日々是好日

スキー、映画、ラーメン、ファッションなどに関する日記です。

今日の服装

2005年02月09日 | ファッション
セールで買っていながら未だに一回も着ていない服があります。
コムデギャルソンシャツのリメイクTシャツです。
今日は暖かかったので着てみました。
また裏地のついたプリュスのポリ縮絨ジャケットが思いもよらず暖かい事も分かりました。
前面がグレー霜降り(TIMBERLANDというロゴの入ったリメイク)と後面が黒メッシュといった凝った作りのTシャツです。
リメイクというとマルタン・マルジェラの様に2枚以上のシャツを合わせるとか、転写するとかそういう事は考えつきますが、前面にだけリメイクのTシャツを使い、後ろをサッカーのサポーターが着るような黒メッシュを使って白ペンキでCOMME de's GARCONS SHIRTと書き、更に裏返しに着る事をデフォールトにする為、ロゴの入った側にタグを付けるというひねくれた作り。こんな変なリメイクをするのはギャルソン以外ありえないでしょう(笑)
で、今回は茶のハンチング帽、黒ポリ縮絨4つ釦ジャケット、黒バッジパンツ、白コンバースオールスター労カットという組み合わせで着てみました。TIMBERLANDというロゴを表にして着ると、何とも言えないチープ感とスポーティ感があります。
今日は比較的暖かかったので、昼間はこの格好で寒くは無かったです。
この春のお気に入り、ヘビーローテになりそうです。

プラネテス、攻殻機動隊ほか

2005年02月08日 | 映画
那須地方の長期出張時はネットも使えない、オーディオも無い、といった感じでスキーをしに行く以外の日はとても暇を持て余します。
で、宇都宮地方への長期出張時に購入したサムソンのDVDプレーヤを持ち込んで映画やらアニメやらを良く見ています。
最近良いアニメが多いのでしょうか、去年辺りからアニメを見る回数が増えています。
去年は会社の後輩の影響で「機動戦士ガンダムMS08小隊」を見ました。これは会社で借り受けたレオパレスにビデオオンデマンド機能が付いていたので、最後の数巻を除いて那須で見て、その後流山に帰って最後の数巻を見ました。
今から見ると初代ガンダムは「なんじゃこりゃ、現代の戦闘より原始的じゃないか」と感じる事が多い訳ですが、MS08小隊はその辺をきちんとアップデート。ミサイルのロックオンやらが普通に描かれています。
あとモビルスーツという精密兵器にサポートの為の車両が付く辺りもなかなかリアリティありますね。
アプサラスという連邦本部ジャブローを直接破壊できる巨大なメガ粒子砲を持つモビルアーマーの開発とその阻止がこの作品のストーリーの骨子となっています。更にはアプサラスを開発するマッドサイエンティスト的なジオンの技術将校の妹のアイナと、連邦軍少尉のシロー・アマダとの恋物語が付け加えられています。
ガンダムファーストと異なり、普通の兵士達が戦闘を行うという点でも好感が持てる作品になっていますね。
結構嵌りました。

去年は日テレの深夜に攻殻機動隊も放映されていて、これはビデオ撮りで見ました。
笑い男というハッカーが、電脳硬化症(現代のエイズ禍の様な感じを持つ)の治療に有力といわれるマイクロマシーン製造会社の社長であるセラノ氏を誘拐しようとする事件から今回の一連のストーリーは始っています。
村井ワクチン(丸山ワクチンとの類似を感じる)という電脳硬化症に効果はあるがメカニズムの分からないワクチンと、厚生省としてはマイクロマシーン治療を推し進める為にそのワクチンを黙殺するという話の流れは、確かにエイズ禍の時の血液製剤事件に似た感じを持ちます。
また時の政府の村井ワクチン黙殺に対し、NPO法人であるひまわりの会が運動を起こしている、という辺りも現実世界にいかにもありそうな流れです。
最後はそれら政府の暗部を追及している公安9課自体の解散を狙う法案と9課の壊滅の為の自衛軍特殊部隊「海坊主」の突入。
この辺りの描写は実に迫真的、且つ迫力があり、惹きつけられます。
しかし、バトゥーに殺されてしまう自衛軍の兵士には同情をします。
あとこのStand Alone Complexにはサリンジャーの作品からの引用が多く見られるようです。
引用は村上春樹訳「キャッチャー・イン・ザ・ライ」とそのものずばりの「笑い男」からだそうです。
他にも第3話「ささやかな反乱」はゴダールの映画「勝手にしやがれ」からのセリフの引用があります。

