アイヌ民族関連報道クリップ

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ベネズエラ:先住民族の言葉を電波に乗せて(IPSJapan)

2007-05-04 00:00:00 | 先住民族関連
【カラカスIPS=ウンベルト・マルケス、5月4日】

 エイカー・ガルシアさんとネルソン・マルドナドさんは、インストラクターの指示に従って、深呼吸をし、発声法の練習をしていた。彼らは、ベネズエラの首都カラカスから南に800km離れた熱帯雨林地帯のワタモ地区、ラエスメラルダ地区から来た、イェクアナ(Ye'kuana)という先住民族である。

 ベネズエラ情報省が支援して、全国8つの先住民族地区において地方ラジオ局が開設されることになった。彼らが初めて飛行機に乗ってこの講座を受けに来たのは、そのパーソナリティーとして訓練を受けるためである。

 10の異なる先住民族集団から来た21人の若者が、4月末からラジオ放送に関する入門講座に取り組み、10月12日の放送開始に備える。この日は、公的には「コロンブスの日」として知られているが、先住民族たちは「先住民族抵抗の日」として祝っている。

 ベネズエラでは、ラジオをまったく聴取することができない地区が少なくない。

 他方、コロンビアとの国境沿いでは、コロンビアのラジオを聴くことができる場所もある。グアヒラ半島(その大部分はコロンビア)では、コロンビアのラジオ局「フェ・イ・アレグリア」(Fe y Alegria)を聴取できる。言語は、地元先住民族のワユー(Wayuu)が話すワユナイキ語(Wayunaiki)であり、国境の両方側に関するニュースが流されている。ワユー出身の若い女性で今回の入門講座にも参加しているマリア・ゴンザレスさんは、先住民族の関心事に応えるこのラジオ局の経験が、他の先住民族集団にとっても有益だろうと考えている。

 入門講座を手がける全国電気通信委員会(CONATEL)によれば、ベネズエラ全土に192の地方ラジオ局があるという。

 ベネズエラ先住民族によるラジオ局開設の試みについて報告する。(原文へ)http://ipsnews.net/news.asp?idnews=37613

翻訳/サマリー=山口響/IPS Japan浅霧勝浩


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