アイヌ民族関連報道クリップ

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■ 登別出身の知里幸恵がNHKで全国放映、視聴呼び掛け(室蘭民報)

2008-10-10 00:00:00 | アイヌ民族関連
■ 登別出身の知里幸恵がNHKで全国放映、視聴呼び掛け
【2008年10月10日(金)朝刊】

 銀のしずく降る降るまわりに・・・の美しいフレーズで知られる「アイヌ神謡集」を残した登別出身のアイヌ女性・知里幸恵が、NHK総合テレビの人気番組「その時歴史が動いた」で取り上げられる。放映は15日午後10時から。幸恵の業績を広める活動に取り組んでいるNPO法人知里森舎の横山むつみ理事長は「幸恵さんを全国の人に知ってもらう大きなきっかけになる」と喜んでおり、多くの視聴に期待している。




 幸恵はアイヌ語学者・知里真志保の姉で、明治36年(1903年)に登別で生まれた。小学校入学に伴い旭川に住む伯母・金成マツに預けられ、ユーカラの語り部である祖母・モナシノウクと3人暮らしを始める。

 言語学者・金田一京助博士との運命的な出会いを経て上京。博士の下でアイヌ神謡集をまとめる作業に心血を注いだものの、校正を終えた直後に宿痾(しゅくあ)の心臓病が悪化、19歳3カ月の生涯を終えた。同神謡集が世に出るおよそ1年前のことだった。

 その時―では「神々のうた大地にふたたび~アイヌ少女・知里幸恵の闘い」と銘打ち、アイヌ文化の伝承、民族の復権に命を懸けた幸恵にスポットが当てられる。番組制作に当たっては知里森舎が資料を提供したほか、メンバーで知里幸恵記念館建設募金委員会の世話人代表も務める小野有五氏(北大大学院教授)らが出演、熱い思いを語る。

 横山理事長は「今年6月に『アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議』が衆参両院本会議で可決。このタイミングに全国放送されることは意義のあることで、理解を広げる絶好のチャンス」と意を強くしており、視聴を薦めるはがきの発送に追われている。

 同記念館は2010年の着工を目指し募金活動を展開中で、目標3000万円に対し、現在約2100万円が寄せられている。同委員会ではあと2年と迫ってきたことから、独自のホームページをこのほど立ち上げ、協力を呼び掛けている。

 郵便振替口座は「02740―0―16185」。委員会のホームページはhttp://www.ginnoshizuku.com
(野崎己代治)



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