【写真 下(右)】 「笹舟の湯」入口
さて、この宿の名物、家族風呂「笹舟の湯」です。
かの武者小路実篤の命名とされる由緒ある浴場で、入口の上に掲げられた銘は実篤の揮毫という説があります。
脱衣場は狭く、浴室もこぢんまり。ここはメイン浴場とちがって24H入浴できます。
笹船をイメージした濃紺の総タイル浴槽ひとつががっしりと据えられています。
カラン1、シャンプーあり。シャワー・ドライヤーなし。
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【写真 上(左)】 「笹舟の湯」-1
【写真 下(右)】 「笹舟の湯」-2
船の舳先にあたるところから非加温源泉を20L/minほども投入で槽内注排湯はなく、全量を湯船のふち全面から流し出す文句なしのかけ流し。
湯口そばには当然のようにコップがおいてあります。
浴槽は2人入ったらかなりきつい大きさで、そのわりに投入量が多くあふれたお湯で内床は池状態となり、排湯口はうずを巻いています。
ここのお湯はすばらしいです。
絶妙のぬる湯で、色味や味臭はメイン浴場とさほど変わりません。
ちがうのは圧倒的な鮮度感とお湯にただならぬやわらかさがあること。
負担のすくない絶妙ぬる湯とやわらかな浴感で、いくらでも入れそう。
ふつうこれだけの鮮度感があるとかなりのアワつきがあるものですが、アワつきはほとんど感じられませんでした。
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【写真 上(左)】 「笹舟の湯」の湯口
【写真 下(右)】 うずを巻く「笹舟の湯」の内床排湯口
とくに不思議に感じたのは、ふつうの硫酸塩泉はぬる湯でも入るほどに温まってくるものですが、ここは入ったときはやや温めだが、その後だんだん冷えていく(というか、爽快感が高まる)ような特異なイメージがあったこと。
鮮度感、やわらかさ、そしてこの爽快感が「笹舟の湯」の身上で、個人的なイメージとしては丸子のお湯というより、むしろ湯岐や下部にちかいものを感じました。
一般に霊泉寺温泉というと「霊泉寺温泉共同浴場」が有名ですが、ここで使用しているのは旧丸子町が新規に掘削した源泉。
それに対してこの宿でつかっているのは従来からのお湯(いわゆる旧湯)で源泉がちがいます。
共同浴場のお湯にくらべるとあきらかにやわらかさが上で、これはやはり旧湯の貫禄か・・・?
一郷一会のツワモノ(?)どもが口を揃えて絶賛し、ほとんど空いている時間がなかったことからも、このお湯のすばらしさが証明されています。
浴場としてみるとなにか奇をてらった感じで、浴槽も浅めで、むしろメイン浴場のほうが居ごこちはいいのですが、このお湯の存在感は圧倒的で、そんなことはまったく問題になりません。
takayamaさんが、一郷一会100名湯のなかで「神がかった湯」と表現していましたが、いわゆるふつうの硫酸塩泉とは一線を画する名湯かと。
(おなじくtakayamaさんご指摘のとおり、ラジウム(ラドン)の存在が効いているのかも・・・。)
なお、リニューアル後も日帰り受け入れは継続しているようですが、「笹舟の湯」に入れるかは不明、日帰り入浴は予約制なので事前に確認するのがベターかと。
単純温泉(Ca・Na-SO4型) 36.0℃、pH=8.3、湧出量不明、成分総計=906.3mg/kg、Na^+=62.8mg/kg (20.92mval%)、Ca^2+=205.3 (78.45)、Fe^2+=0.04、Cl^-=33.0 (7.31)、SO_4^2-=545.8 (89.23)、HCO_3^-=23.8、陽イオン計=270.8 (13.05mval)、陰イオン計=604.1 (12.73mval) <H17.5.10分析> (源泉名:霊泉寺温泉)
○ 一郷一会100名湯(by takayamaさん)
■ブランドグルメ
〔 丸子温泉郷の松茸 〕
松茸山で囲まれた丸子温泉郷は、塩田平とともに信州有数の松茸の産地です。
松茸山を所有しているお宿もあり、豊作の年には松茸三昧を楽しむことができます。
ただ、地物だけに、年ごとの発生量に変動があるのはご愛嬌。
〔 2010/09/05UP (2005/10入湯) 〕
E138.10.34.710N36.17.31.150
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