今年になってから良く見ているのは「プラネテス」と「攻殻機動隊 SAC Second GIG」です。
「プラテネス」はスペースデブリという宇宙のゴミを拾うデブリ課の人たちを中心としたアニメで、星野八郎太という主人公(この人は実は父に高名な機関士を持つサラブレットという事が後から分かる)と、田名部愛という一本気な女性が中心に、宇宙へ進出した時代の世界を描いています。
未だに現実世界では民間企業はスペースシップワンでやっと大気圏の外を舐めた位の感じですが、この世界では既に民間企業が主導して木星までの有人宇宙船を作ってしまうという時代になっています。
本当は2001年には人類は木星に達している筈だったのですが(笑)
木星有人宇宙船の設計者であるロック・スミスという人物の、徹頭徹尾自分の事と宇宙船の事しか考えない非情な人物がこの作品の中ではズバ抜けた存在感を持っています。

「攻殻機動隊 SAC Second GIG」は8巻以降を見残しているので、未だ感想を書くのは早いかもしれませんが、先の攻殻機動隊は「笑い男」を中心にストーリーが進んでいますが、Second GIGは個別の11人というテロリスト集団と合田一人という官僚がストーリー上で敵役となっています。
先の「笑い男」は左翼的装いを持ったテロリストとすると、個別の11人は、その名の元となったとされる作中の架空の評論集の中で5.15事件と能の類似点に関して触れられるなど、またマークが「仇∞士」という何処か右翼的メッセージを感じるもので、一体どういうイデオロギーを持っているのかちょっと理解に苦しむ面があります。単純に右翼的とも左翼的とも言いにくい精神性と主張を持った団体の様です。
個別の11人を含む論文集を書いたパトリック・シルベストルのモデルは三島由紀夫であるという考察もあります。
http://d.hatena.ne.jp/orjp/20050119
個別の11人と合田一人との関わりは?とこれから先が楽しみな謎を残してくれています。

最新の情報ですが、攻殻機動隊Second GIGは2005年4月から日本テレビで放映されるそうです。


今までのスキー歴

2005年02月07日 | スキー
今日は特別のせる様な事柄も無いので、私のスキー歴について簡単に纏めます。

1967年 静岡県掛川市から札幌市に引越しをしました。まだ小学生低学年だったので、体育の授業でも平たい校庭でスキーを履いて歩くといった感じのスキー授業でした。
今は懐かしいカンダハーのビンディングに革靴、竹のストック、エッジの無いスキー板という装備だった様に記憶します。
カンダハーとはこんなものです。
http://sak.dip.jp/%7Etkrd/kandahar/kandahar.html

カンダハーの意味とは?とずっと考えていたのですが、実はアフガニスタンの都市であるカンダハールが由来だそうです。
http://homepage2.nifty.com/charles/sub04_1.htm


1971年 1970年に手稲山の近く(今の札幌市西区)に引っ越しました。西野のスーパーの二階にあったスキー用品店で自分の身長より10cm程長いスキー板と、その頃は多分解放機構の付いたビンディングにプラブーツを一式数万円で購入して貰い、その一式で中学くらいまで滑っていたと思います。
テイネオリンピアの初心者コースに父に連れられていった記憶があります。リフトはロープトウでした。
他にも小学校や町内会のスキー遠足で何回かテイネオリンピアには行った記憶があります。

1973年 手稲東中学のスキー遠足で何回かテイネオリンピア?に行った記憶があります。また宮丘小学校の校庭には傾斜があって、冬になると滑られた記憶があります。
まだプルークボーゲンから卒業できない位の足前で、パラレルターンの出来る友達が遠足に向かうバスで隣に座ったので、どうやればパラレルターンができるのかという質問した記憶があります。

1980年 1979年に岩手大学に入学し、体育の授業にスキーがあるので、アルバイトしてヤマハのCF3000?という板にチロリアのビンディング、コフラックの靴という一式を買いました。多分一式で5万円~6万円位だと思います。ステップターンをやっと出来る位の足前でした。
スキー授業を5~6回、岩山パークスキー場に大学の先輩と行って、その後に親戚が住む札幌のテイネオリンピア(その頃、私と家族は東京都に引っ越していた)に2回ほど行きました。
結局自前の自動車を持たない貧乏学生は盛岡に住んでいても、余程の動機が無いとスキーには行かないと分かりました。
スキー道具一式は大学の後輩に譲りました。

