オオウバユリを薬膳料理に アイヌ民族食材 白老町など栽培本格化(11/22 15:58)
オオウバユリの手入れをするフロンティアの職員
【白老】アイヌ民族が食べた植物、薬草を使い「白老薬膳(やくぜん)料理」を開発する試みが、胆振管内白老町で始まった。今秋からは地下茎をアイヌ民族が食用や腹痛薬として重宝していたユリ科の植物、オオウバユリの栽培に本格着手。関係者は新たな観光の目玉になることも期待し、二年後のメニュー完成を目指している。
道が地域格差解消などを目的に設けた「地域再生チャレンジ交付金」の対象事業。道内の山林に自生するオオウバユリは、町内の障害者授産施設「フロンティア」が三年前から、試験栽培に取り組み、十月末からは、町内の園芸愛好家と協力し、所有地の林地約三百平方メートルを開墾し本格栽培に着手した。佐藤春光施設長は「薬膳料理向けの需要に備えるほか、白老の新たな特産として根付かせたい」と意気込む。
一方、町は今年整備した町有農園にビニールハウスを設け、来年は根が薬用になるツルニンジンなどの通年栽培を始める。町産業経済課は「アイヌ民族の知恵を地域の雇用拡大や観光振興につなげたい」と話している。
来年度は地元のアイヌ民族の助言を受け、メニュー開発、二〇一〇年度中に地元飲食店で薬膳料理の提供を予定している。
オオウバユリの手入れをするフロンティアの職員
【白老】アイヌ民族が食べた植物、薬草を使い「白老薬膳(やくぜん)料理」を開発する試みが、胆振管内白老町で始まった。今秋からは地下茎をアイヌ民族が食用や腹痛薬として重宝していたユリ科の植物、オオウバユリの栽培に本格着手。関係者は新たな観光の目玉になることも期待し、二年後のメニュー完成を目指している。
道が地域格差解消などを目的に設けた「地域再生チャレンジ交付金」の対象事業。道内の山林に自生するオオウバユリは、町内の障害者授産施設「フロンティア」が三年前から、試験栽培に取り組み、十月末からは、町内の園芸愛好家と協力し、所有地の林地約三百平方メートルを開墾し本格栽培に着手した。佐藤春光施設長は「薬膳料理向けの需要に備えるほか、白老の新たな特産として根付かせたい」と意気込む。
一方、町は今年整備した町有農園にビニールハウスを設け、来年は根が薬用になるツルニンジンなどの通年栽培を始める。町産業経済課は「アイヌ民族の知恵を地域の雇用拡大や観光振興につなげたい」と話している。
来年度は地元のアイヌ民族の助言を受け、メニュー開発、二〇一〇年度中に地元飲食店で薬膳料理の提供を予定している。