民族の誇り胸に 道アイヌ協会改称し一歩 美しい言葉堂々と加藤理事長(04/01 12:09、04/01 13:49更新)
ウタリ協会から「北海道アイヌ協会」へ事務局の名称プレートを取り換える加藤理事長(左)=1日午前10時30分、札幌市中央区の「かでる2・7」
北海道ウタリ協会は一日、約半世紀ぶりに設立当初の「北海道アイヌ協会」に名称変更した。民族名を掲げ権利獲得の動きを強化するため、新たなスタートを切った。
この日、札幌市中央区の協会事務局では、加藤忠理事長が、出入り口の名称プレートを感慨深げに付け替えた。
加藤理事長は「名称変更は翻弄(ほんろう)されたアイヌの歴史を物語っている。これからは民族名に誇りを持っていきたい」と述べた。
同協会は今後、国との交渉を円滑に進めるため、関東などのアイヌ民族とも連携し、全国的な協議会の設立を目指す方針だ。
期待の一方で、協会内には「民族名をあえて名乗る必要はない」という声もくすぶり、長く続いた差別は今も影を落としている。
協会は一九四六年に「北海道アイヌ協会」として発足。「アイヌ」という言葉が差別的に使われたため六一年に「北海道ウタリ協会」に改称した。
ウタリ協会から「北海道アイヌ協会」へ事務局の名称プレートを取り換える加藤理事長(左)=1日午前10時30分、札幌市中央区の「かでる2・7」
北海道ウタリ協会は一日、約半世紀ぶりに設立当初の「北海道アイヌ協会」に名称変更した。民族名を掲げ権利獲得の動きを強化するため、新たなスタートを切った。
この日、札幌市中央区の協会事務局では、加藤忠理事長が、出入り口の名称プレートを感慨深げに付け替えた。
加藤理事長は「名称変更は翻弄(ほんろう)されたアイヌの歴史を物語っている。これからは民族名に誇りを持っていきたい」と述べた。
同協会は今後、国との交渉を円滑に進めるため、関東などのアイヌ民族とも連携し、全国的な協議会の設立を目指す方針だ。
期待の一方で、協会内には「民族名をあえて名乗る必要はない」という声もくすぶり、長く続いた差別は今も影を落としている。
協会は一九四六年に「北海道アイヌ協会」として発足。「アイヌ」という言葉が差別的に使われたため六一年に「北海道ウタリ協会」に改称した。