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<アイヌ儀式>「イヨマンテ」禁止通達を52年ぶりに撤廃

2007-05-02 01:58:00 | 事件・差別問題・領土問題など
<アイヌ儀式>「イヨマンテ」禁止通達を52年ぶりに撤廃
5月2日1時58分配信 毎日新聞


 アイヌ民族の伝統儀式「イヨマンテ」(クマ送り)を「野蛮な行為」として事実上禁じた1955年の北海道知事名の通達について、道は4月、52年ぶりに撤廃した。イヨマンテは、神とあがめるクマの魂を天上に送るための儀式で、撤廃により行政が初めてアイヌ文化の枢要をなす儀式を認めた形だ。北海道ウタリ協会の阿部一司副理事長は「(イヨマンテの禁止は和人とアイヌ民族との)同化政策の総仕上げの意味合いがあった。今後は力を入れて儀式を復活させていきたい」と話している。
 イヨマンテについて道は55年、支庁長と市町村長に対し、「アイヌ民族の宗教儀式として生活文化を形成する要素となっていることは是認されるが、社会通念上または教育上好ましくない」「野蛮な行為であり廃止されなければならない」とする通達を出した。通達に法的拘束力はないが、近年の開催は極めて少なくなっていた。道自然環境課は「どういう目的、経過で出されたのか今となっては分からない」と説明する。
 同協会は05年、道に対して通達撤回を求め、道は国に動物愛護管理法との兼ね合いで正式な見解を出すよう要請。環境省は昨年10月、同法に基づく基本指針で、動物を利用した祭式儀礼について「正当な理由をもって適切に行われる限り法律に抵触しない」と初めて示した。これを受け、道は今年3月、環境省に改めて照会し「イヨマンテは祭式儀礼に該当する」との回答を得たため、4月2日付で通達の廃止を通知した。
 阿部副理事長は「通達の廃止は評価するが、今後どれだけ徹底していくかが重要。多民族、多文化の共生と、アイヌ文化の復活につなげていきたい」と話している。
【横田愛】
  ◇  ◇  ◇
 イヨマンテ アイヌ民族は、クマを「人間の世界に姿を変えてやってきた神」と位置付けており、大切に育てたクマの魂を天に返すことで謝意を示し、再び人間の世界に恵みがもたらされることを願う儀式。古くは近隣の村から大勢を招いて執り行われ、生け捕りにして2年ほど飼い育てた子グマに矢を放ち、肉をふるまった。近年は胆振管内白老町、日高管内平取町、旭川市などで数年に1度行われている。

最終更新:5月2日3時7分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070502-00000007-mai-soci


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2 コメント

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Unknown (匿名)
2021-02-18 08:27:54
イヨマンテ、アイヌ儀式、
この「儀式」という事に対して大きな疑問を感じます。

海外の「儀式」にも洗練などが有りますが、幼い生まれたばかりの赤ちゃんが死亡しています。

その国その地域の文化は大事かと思いますが、時の流れ時代と共に変化をさせる必要が有ると考えます。

個人的にはイヨマンテは野蛮な儀式だと考えます!
「儀式」が古風なまま継承するべきか?
時代に合わせて「儀式」の在り方を見直すか、、
アイヌ民族の人間性に有るでしょう。
Unknown (北海道民だけだも)
2022-10-06 05:38:43
今になって何のために禁止を撤廃するのか意味不明すぎる。漫画のブームで注目されたから?‥‥動物愛護の観点からみたらどうなの???それに神が世に贈ったとかいう思想の人なんて現代にもういるわけないのにイヨマンテの儀式をやる意義ってなんなんだろう。サッパリ理解できない。祭り事というかイベント的な軽い感覚でやるのがなんか腹立つポイントでもある。

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