その後とても長いブランクがあり、スキーをやったのは・・・
1996年 出向先の会社のクラブにスキークラブを選んだので、スキー合宿は裏磐梯地方でした。
その頃、丁度スノーボードの流行が始った頃で、その合宿でも2名程スノーボードを始めた人がいました。
この合宿のために上下で2万円ほどのノーブランドのスキーウェアを買って、スキー用具一式は現地でレンタルする事としました。
そのウエアは去年まで持っていて、ヤフオクで2000円ほどで売りました。
皆さん結構な足前で私は足手まといとなったので、それ以降当分またスキーからは遠ざかります。
行ったスキー場 裏磐梯猫魔スキー場、アルツ磐梯。多分、ナイターで裏磐梯。

2001年 関越道で冬期の事故調査の仕事が入り、3週間ほど石内丸山スキー場の麓の民宿に住む事になり、休みの日は石内丸山スキー場で滑りました。
中腹にある焼肉屋は今まで行ったスキー場のゲレ食では一番美味しかった記憶があります。
しかしその頃の私の足前では初心者コースしか滑られず、石内丸山は殆ど分かっていないと思います。
もう一度行ってみたいスキー場ですね。

2002/2003 那須地方への長期出張が決まり、御茶ノ水のスキー用品店(フソウスポーツ)で板サロモン ヴァース7、ビンディング サロモンのS810、靴 サロモン ヴァースTFといった組み合わせで一式を揃えました。
始めにハンターマウンテン塩原に行って、スキースクールに入りました。スキー靴のタンに体重を掛けて滑るようにとインストラクターさんに指導を受けました。12月中だったので、午後はベタベタの雪になっていた様に思います。
その時の勤務が丁度月曜日と木曜日が休みになる事が多く、木曜日はエーデルワイススキーリゾートのメンズデーでリフト一日券が2200円なので、6回ほど行きました。
エーデルワイススキーリゾートでも一度スキースクールに入りましたが、このレッスンはとても自分としては役に立ったと思います。
このシーズン会津高原だいくらは一度行くと毎回500円割引券が頂けたので、エーデルの次に通ったと思います。
他、会津高原高畑、会津高原たかつえ、グランディ羽鳥湖スキーリゾートに行きました。
たかつえは行った日が午後は雨交じりになりコンディションは余り良くありませんでした。
羽鳥湖は今の足前ではちょっと斜度がゆるく感じ、このシーズンに2回行った後は行ってません。
その時の経験で那須から2時間以内で行けるスキー場で一番の好印象を持ったスキー場は会津高原高畑スキー場でした。
このシーズンに行ったスキー場
栃木県 エーデルワイススキーリゾート、ハンターマウンテン塩原、マウントジーンズ・スキーリゾート那須
福島県 会津高原高畑、会津高原たかつえ、会津高原だいくら、グランディ羽鳥湖スキーリゾート
滑走日数 19日

2003/2004
去年買ったヴァースTFはサイズが大きすぎた点と柔らか過ぎた点から靴をサロモンのコースXRジャパンに交換しました。
一応熱成型タイプのインナーブーツです。
フソウスポーツでは他にフレクソンPro T、ラングのバンシー辺りを候補にしましたが、どれもきつ過ぎて結局同じサロモンを選びました。
また板の方も、ヴァース7では高速安定性が低く、フォルクルの724Proという板に交換しました。
使っていたブーツはヤフオクで15000円、スキー板は会社の人に2万円で売りました。

行ったスキー場
エーデルワイススキーリゾート
このシーズンからClub Eというマイレージカードが出来て、3回1日券を買うとリフト半額券、5回一日券を買うとリフト優待券を一枚貰えるというので、6日通いました。

ハンターマウンテン塩原
知り合いから優待券を貰えました。

会津高原だいくら
今年も500円割引券を貰えるかな、と思って行ったのですが、そのサービスは今シーズンはありませんでした。
ただ12/21に行ったところ、タダ券を一枚貰えました。

会津高原高畑
第4月曜日はリフト券が2500円になるので、行きました。
ただ2回の訪問とも雪が降りすぎでコンディションは余り良くは無く、特に最終日は前日に雨が降った上に30cm程の積雪があって、私の足前では楽しめる状態では無かったです。

ホワイトワールド尾瀬岩鞍
大学の先輩の奥さんからこのスキー場は良いよ、と言われたので行ってみました。
ここも前日雨が降った上にバーンが凍りつき、その上30cm以上の積雪があって、私の足前では余り楽しめませんでした。

