読書の森

二度寝する





コロナ禍の発生当時外出すると、見るからに元気を失った人がかなりいました。

急に先行きの見えなくなった世の中が不安だったに違いありません。
皆に歩調を合わせていた方が無難なのに、私はカラ元気ばかりつけて無理してた気が致します。

そのツケが回ったのでしょうか。
今はグンニャリお休みばかりしております。

今週の週刊文春の川柳欄、特選の句はまさに、私の心境にピッタリであります。

「現(うつつ)には 戻りたくたない 二度寝する」

二度寝の快感というのは、仕事や学校で二度寝出来ない日々があるから、豊かに満足して味わえるものです。
二度寝も三度寝も許されてる毎日って何なのかしらね。

早く目覚めて、早朝の散歩でも始めたいな、と思ってます。






コロナが原因で著名人の方が何人も亡くなりました。

個人的には、岡江久美子さんがで急死した時一番ショックでした。
綺麗で優しげでいてしっかりしてる感じに好感が持てたのですね。

彼女が緊急入院時「コロナを侮ってはいけなかった」という話をしてから、日を待たずにあっけなく他界したのにビックリ。
さらに感染防止の為夫、大和田獏も付き添えず、葬儀も出来ず帰宅したのは骨壺だった、という残酷さに唖然としました。

磊落な印象だった大和田獏がマスク姿で茫然と迎えていたのが悲惨でした。

そんな辛い体験をしたくない、いつどうなるか知れない状況だ、それだったら会いたい人に会って自由にお喋りしたい、そんな思いを抱いている人もいるでしょうね。
普通に会うことがずっとままならぬ世の中です。

それでもコロナ禍は無情に広がってます。
追い討ちをかける天災です。

だから「二度寝」?
でもないのです。

川柳の評者の言葉は
「お目覚め待ってますよ」でした。

いつか、目覚めたら、元の日常に戻れますように、そんな日が生きてる内に来ますように!





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