アイヌ民族:有識者懇きょう初会合 伝統儀式に決意込め
先祖供養の儀式を行うアイヌの人たち=東京都港区の芝公園で10日午後1時過ぎ、高山純二撮影 アイヌの先住民族認定を求めた6月の国会決議を受け政府が設置した「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」の初会合が11日、首相官邸で開かれる。1年後をメドに報告書をまとめる予定。文化振興策が中心だった従来のアイヌ政策を転換し、「先住権」の回復や生活・教育などの自立支援策にどこまで踏み込めるかが焦点となる。
有識者懇の初会合を翌日に控えた10日、明治時代に東京へ強制連行されて亡くなったアイヌの人たちを供養する伝統儀式「イチャルパ」が東京都港区の芝公園で行われ、約80人が集まった。アイヌ民族は北海道以外にも住んでおり、祭司を務めた関東地方のアイヌ民族団体「レラの会」の長谷川修会長は「これまでのアイヌ政策は北海道だけの地域政策になっていた。国としての政策を求めていきたい」と有識者懇への期待を語った。
有識者懇にはアイヌ民族の代表として北海道ウタリ協会の加藤忠理事長が出席する。【高山純二】
2008年8月11日
先祖供養の儀式を行うアイヌの人たち=東京都港区の芝公園で10日午後1時過ぎ、高山純二撮影 アイヌの先住民族認定を求めた6月の国会決議を受け政府が設置した「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」の初会合が11日、首相官邸で開かれる。1年後をメドに報告書をまとめる予定。文化振興策が中心だった従来のアイヌ政策を転換し、「先住権」の回復や生活・教育などの自立支援策にどこまで踏み込めるかが焦点となる。
有識者懇の初会合を翌日に控えた10日、明治時代に東京へ強制連行されて亡くなったアイヌの人たちを供養する伝統儀式「イチャルパ」が東京都港区の芝公園で行われ、約80人が集まった。アイヌ民族は北海道以外にも住んでおり、祭司を務めた関東地方のアイヌ民族団体「レラの会」の長谷川修会長は「これまでのアイヌ政策は北海道だけの地域政策になっていた。国としての政策を求めていきたい」と有識者懇への期待を語った。
有識者懇にはアイヌ民族の代表として北海道ウタリ協会の加藤忠理事長が出席する。【高山純二】
2008年8月11日