このシーズン行ったスキー場
栃木県
エーデルワイススキーリゾート、ハンターマウンテン塩原
福島県
会津高原だいくら、会津高原高畑
群馬県
ホワイトワールド尾瀬岩鞍

滑走日数15日


今期のピンクパンサーがもうヤフーオークションに

2005年02月06日 | ファッション
今期のPLUSはピンクがテーマなんだそうです。
ピンクつながりなんだろうけど、生誕40周年のピンクパンサー関連の商品も多いようです。
立ち上がりでは見ませんでしたが、二回目入荷辺り(二回目入荷は見に行っていない)に入ったピンクパンサーTシャツがもうヤフーオークションに出ています。(id=74272057)
何処か地雷のイメージがありますが、確かに手は込んでいます。

買いたいような買わなくてもいいような。悩んでいます。

楽天 ドロップインでジュンヤワタナベのさよならセール?

2005年02月05日 | ファッション
何回か買ったことがある楽天 ドロップインというセレクトショップで、ジュンヤワタナベのさよならセールとやらが開催されています。さよならという事はもしかしたらジュンヤは今後扱わない、って事なのでしょうか。
しかし、今期のジュンヤはとても良かった。でも高すぎで買えなかったけど(笑
YN-P044-051-1アクションプリーツレザーパンツ、YN-J020-051-1アクションプリーツジャケット、YN-T009-051-7Tシャツなどで組み合わせればとても格好いい組み合わせになったと思う。
はっきり言って格好良さ、男らしさではコムデギャルソン以上だと思います。


フューチャーイズワイルド

2005年02月04日 | 雑記帖
アマゾンで中古が出ていたので買いました。
人類があともう少しで絶滅し、その余波で生命界にも大絶滅が起きたあとの500万年後、1億年後、2億年後の生命の世界がどうなっていくのか、一応科学的に描かれた本です。
メガスクィードという象の様な陸棲イカや空飛ぶ魚は圧巻です。
しかし、陸上に昇るにあたって全く内骨格を持たなくて体内のミネラルバランスは大丈夫なのだろうか、骨というものは単に体を支えるだけのためにあるわけではないのだけど、とか若干の疑問を持つ面もあります。

エーデルワイススキーリゾートとグッバイレーニン

2005年02月03日 | 雑記帖
朝6:30頃に起きました。
7:20頃にエーデルワイススキーリゾートに向かいました。
国道4号線も朝の内は東北本線の跨線橋あたりからブリジストンの工場のある辺りまでは渋滞するので、今回は県道で国道400号に抜けました。
実際、渋滞らしきものはY字路のところだけで、他は快調に走る事が出来ました。
塩原温泉辺りに入ったところから本格的な積雪で、先日の白馬での事もあったので、慎重に運転しました。
途中、除雪車の後ろに付いている乗用車の後ろを走っていましたが、全然進まず追い越したところ、積雪の坂で上手く進まず、ハンドルも利きづらくなってちょっと怖い思いをしました。
エーデルワイススキーリゾートに着いたのは9:00頃で何時もより時間が掛かってしまいました。
エーデルも降雪は強く、パウダーに不慣れな私は滑るのに苦労しました。
ブラックダイアモンドのストックを初めて使った訳ですが、確かにゲレンデ用よりパウダーで突く時に支えが良い様です。
昼食はモツ煮込み定食とビールです。
午後、未整地に慣れるためパウダーエリアでエーデル唯一の未圧雪コースのチャレンジコースで6回ほど滑りました。
矢張りコブ、パウダーのコースは疲れます。15時を過ぎた頃に枯木沼レストハウスでコーヒーを飲んで小休止。足も冷え切っていたので、とりあえずスキー靴を脱いで足指の寒さが無くなるまでレストハウスで休みました。大体30分くらいでしょうか。
最後に全コースを滑って、第一クワッドリフトの最後の客となりました。

