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ユネスコ世界無形文化遺産 アイヌ古式舞踊、登録へ 祇園・山鉾、雅楽も(北海道新聞)

2008-07-31 07:45:00 | アイヌ民族関連
ユネスコ世界無形文化遺産 アイヌ古式舞踊、登録へ 祇園・山鉾、雅楽も(07/31 07:45)

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ユネスコの無形文化遺産リストへの登録提案が決まったアイヌ古式舞踊=30日、釧路市阿寒町の阿寒湖畔

 文化庁は三十日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が無形文化遺産保護条約に基づき来年作成する世界の代表的な無形文化遺産のリストに、第一回候補として「アイヌ古式舞踊」など十四件の登録を提案すると発表した。来年九月のユネスコ政府間委員会で登録が正式決定される。

 無形文化遺産のリスト登録は、世界遺産のような登録の可否を決める厳格な審査はなく、十四件は正式に登録が決まる。

 このほか、ユネスコから「傑作宣言」を受けている「能楽」「人形浄瑠璃文楽」「歌舞伎」の三件はすでに内定している。これにより国際的に文化財としての知名度が高まることが期待される。

 アイヌ古式舞踊は一九八四年に国の重要無形民俗文化財に指定された。北海道に住むアイヌ民族が受け継ぐ独自の歌と踊り。芸能と生活が密接に結び付く。儀式や娯楽、即興性を加味したものなど多彩な舞踊があり、祭りや家庭行事などで踊られる。アイヌ古式舞踊については、今年六月のアイヌ民族を先住民族と認める国会決議を踏まえ、「日本文化の多様性を一層示す観点から早期に登録することにした」(文化庁伝統文化課)という。

 文化庁は今後、国が指定している《1》優れた演劇や音楽などの重要無形文化財《2》民俗芸能など重要無形民俗文化財《3》建造物修理などの選定保存技術-の計四百三十件すべてを日本の無形文化遺産とする目録を作成。指定時期の早さや地域バランスを考慮し、十七件を手始めに順次、代表リストへの登録を目指す。

 道ウタリ協会の加藤忠理事長は「先祖からいただいた文化が世界的に認められる流れになったことは大変うれしい」と歓迎する。阿寒アイヌ民族文化保存会=釧路市阿寒町=の松田健治会長(54)は「地道な文化伝承と啓発も評価されたと思う。若い世代にしっかり引き継いでいきたい」と話している。

 このほか、今回提案するのは次の通り。

 ▽雅楽▽早池峰(はやちね)神楽(岩手県)▽秋保(あきう)の田植踊(たうえおどり)(仙台市)▽大日堂舞楽(秋田県)▽日立風流物(ふりゅうもの)(茨城県)=祭礼行事▽チャッキラコ(神奈川県)=小正月の芸能▽小千谷縮(おぢやちぢみ)・越後上布(えちごじょうふ)(新潟県)▽奥能登のあえのこと(石川県)=農耕儀礼▽京都祇園祭の山鉾(やまほこ)行事(京都市)▽木造彫刻修理(京都市)▽題目立(だいもくたて)(奈良市)=語り物芸能▽石州半紙(せきしゅうばんし)(島根県)▽甑島(こしきじま)のトシドン(鹿児島県)=大みそかの行事

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