愛猫ダイオ物語

愛猫ダイオの猫生を綴った『ダイオ編』は終了し、現在は『ニャキエ編』を更新しています。

終章その6。ダイオちゃん、酸素吸入を頑張る。

2017-04-05 14:06:54 | 日記
こんにちは。
おかあにゃんです。

2017年3月15日水曜日になって、やっと酸素吸入の重要性を理解した私は、動物病院から紹介を受けた業者さんに電話しました。
ボンベではなく、空気を取り込み酸素を排出するという酸素濃縮器という機械をレンタルすることになりました。その機械だと、電源を入れておけば際限なく酸素を出し続けることが出来るのでした。レンタルするには、動物病院の処方箋が必要でした。

私→業者さん→動物病院→業者さん→私、の順に電話がまわって、事が済みました。しかし、機械が届くのは明日の夕方になってしまう、という段取りでした。

翌朝。
ダイオの弱り果てた姿を見ていた私は、業者さんに電話しました。
「夕方、酸素濃縮器を届けていただく予定になっていますが、その前にダイオは亡くなってしまうかもしれません。そうしたらキャンセルさせてください」

と、言って電話を終えました。すると、昼頃、業者さんから電話があり、今すぐに酸素濃縮器を届けてくれる、とのことでした。

そして、やってきたのがこの機械です。



業者さんはひととおり作動方法を説明すると、初期費用(2万5千円くらい)を受け取って帰って行きました。

説明を受けた通りに作動させてみました。シュー、ゴットン、シュー、ゴットンというやや大きな作動音がして、チューブの先から酸素が出ているのがわかりました。

が、付属していたのは人間用と思われるマスクで、チューブの長さも2メートルほどしかありませんでした。

ダイオは動物病院で借りてきた酸素ボンベについていたマスク↓



に慣れてきて、顔の近くに置いても嫌がらなくなっていたため、なんとか酸素濃縮器にこの酸素ボンベのマスクがついているチューブがくっつかないかな、と思ってはめ込もうとしましたがダメでした。

大きめのダンボール箱で作ったケースに業者さんから買ったビニールカバーを被せて簡易酸素室を作りましたが、ダイオを抱っこして入れてもすぐに出てきてしまい、使えませんでした。

おとうにゃんに電話で以上を説明すると、「俺がなんとかする」と、頼もしい返事が返ってきました。

翌日。2017年3月17日金曜日。

午前休をとったおとうにゃんはホームセンターへと走りました。

そこで、酸素濃縮器の付属チューブと同じ太さくらいのチューブと融着テープを買ってきました。

融着テープとは、水道管の水漏れ修理などに使う、テープ同士が隙間なくくっつくテープです。

さらに、おとうにゃんは練り消しゴムを使ってチューブ同士の隙間を埋め、その上から融着テープを巻いて、酸素濃縮器のチューブとホームセンターで買ってきたチューブと動物病院で借りてきたボンベについていたチューブをくっつけるのに成功しました。

酸素濃縮器の取り扱い説明書に15メートルまでチューブ延長可能と書いてあったので、おとうにゃんは合計14メートルまでチューブを延長しました。

この長いチューブができて初めて、酸素濃縮器からダイオに酸素を吸わせることが出来るようになりました。

シュー、ゴットンと音をたてる酸素濃縮器は洗面室へと移動させ、戸の隙間からチューブを伸ばして、マスクをダイオの口元に置きました。

この頃から、ダイオは猫トイレの前でおもにうずくまるようになっていました。

私は猫トイレのそばに座布団と枕を並べて、いつでもダイオを撫でられる距離に仮眠セットを設置しました。

そして、ダイオが顔の向きを変えるたびにマスクを置き直し、ダイオがウーウーと鳴いた時は「よしよしよし」と背中を撫でてやりました。

時々、ダイオが猫トイレの前にしつらえたベッド(たたんだ毛布にバスタオルをかけたもの)から這い出て、コタツテーブルの方や、窓辺の方へ行ってしまったので、その時はその都度、私が抱き上げて、猫トイレの前のベッドに戻しました。

抱く時は、肺を圧迫しないよう、前手をそろえた状態で四肢を支え持つ姿勢で抱っこしました。

こうして、2017年3月17日金曜日の午前中からやっと酸素濃縮器による酸素吸入が出来るようになりました。

ところで、ダイオが猫トイレの前に陣取り始めると、問題が発生しました。

ニャキエがトイレに行けなくなってしまったのです。

そこで、ダンボール箱の底にペットシーツを敷いて猫砂を入れ、ニャキエ用の簡易トイレを作りました。ニャキエも良い子でなんとか簡易トイレで用を足してくれました。