帰りは大田原市内にあるヤナセストアーに行き、鯛のお頭と豆腐、牛蒡を買って鯛のお頭の煮つけを作りました。
最近あまり美味しく出来なかったのですが、気持ち醤油を強めに味付けて作ったら成功しました。
夜は未来少年コナンがNHK教育テレビで再放送されていて、それを見た後、TUTAYAでドイツ映画のグッバイレーニンをDVDで借りていたので見ました。
これは面白い映画ですね。
旧東ドイツに住む主人公の母親がベルリンの壁崩壊の少し前に心臓発作で倒れ、8ヶ月間意識を失って、気が付いた時にはベルリンの壁は崩壊し、東ドイツの旧体制は無くなってしまって、統一ドイツが出来てしまう、という状況の中、コーマから覚めた母親にショックを与えない為、未だに旧体制が続いている様に家も改装、食べ物も東ドイツ産のものにするため主人公が苦労するという話。
しかし一方で容赦ない資本主義化に翻弄される主人公自身が、幻想の東ドイツ体制を作り出して母親に信じ込ませようとする。その内に自分自身の理想的体制となってしまっている辺りはミイラ取りがミイラになった様な感じです。
なかなかの佳作です。

韓日戦争勃発!?―韓国けったい本の世界

2005年02月02日 | 書評
私が横浜に住んでいる最後の年である1991年だったと記憶しますが、横浜にある大きな書店で志水一夫著の「UFOの嘘」という本を立ち読みして衝撃を受けました。1990年11月にデータハウス社から発刊されているので、多分立ち読みをした時期は間違い無いでしょう。
今の今までそれなりに信じていたUFO情報の殆どが嘘・偽り、詐欺行為に近いものであり、それらの情報の矛盾や詭弁を繕う為の論理が「UFOの嘘」で明らかにされていたのです。
志水一夫氏が「UFOの嘘」が出てから4年後に「トンデモ本の世界―MONDO TONDEMO」が1995年の5月に発刊され、私はその本を即座に買い求め、今まである一定は信じていたユダヤ謀略論やフリーメーソンに関しての自分の中の偏見が改められ、なんて世の中は(私が騙され易いのかもしれませんが)色んな嘘情報が流れているものだ、と感心したものでした。
またその本へのツッコミもユーモア溢れるもので、読み物としても楽しめます。

オーム真理教の例を取るまでも無く、日本人には異様な偏見と妄想が存在していると考えていましたが、お隣の韓国にも似たような異様な偏見と妄想が存在している事にこの「韓日戦争勃発!?―韓国けったい本の世界」を読んで初めて知りました。
著者自身、「トンデモ本の世界」をキッカケにこの本を書いたとあるので、確かにツッコミ方は良く似ています。
日本人が欧米人に抱く根拠の無い優越感と、それの元になっている劣等感、また民間学者の考える異常な歴史(竹内文書やらに載っている古史古伝)が丁度韓国にもあるのです。
韓国人にとり日本人への誤った優越感と、複雑な劣等感、民間学者の異様な歴史などなど。日本人のトンデモな人達と全く考える手法は殆ど同じです。
曰く日本人は独創性が無く、日本人が独自に生み出したものは「タクアン、フンドシ、下駄」だけだ、と書かれたりしています。(一方、著者のツッコミは「タクアン、フンドシ、下駄が残っただけ幸いか」というもの)
他にも日本や日本人への大きな誤解や勘違いから、日本とは違う国家や民族が韓国けったい本では描かれています。
何と言うのか、はっきり言って笑えます。
逆にこの本を笑えない人は余裕が無いのでは、と思います。

トンデモ本1999-このベストセラーがとんでもない

2005年02月01日 | 書評
1995年にトンデモ本の世界―MONDO TONDEMOを読んで衝撃を受けてから、山本弘氏が主催すると学会の本は殆ど買っています。
「トンデモ本1999-このベストセラーがとんでもない」は何故か買いそびれていたので、Amazonで買ってみました。
「脳内革命」、「神々の指紋」、「猿岩石日記」と当時話題になった(でも今は全く評判になっていない)本のトンデモさを批評という内容になっていますが、確かにネタの古さを感じます。
雑誌ブルータスが「神々の指紋」の特集をやったりして、当時はそこそこインテリ層にも信じられていたように思います。しかしその内容は測量か描き方のミスで南アメリカの海岸線が伸びて、それが実は氷が無い状態の南極大陸だとか(その昔、デニケンもそのネタを使っていた)、ヴェリコフスキーの「衝突する宇宙」からの引用だったりとか、いずれにせよとうの昔にネタバレしている内容の焼き直しが中心の内容だった訳ですね。

この本で一番驚いたのが国語辞書ですら厳密に読むと変である事に気づかされた点です。
いやはや。理系的常識のある人とは本当に一握りなのだな、と感じてしまいます。
勿論、その逆の文系的常識のある人もまた一握りなので、日ユ同祖論とか、竹内文書を信じてしまう人が出てしまうのでしょう。