五味五感 BLOG

日本のお産を守る会

3月22日のNHKの報道や毎日新聞などでも取り上げられていますが、日本のお産を守る会が厚生労働省へ要望書を提出に行きました。

なぜ、私がここでこの話を書いているかというと、父がこの発起人の一人なのです。要望の内容は看護士の内診を認めて欲しい、ということ。数年前までは看護士の内診が認められていたそうなのですが、それが認められなくなった。そしてさらに、産科医師の負担が大きくなったのです。
現在、(データを見ていないのですが)医者の数は少なくはないと思うのです。でも、ものすごく偏りが出てきているように話を聞きます。産婦人科を希望する医学生は圧倒的に少ないのです。希望者が少ない理由は、私には計り知れない様々なことがあると思います。

でもね、この少子化の時代、どんどん産科が減っていって、身近に病院や助産師さんがいなくなったらますます産み難い環境になっていくだろうなぁって思います。ここ清里にも産婦人科の医者や助産師さんはいないのです。1時間かけて病院に行かなくてはいけないのです。で、その数少ない病院で、その先生が過剰労働だったら・・・って考えると怖いです。

私は、女性として必ずお世話になる助産師さんや産婦人科医の現状を知っておきたいなぁと思うのです。今、お産を考える様々な本や雑誌が出ています。私もそういうものは思わず買ってしまいます。
「あなた自身のお産の方法」を考えることも大切だけれど、「あなたの夢を手伝ってくれる助産師・医師・看護士」のことを考えることも大切だと思うのです。

今回のこの日本のお産を守る会の賛同数は設立1ヶ月あまりで全国の産婦人科医(約1万人)の2割近い1700人に達したそうです。どれだけ、国内の産婦人科医が困惑しているかが伝わってきます。

私も関わっているロハスメディカルの記事で中村さんの「助産師は足りているか」という記事もあるのでぜひ見てみて欲しと思います。

ちょっと硬い話なのですが、気になるニュースだったので書きました。

愛美

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コメント一覧

ひぃこ
楽しいお産
3歳の息子を自宅から徒歩15分の助産院で出産し、
現在妊娠7ヶ月の第二子も同じ助産院で出産を
予定しています。

私もがちゃぴんさんと同じく、恵まれている環境だと
思います。初期・中期・後期の検診は、
その助産師さんの元職場である大きな総合病院に
出かけるのですが、3時間待って先生とお会いできる
のは3分・・・。こんな検診を妊娠中ずっと繰り返す人も
いるんだなぁ、と思うとくらくらします。

助産師さんの検診はゆっくり30分~1時間くらい。
助産師さん自身が4人のお子さんを出産されているので
大先輩に気兼ねなく質問できるのもありがたい。

お産って、母子共に命がけであると同時に、
生命誕生の素晴らしい瞬間でもあります。
そして現代女性の場合1度か2度(多い人は3,4度以上も
もちろんいらっしゃいますよね)しか経験できない
妊娠・出産を、主体的に楽しめる社会にしていかないと!
愛美
コメントありがとうございます
まる3、がっちゃん。

コメントありがとうございます。
がっちゃんのコメント読んで何だか分からないけれど、涙が出てきました。

産科、助産院の現状は厳しいのですよ。
我が家は代々助産院でした。祖母の仕事の昔話を聞くと祖母の時代も過酷だったようです。「カブがないと山を越えられないから、カブの免許取って、暗い山道を走った」「若い頃だったからキツネに化かされそうでとても恐かった」「たくさんのお産を抱えていたから、疲れちゃって、でも眠くならないように太ももを針で刺して頑張った」など聞いたことがあります。

今の現状も厳しいです。
まる3のおっしゃるとおり、生死が病院というもの寂しいものがあります。生死こそ、自然のものですから。

生まれてくる命に、なるべくリスクを少なくこの世に生を与えたい。そのためには、産科医師や助産師、看護婦の協力が不可欠なのが今の時代。

>今の産科を取り巻く現状を見て、
>産科を苦しめる状況は打破すべきです。

その通りだと思います。

今朝の朝日新聞での一面に分娩を取りやめる病院が後を絶たない、という記事がどーんと出ていました。
「これじゃ、少子化にもなるわな」って思いました。
何とかせにゃならんとです!(何弁じゃ?(笑))

がちゃぴん
真剣に書いてしまいました。
気になるコメントなので,
やっぱり記載してしまいます。
本当に深刻な問題であると思います。

我が家は1月6日に助産院で出産しました。
助産師さんの自宅が産院でもあるため,
入院は,本当に最大で3名まで,
出産も,こればかりは計ることはできないけど,
最大で一日に0~3名くらい。
だからこそ,本当に丁寧に,
本当にあたたかく命の誕生を支えてくれました。

でも,私たちは恵まれているんです。

名古屋市内に住んでいるから選択が可能でした。
助産師さんを以前から知っていたこと,
自宅から比較的近いところにあったこと,
そして,助産院で産めるというには,
一番の条件である,お腹の赤ちゃんが,
助産院で産んでも良い状態でいてくれたこと。

病院での出産は,
お産にとって最後の砦だと思います。
だからこそ病院の産科は本当に大変だと思うのです。

それが今,訴訟リスクが高い科目であることもあって,産科の医療従事者は減少しているのも事実。

医師や助産師の増加を待てず,
経験豊富な看護師が,
今は厳格に禁止されている内診(医療行為)を
行なってしまうのもわかります。

また、それを良いことにすれば、
産科に医師や助産師が書類上でしか配属されず
「看護師が都合良く使われてしまう・・・・・・」
という指摘も、本当にごもっとだとも思います。

産科は、命を預かる大切な現場です。
本当の現場にいる人たちは、
身分や立場でモノを考えず、
目の前で起こっていることに、
自分の力が役に立つのであれば、
動き出したくなる衝動に駆られるはずです。

本当にいろんな考えがあるとは思います。
「本当に都合良く使われてしまうこともある」のでしょう……。

今の産科を取り巻く現状を見て、
産科を苦しめる状況は打破すべきです。

もちろん医療行為の範疇ですので、十分な技量を備えた人物による内診であらねばならないのですが、
産科に所属する看護師の一部の内診は、
救急救命士が気管挿管ができるようになったように、
許可すべきだと考えます。
まる3
お産を病気扱いした昭和の課題
http://maru3.exblog.jp/
ちょっと厳しい言い方かもしれませんが、僕も1961年に病院で生まれました。そんな流行が、地域の助産婦さんの高齢化/後継者不足(というよりも必要とされなかった)を招き、助産院も病院に妊婦を取られてしまった。そして昨今の少子化、出産事故による医療訴訟の増大により産婦人科医の減少にも繋がってしまった。
うちは、どういうわけか二人とも自宅出産。本人とバースコーディネータの方と地元の保健婦さん、そして僕で、一人目はアパートの一室で、二人目は古民家で小さなプールを組み立てて、自宅水中出産でした(二人目さんの時は間に合わず妊婦さんと長女と僕とネコがでした)。いちおう胎児の様子など危険はないか、出産前まで助産院のお世話になったりもしましたけど。最近では自然出産、自然育児がちょっとしたブーム(?)にもなっているようですが、こればっかりは理屈というよりも本能的なことなのだ...と、立ち会って感じましたね。

人の生と死が病院になってしまったことは、やはり大きな課題を残してしまったのでしょう。出産もターミナルケアも自宅で...という時代に、少しずつですが戻ってきているようにも思います。
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