シリウスの環

時事問題を弄るblogと化してしまいましたw
初めの主旨から大変革・・・。

原発制御棒はずれ一時臨界に 北陸電力、国に報告せず

2007-03-15 20:18:12 | ニュース
原発制御棒はずれ一時臨界に 北陸電力、国に報告せず(朝日新聞) - goo ニュース
北陸電力の志賀原発1号機(石川県志賀町、沸騰水型、出力54万キロワット)で、99年の定期検査中に、挿入されていた制御棒3本が想定外に外れ、停止していた原子炉が一時、核分裂が続く臨界状態になっていたことが15日わかった。すぐ緊急停止信号が出たが制御棒は元に戻らず、臨界状態は制御棒が戻るまで15分ほど続いた。その間、原子炉の制御ができなかったことになる。北陸電力はこうした事実を国に報告していなかった。
北陸電力によると、トラブルは99年6月18日午前2時すぎに起きた。定期検査中で原子炉は上ぶたが開いた状態で停止していた。89本ある制御棒はすべて炉の下から挿入された状態になっていたが、そのうちの3本が制御弁の操作ミスで下に落ちてしまい、核反応が始まって臨界状態になった。この時の出力は1%未満だったとしている。

***以上一部引用***

何事もホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)は大事でしょうに・・・。
こういった対応が信頼を失う元になっていると判っているはずなんですけどね。
早急な原因究明と再発防止の徹底を図ってほしいものです。

と、記事を読みながら思ったことが・・・

制御棒って非常時にも重力で挿入できるように上から挿入するんじゃなかったっけ?

と思って調べてみたら、沸騰水型原子炉(BWR)と加圧水型原子炉(PWR)で挿入方向が違うんですね。

沸騰水型原子炉(BWR):制御棒は下から挿入
加圧水型原子炉(PWR):制御棒は上から挿入

今回、問題となった志賀原発1号機はBWRなので、下からなんですね。
九州の原子力発電所(玄海と川内)は全てPWRだから、「制御棒は上から」って思い込んでました・・・。
まだまだ、勉強が足らんな~。

ちなみにBWRとPWRの簡単な違いは・・・

沸騰水型原子炉(BWR:Boiling Water Reactor)
 炉心内の液体冷却材が沸騰していて蒸気と液体の混合状態な原子炉。
 増大する熱エネルギーに比例して冷却材中の蒸気の泡(ボイド)の量も増えてゆく。
 これは結果として冷却材の密度を低下させるが、冷却材が減速材を兼ねているため密度が低下すると減速される中性子が少なくなり、核分裂反応が減少していくという自己抑制機能を持つ。

加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)
 炉心内の液体冷却材が沸騰しておらず液体状態な原子炉。
 核分裂反応によって生じた熱エネルギーで、一次冷却材である加圧水(圧力の高い軽水)を300℃以上に熱し、蒸気発生器によって二次冷却材の軽水を沸騰させ、最終的に高温・高圧の蒸気としてタービン発電機を回し発電する。

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