アイヌ民族関連報道クリップ

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オセアニア代表ワイタケレ・ユナイテッドの紹介 (J's GOAL)

2007-11-12 00:00:00 | アイヌ民族関連
【FCWC特集】オセアニア代表ワイタケレ・ユナイテッドのあるニュージーランドのワイタケレ紹介 [ J's GOAL ]

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 日本から北海道を引いた面積に人口はわずか横浜市ぐらい、人間よりも羊の数の方がはるかに多いのがニュージーランドである。季節が日本とは逆の南半球にあり、今がちょうど初夏にあたるこの国の一般的なイメージは「牧歌的」「大自然」など、緑一色だ。ニュージーランドは日本と同じく島国で周りを海に囲まれている。近海ではタイ、シマアジ、ヒラマサなどの魚が簡単に釣れ、少し沖に出ればブルーマーリンやマグロなどの大物も狙えるため、世界中から釣り人がやってくる。地形も日本同様、南北に長く、北の端と南の端では気候も大きく異なる。

 この国は、もともと「マオリ」というポリネシアン系の民族が住んでおり、そこにヨーロピアンが入植してきた。それ以来、移民の国として発展し、現在は欧州だけでなくアジア人も多数住んでいるため、街を歩いて、人の顔だけ眺めていると、「一体ここはどこの国?」と言いたくなるほど民族が多種多様である。国勢調査の用紙にも「あなたの民族は?」という項目がちゃんとあるのがニュージーランドらしい部分かもしれない。そういったバックグランドのため、ライフスタイルもさまざまではあるが、この国に住んでいる人間として愛して止まない食べ物がある。それがラム肉とワインとハチミツである。

 ニュージーランドは国土の大半が牧草地になっており、羊が放牧されている。自然の草を食べ、のびのび育ったラムは匂いが強いという私たちのイメージを改めさせてくれるに違いない。また、日照時間が長いため、ワイン用のブドウの木の生育にも適しており、全国にワイナリーが点在している。その数は400を超えており、最近では世界のワインコンテストの上位の常連国にもなってきている。そしてこの国で忘れてならないのがハチミツ製品である。中でも最も有名なのが「マヌカハニー」。これはニュージーランド固有の木であるマヌカから採取されたハチミツで、胃潰瘍の原因となるピロリ菌を退治してくれるという効能があり、日本でも広く知られているニュージーランド製品の一つである。

 さて、そんなニュージーランドの中にあるワイタケレ市は第一都市のオークランドの隣にあり、人口約16万人の街である。もともとは先住民族のマオリの人たちが住んでいたエリアで、1830年代からヨーロピアンが木材の切り出しなどで入ってきたという歴史がある。「ワイタケレ」というのは先住民族マオリの言葉であり、キラキラ輝く水という意味がある。市の面積の大部分を森と牧場が占め、その向こうにはタスマニア海が広がっており、海面の水が輝いていた光景からこの地名が来ているという。自然が多く残されているエリアなので、ロハス的な生活を求める人たちが多く住んでいる場所でもあり、市政も自ら「エコ・シティ」と銘打って、環境問題に取り組んでおり、この分野ではニュージーランドの中でもトップを走っている。

 ほとんどの人が「ワイタケレ」という名前に馴染みはないかと思うが、実は多くの日本人が今までに何度もワイタケレの景色を見たことがあるに違いない。なぜならこのワイタケレはここ数年、撮影の街として人気が高くなってきているからだ。特に注目している国はアメリカ、オーストラリア、韓国、そして日本である。事実、日本からも車、食品、飲料水などのテレビコマーシャルの撮影隊が数多く来ている。子供向けのテレビ番組のオープニングシーンもここワイタケレで撮影されていて、それが一年間放送されていたこともある。聞いたことがなくても、実は知らないうちに見たことがあるのがワイタケレなのである。森と海という自然と共に発展をしてきたワイタケレ市はオークランドエリアに住む人たちにとっても欠かせない憩いの場所である。

Reported by 入谷茂樹


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